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2024/05/04 03:56 |
ラストツーリング 鹿児島へ その3
宇宙センターを堪能し、再び本土最南端、佐多岬を目指す。
だんだんと暑くなってきた。
予定では今頃2人ともヌレネズミだったのだが、どういう訳かヤケネズミ。
ほとんど一本道をひたすら走り続け、不愉快な門番に道代を取られたりもしつつ、佐多岬に到着。
途中にあった看板
2ecd8928.jpg





東経31度線。
看板には同じ東経の国の名前が書かれているのだが、アホ2匹はここでも頭の悪い会話をしてた。
「あの国名は何?まさか鹿児島とカイロが、横に並んでるわけじゃないよな?」
「カイロて暑そうだし、赤道直下だろ」
「だよな。あの看板間違えてるよな。アホちゃうか」
アホは俺たちでした。
カイロと同じラインにあるなんて、鹿児島すげーな。

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でっかい駐車場に観光バスがポツンと一台。
後は俺たちのみ。平日の旅行って素晴らしい。

バイクを降りて、岬の先にある展望台へ歩く。
薄暗いトンネルを抜けると、山道みたいな道が続いていて、ひたすら歩いて展望台を目指す。
展望台までは距離もあるし、登りも結構あるので、地味に辛い。

やがて火曜サスペンス終了10分前の舞台になりそうな、がけっぷちに出くわす。
海は綺麗。
db27352e.jpg54ac647e.jpg





そこからまたまた山道をひーこら言いながら登ってく。
バイクだけが趣味の友人に比べたら、登山なら一日の長があるわ!と息を切らしながらも颯爽と登りきったら、平気な顔して着いて来られてた。
あたし山屋ン十年やってんですけどなんなんこいつ。

俺の存在する価値を見出せないまま、佐多岬に到着!
44340ff9.jpg





着いた瞬間に写真を撮り、2秒後には「よし帰ろう!」と満場一致で可決。だって暑いし。
もっとこう、この景色を観てですね。
感動した!とか、人生観変わった!とか、明日からも頑張れるたとえモテなくても!とか色々あるじゃないですか。
と力説する俺が真っ先に降りてた。

バイクに戻り、移動再開。
ここから海沿いに北へ移動し、何とか言う港でフェリーに乗って、東シナ海(!)を渡って指宿へ行くのが、本日の行動予定。
ちなみに、バイク計画に関しては全て友人が計画してくれるので、俺は1ミリも力を貸さず道も覚えず前も走らず、文句だけは断固主張する最高の友人。
なので、今回も何も考えずフラフラ走ってたんだけど、タイムキーパーも兼ねている友人が、時間が押していると警告してきた。

ふーんそうなの?まぁ何も考えずに宇宙センターとか寄ったもんねぇ。
まあいいじゃん、とりあえずおなかすいたよご飯食べようよ。
d733456e.jpg





道の駅にて、東シナ海を眺めつつ、から揚げ定食を堪能。おいしす。
友人は偏食児童なので、いろんなものを残す。
俺ね、食べ物残すの苦手。
別に人の勝手ですけど、せっかくの食べ物が残されているって、寂しいじゃないですか。
俺の前を食べ物が通過していくなんて許せない。回転寿司は例外。
主に俺の腹が満ちていないという理由で、友人の残り物を食べる。

昔デートで、こうやって彼女の食べないものを貰ったら、ドン引きされたなー。
「人のものを欲しがるなんて育ち疑う!」「キモい!」「この、時給換算したら420円男が!」とか色々言われた。なるほど確かに一理あるという思いはあるが、それでも目の前で残されるとモヤモヤするから、かなり親しい仲でないと、もらっていいかを切り出すことも出来ない俺。
でもコイツは、その辺無頓着なので安心。ガンガン横取る。

この思いを要約して友人に話し、こういうの許せる人と結婚したいと呟くと
「なんでいつも無駄にハードル上げるの?」「誰も参加しないお前主催パーティの、参加条件を狭める作業は楽しいのか?」と、心底不思議そうに言われた。
危なかったな貴様。俺が帯刀してたら切腹してるぞ。正論過ぎて泣くわ。

なんてことをやってたら、どんどん時間が過ぎてた。
フェリーが2時間に1本しか出ないらしく、まもなく出るフェリーを逃すと、2時間待つ羽目になるらしい。
店のおねーさんに声をかけ、ここからフェリー乗り場まで今すぐ出れば、フェリーの時間に間に合うのか問いかける友人。
すいませんお茶くださいと言う俺。

ギリギリ間に合うかもしれないという事になり、店を飛び出す。
えー。まだお土産見てないよー、佐多岬なう、とか言ってみたいとかほざく俺を無視して、友人はさっさとバイクで行ってしまった。
えーマジで?ここが地球のどのあたりかも把握してないのに、ここで置いてけぼりはマズい。地形図も持ってきてないし。
慌てて、でもしっかりとお土産の鯨ベーコンを購入しつつ、バイクで友人を追う。

友人のハイテクの粋を集めて作ったバイクには、俺のローテクの粋を集めて作ったバイクでは、絶対に追いつけない。ならば行き先を自分で見つけるしかないわけだが。
何港って言ってたかなー。
まぁ適当に走れば着くだろう。
フラフラ走って、それっぽい看板を見つけて、曲がったら奴のバイクが有った。
ギリギリ間に合ったらしく、既にチケットも2枚買っててくれた。
「1回曲がらないとここに着けないから、頭の残念なお前がたどり着けるかすごく心配だった。ヘリ飛ばそうか悩んだ」と、俺の生還を喜んでくれた。
本当いい奴。
奴に汚点があるとすれば、俺という友人がいてしまう、という事ぐらいしか思いつかないな。

b515c5a3.jpg





ギリギリ間に合ったはずなのに、随分船の上で待たされる。
この微妙な揺れが、昨晩の苦悩を思い起こさせる。
出港時間を大幅に過ぎて、ようやく出発。
いよいよ指宿へ。
つづき。

2011/07/02 23:43 | Comments(0) | TrackBack() | バイク

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