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2024/05/14 15:57 |
音速の貴公子
かつて、最速の男を目指した事がありました。
キーボード入力の。

当時16歳の俺は「ローマ字打ち」ではなく、「かな打ち」を極めることが、最速となる最低条件だと確信していました。

一般的なローマ字打ちの人は
「あ、と入力してください」と言われたら、真っ先に「A」のキーを思い浮かべると思いますが、マイノリティかな打ちラーは「3」のキーを思い浮かべます。

まぁ確かに、かな打ちの方が打鍵数は少なくなるとは思います。
でも、かな打ちは、左上の「ぬ」から右下の「ろ」まで、キーボードの隅々まで意識しなければならないのに比べて、ローマ字はキーが限られていますからね。
常識的に考えて、打鍵数は多くなっても範囲が狭いローマ字打ちの方が、入力は圧倒的に早いでしょうよ。

しかし、今も昔も変わらない残念な頭を持つ俺には、そんな常識は一切通用しませんでした。そして単純に、かな打ちの方が希少であり、希少であるということは価値がある、希少に俺もなりたい!とかいう思いも手伝いました。むしろこちらがメインかも。
「希少価値=手厚く保護される≒モテる」
とかも考えてました。結果は、言うまでもないかと思います。この有様です。
モテは諦めたから、せめて保護してほしい。

さて、これまでのローマ字打ちを捨て、かな打ちへと移行したわけですが、これがなかなかどうして、わりと大変でした。
今でもその苦労は、よく覚えています。

まず、キーの配置を覚えないといけないんですけど、これがかなり癖があるんですよね。
みなさんも是非、キーボード上で「あいうえお」を探してみてください。
いずれかのキーが見つかれば、他のものも近い場所に固まっているので、続けて見つけることができるかと思います。
次に「かきくけこ」を探してみてください。「け」と「こ」の難易度が、やや高め。
これがすんなり見つけられた人は、ウォーリーを探せとかめちゃめちゃ得意な人だと思います。

こんな風に、かなの並びも時々唐突に飛んだりしてあまり綺麗ではなく、配置を覚えるのは大変でした。
練習方法としては、「あ」から「ん」まで、できるだけキーボードを見ずに、ひたすら打ち続けるという、何のひねりも工夫も無い、単純な練習方法を採用していました。ひたすら続けたら、1週間ぐらいでタッチタイプができるようになりました。

一番早かったと思える時期では、タイピング速度を競うサイトなんかで、上位30%ぐらいの順位はコンスタントにとれていました。最速には程遠いですが。
当時はタイピングをする人が現在よりも、圧倒的に少なかったせいもあったと思います。
今ここで
http://www.e-typing.ne.jp/kana/check/
にて、タイピングテストをやってみたら、「スコア169、レベルB-」という、パソコンを触った事がない人よりはちょっと早いかな?、程度でした。
これが最速を目指した男の、なれの果てです。

ちなみに今でも、かな打ちです。
「。」はshiftキーと「る」を同時に押す必要があるのですが、shiftキーが押せてなかったりすると
「よろしくお願いしまする」
とかいう文章になってしまいます。どこの御公家様やねん。しりとり最強か。
「、」も同じで、
「先日はねありがとうございました。」
となったりします。ちょっと可愛い。

この「かな打ちあるある」で盛り上がりたいんですが、あんまりいないよね、かな打ち。
マイノリティがかっこいいとか思ってた16歳の俺を、抹消したい。
ついでに今の俺ごと。

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2015/03/04 18:50 | Comments(0) | 日常

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