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2026/04/01 21:12 |
弱点
人間誰しも、弱点があると思います。

例えば、高いところが駄目だとか。アボガドが嫌いとか。
霊的なもの(稲川淳二およびそれに順ずるもの)が嫌いとか。
色々とあると思います。

子供の頃は、やれ運動会だとか美術展覧会だとか、強制的に弱点を狙ってくる陰険なイベントが嫌でもやってくるので、否が応でも自分の弱点を認識させられます。
でも大人になってくると、嫌なことは避けて生きることが出来るので、無意識に避け続けているうちに、いつのまにか自分の弱点すら忘れてしまうことがまま、あるかと思います。
にんげんだもの。

この間。
たまたま人にもらったメントスを食べてたんです。メントス。
あの、コーラに入れると凄いことになる、あれです。

机の上にあったこれを、何気なく手にとり、何気なく食べてたんです。
あー久しぶりに食べたなぁ。美味しいなぁ。
とか思いながら。

でも、なんかおかしい。何かが違う。
あたし、何かとっても大切なことを、忘れているような気がする。
んーなんだっけかなー、と、さして気にも留めないままに、次々口に入れていたんですが。

ガリッ。
何か固いものを噛み締めたと同時に、己の108ある弱点のひとつを思い出しました。

俺の歯、詰め物だらけだったわ。
しかも子供の頃に詰めたものを、外れては加工してはめて、外れてははめてを繰り返しているもんで、わりと簡単に外れてしまうんだわ。
だからキャラメルとかガムとか、基本禁止なんだったわ。
あまりにも食べないもんだから、そもそも禁止なんだってことすら忘れてた。

とりあえず、べっと出した。
メントスに包まれた、銀色の塊を見ながら、しばし呆然としました。
また歯医者いかんならん。
行ったら行ったで、歯石とるだの検診するだのとあちこち削られて、痛い思いをした挙句にお金まで取られるという、ドMにはたまらない経験をさせられてしまう。
それもこれも、弱点を忘れて油断のある人生を送ってきたせいです。

やっぱにんげん、自分の弱点を自覚しながら、つつましく生きていかなきゃならんわ。

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2014/09/17 22:31 | Comments(0) | 日常
お山のガイドさん 西穂独標 その8
独標から山小屋へ戻る。
戻りだしてからすぐに、とうとう雨になりました。
戻りは気が緩みやすいから、引き締めないと。
「山の事故の8割は、帰り道で発生しています。家に帰るまでが遠足ですよ」
この何の面白みも無い警告を、お客さんたちに伝える。
プライベートで山に行くときも、帰り道に転ずるときには必ずこれを言うようにしています。今のところ、これを言った後は必ず、誰も怪我せず下山できているので、いわゆるおまじない、験担ぎみたいなものです。


岩場の下りは気をつけるからか、あまり事故率は高くない。
だけど、普通の下りは油断するためと、踏ん張りが利かなくなってきているから、わりと滑って転んだりしやすい。
おまけに雨、展望が利かない、ご飯の後となると、転ぶ確率は不況知らずの右肩上がり。
今回もやっぱり、女性が一人転びました。幸い、怪我は無くて一安心。
この後下りながら、ずっと怪我の対応方法について考えてました。この時にこんな怪我をしていたら、どう対処するか。大昔に習ったけど、忘れている応急救護方が、いっぱいありますわ。
帰ってまた勉強しなおさないと。

凄いことに気がついた。
全身ずぶぬれ。レインスーツ着てたのに。
とうとう寿命が来たか...なんせ俺のソロ山行の雨天率は、余裕の9割越え。
この5年間、ほとんどの山行で使って、使い倒してきたからなぁ。
新しいの買うべか。

おまじないのおかげか、全員無事に降りることが出来ました。そして雨も止みました。
この後、山小屋でもらったお弁当を食べる。山での最後の食事。

相変わらず味が濃い。

すっかり忘れかけていた残りの梨も、この時食べる。まだ食べ終わってないのに出発時間になったので、歩きながら梨をかじるという、勘違いワイルド野郎になる羽目に。

行きと同じように、ロープウェイで山を降りる。ワープ。
降りたらすぐにバスで温泉に移動。
やっと、このイヤンな体臭から逃れられるわー。
体中の汚れを落としまくって、広いお風呂で超のんびり。幸せ。
お疲れの帰りのバスでは、余裕で寝てました。
あれー?全然仕事になってないお。

帰りはまた、集合場所に下ろしてもらって、豪雨の中自転車で帰りました。

やっぱり雨でしたが、初めてのお手伝いさん、満喫させていただきました。
社長がコリてなかったら、また呼んでもらえるかもしれません。
呼んでもらえないかもしれません。

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2014/09/17 00:00 | Comments(0) | 登山
お山のガイドさん 西穂独標 その7
山荘を出発。
やっぱみんな、装備が完璧だわ。ザックカバーはもちろん、スパッツまで装備してるし。
スパッツて、セレブしか持てない装備だと思うわ。
あんなビニールの筒が6000円とかするしな。ありえん。

まずは丸山を目指します。
雪の季節だと、ここら一体どこからでも登れるんだけど、今はもちろん登山道からしか登れません。そう考えると、雪の季節は自由だよなー。道を余裕で外れるから、危険でもあるけど。

ちなみに西穂は、花の100名山にも選ばれている山です。
途中でリンドウも見かけました。白とは珍しい。綺麗。

更にちなみにリンドウは、晴れの日にのみ花が開きます。言い換えると、俺が開いたリンドウを見かけることは、ほぼありえないという事になります。花言葉は「悲しむあなたを愛する」「悲しみに寄りそう」「誠実」「正義」などなど。

