俺のおみや

この間、車で山に行ったんです。

そして帰りに琵琶湖沿いの湖岸道路を走ってると、なんか車の下のほうでカンカラカンカラ音がしてきましてね。
俺は、車なんて走れば良いという考えで、車に対する愛が無く、メンテナンスとか一切してないんです。
だからしょっちゅう不調に見舞われるので、まぁいつものことだとほったらかしにしてガンガン走ってたんですわ。
そしたらカンカラ音がどんどん激しくなってきましてね。
初期を町内の盆踊りぐらいとするなら、リオのカーニバルぐらいにはレベルアップしてきやがったんです。
さすがに心配になって、わき道にそれて車を止めました。

なにか引きずってるのかなぁと思いながら車の外に出ると、超ゴム臭い。
うん、パンクしてた。
パンクしたまま走り続けたもんだから、タイヤが派手にウエルダン。

さぁ、どうしよう。
近くにはガソリンスタンドはおろか、明かりすらない田舎道。
ＪＡＦとか呼んだらアホみたいに金取られるし、うーん。

あ、そーだ。
車はバイクと違って、スペアタイヤとかジャッキとかが、常備されてるんだった。
道具が揃ってるから、自力でスペアタイヤに交換することが出来るわけだ。
やったこと無いけど、早速やってみよう。
なんかオラわくわくしてきたぞ。

真っ暗闇だけど、山に行っていたので非常用に明かりはいっぱい持ってる。
まさかこんなところで役に立つとは。
車の後ろのほうをあちこち探して、ジャッキとタイヤとジャッキをくるくる回す棒と、ボルトを緩めるやつを見つけた。

まずはジャッキを車の下にセットし、くるくる回す。
すると、重い車がぐぐっと持ち上がる！凄い！ジャッキ凄い！






手前がスペアタイヤ。
車の下にあるのがジャッキ。

タイヤが持ち上がったところで、ボルトをゆるめる。
これがまたとんでもなく固くて、汗だくになりながら渾身の力を込めてるのに、全く動かない。
俺自身が工具の上に乗って、全体重でゆるめる方法に気付くのに、５分ぐらい奮闘した。







タイヤとれたー。
後は逆の手順。
スペアタイヤをとりつけ、また体重をかけてボルトを締める。

俺にも出来たよタイヤ交換！
これで偉大な整備士へ、また一歩近づいたかな！

帰り道で、いつタイヤが取れるかと、ものすごくビクビクしながら帰路に着きました。
ルパンならタイヤ取れても走れるだろうけどなー。
俺はきっと、普通に死ぬなー。

車に愛を。