ゆっくり登る。
といいながらも、結果的には一般的なコースタイムよりも早かったりしたんだけども。
ほどなく丸山にと到着し、朝ごはんを食べる。
宿からもらったお弁当で、OLの弁当並みに小さくて、味付けがハンパなく濃かった。山用なのか、たんにシェフの舌が変わってるのか。
食べ終わったら、そのまま最終目的地、独標を目指す。


いよいよ岩場になってきました。とたんにペースがガクンと落ちる。
濡れた岩はすべるので、ここは慎重にいかんと。
冬に来たときは、あちこち凍ってるし岩は突き出てるしで、アイゼンも刺さりづらくて、歩きにくいことこの上なかった場所。夏も十分、歩きにくいわ。
登れないお客さんのフォローをしたりしながら、少しずつ進む。

そうして、ようやく独標に到着。みんな無事にたどり着けました。
天気もギリギリ保ってる。展望は全く無いけども。

着いた頃はそうでもなかったけど、次々と登ってきたために、頂上付近が大混雑。
あんまり寄ると、落ちますわマジで。
俺は山頂に留まる事に全く興味が無いので、早々に降りたいなーと思ってたら、10分と経たずに降りることになりました。社長素敵!

つづく。

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2014/09/15 22:36 | Comments(0) | 登山
お山のガイドさん 西穂独標 その6
午前4時。お目覚め。
出発は午前5時だけど、準備と撤収と朝ごはんのために、この時間に起きる。
この時間ぐらいから周りの人たちも起きだして、静寂が破られる。
真っ暗闇のなか、あちこちのテントでぼんやりとヘッドライトがつくのも見える。
テントは薄いので、音は筒抜け。あちこちからアラームがなったり、小声で話し声が聞こえたり、バーナがついたり。シュラフ(寝袋)から這い出てくる音も、余裕で聞こえる。
自分の出発が遅い場合は、眠りを妨げるノイズでしかないんだけど、真っ暗な中、それぞれがそれぞれの目的へ向かって動き出すこの瞬間が、わりと好き。

まず、絶望的に減ったおなかを何とかせねば。
朝ごはんは宿でお弁当をくれるそうだけど、それまで絶対もたないから、今のうちに食べておく。
お湯を沸かして、卵スープ×2とおやつ。
あれー?食糧減らしすぎて、スープとおやつしか持ってきてないわ。
なんかないかなーと、ザックを縦にしたり横にしたりしてたら、ごろんと梨が出てきた。ザックの中身を把握しきれていない山屋とか、あかんやろ。
あ、そーだ。来る前に寄ったスーパーで、安かったから買ったんだった。2個。
ナイフで皮を剥いて、美味しくいただく。うまし。
最後に粉末だけど、チャイで締め。

朝ごはんを終えたら4時40分。ちょっと早いけど早めに動いておこうと、テントもたたむ。
外は、雨は降っていないけど、霧が濃くて水滴付き放題。
雨の中のテント撤収はホントに辛いから、これならまだまだマシなほう。
しかし、こりゃ今日降るわ。俺に備わった雨検知能力が、これから降るというておる。
レインウェアも着込んでおく。雨対策完璧!のはずが。はずが。

5時になり、山小屋のみんなも集まる。
出発前に毎回人数を数えるんだけど、人を数える速度が早くなってきた気がする。


それでは霧雨の中、出発でござる。
もう降ってますし。

つづく。

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2014/09/14 20:52 | Comments(0) | 日常
お山のガイドさん 西穂独標 その5
「...陣内が...CDで...」
「花火...これが...」

なんか、聞こえる。
微妙に聞こえる会話は、すげー気になる。
真っ暗な中、時間を確認する。
21時でした。山ではもう深夜です。下界では普通に仕事している時間ですが。

なんかね。2つくらい離れたテントの子供2人が、
「今まで見た中で一番面白かったコントの説明大会」
を始めちゃいましてね。
テント張ってるとき、横にいたのが家族連れって事で、嫌な予感はしていたんだけど。
最初のうちは、父親がたしなめて止んでいたんだけど、いつの間にかその監督役も寝てしもたみたいで、もう子供らの独壇場。
子供の声って響くんだよねぇ。
んー。流石に21時はあかんやろ。
これは寝られないなーどうしようかなー文句言いに行こうかなー。
あ、そのネタ知ってる。確かに面白いよねーサンドイッチマン。
ぐー。
いつの間にか、普通に寝てました。

「キャー綺麗!」
「あ、流れ星!」
今度は別の方面から、集団の話す声、というか歓声が。
真っ暗な中、時間を確認する。
22時でした。山ではもう丑三つ時です。

なんかもれ聞こえた話を総合すると、彼ら彼女らは「星を見る会」みたいなのの集団らしい。
それで、ここまでわざわざ、星を見るためにやってきたのだとか。
夜中に山道を?こんな時間、ロープウェイも運行していないのに?
まさか逆方向から、ジャンダルム(岩だらけの難所。毎年死人が出てる)を通ってきたなんて事はあるまいに。
声を聞く限り、若い男女の集団っぽかったけど、彼ら彼女らは一体どこから...?
謎の集団だ...

流石に煩すぎたのか、宿の人が出てきて注意してくれてからは、静かになりました。テント場の人が寝られないだろ!と恫喝してくてれました。お心遣い物凄く感謝。
後から知ったんですが、注意してくれたのは宿の人じゃなく、うちのツアーのお客さんの一人でした。
流れ星ってことは、流星群とか来ているのかな?
一瞬、俺もテントから出て空を見ようかと思いましたが、眠さが勝ちました。

続く。

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2014/09/13 19:59 | Comments(0) | 登山

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