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2024/11/22 17:58 |
お山のガイドさん 西穂独標 その3
西穂の展望台で、のんびり休憩した後の、移動開始。
早々におなかが減ったので、お客さんにもらった、菓子パンをもりもりいただく。
早速きたか。
なんでか知らないけど昔から、山に入ると、それだけで普段の8倍速ぐらいでおなかが減る。
生物としては明らかに、長生きできない能力だけども。おまけに、食料もいっぱい持ってく必要があるし。今回は「仕事だし!」って、無駄に荷物を軽めにして、食料も必要最小限にしてきたから、危うく餓死するか思たわ。

天気は微妙だけど、なんとか降らないでくれそうな。まぁ明日は雨だろうけども。
ゆるいペースに、休憩を挟みつつ、少しずつ移動。
俺の主な仕事は、後ろから着いていって、更に後ろから別の集団なり人が来たら、避けるように指示するだけ。無線も持ってるから、前の社長と連絡も簡単。
あとは、集団の中で、極端に疲れている人とかを早く見つけるために、一人ひとりの動きに注目。
わりと普通の山行です。

1時間ほど経過。
やはり夏の山。アルプスといえども虫がハンパない。目や口にもガンガン入ってくる。
養蜂家が被ってるみたいな帽子が欲しいお。
そして少しだけ、ペースを遅くしている人がいたので、この人に合わせて歩く。荷物を代わるほどではないっぽいので、そのまま進みます。

そしてトラブルも苦労も特に無く、みんな元気に西穂山荘に到着。

俺以外は山荘に泊まるので、社長はその手続き。あとは、夕食までの長い休憩。
その間に俺はテントを張る。そういえば雪の無い時期にここに来たのは初めて。
雪があると、このあたり一体が全て雪で埋まって、全部テン場があるから広いけど、夏はすっげぇ狭い。10も張れないくらい。

この下に見えてるのがテント。
俺のテントで、わりとギリギリでした。

夕方まで、夕日を見ながらのんびり過ごす。
花も超きれい。
トリカブト。


続く。

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2014/09/12 00:41 | Comments(0) | 登山
お山のガイドさん 西穂独標 その1
いよいよ、お山ガイドかばん持ち見習い補佐の、初仕事です。
朝から、というか前夜から、猛烈な勢いで暴風雨でした。
それでも中止の連絡が無いので、ザックを抱えて待ち合わせ場所へ。

ザックは100リットル容量をチョイス。もちろんテント泊といえど、それほど必要な荷物は少ないし、半分ぐらいはすっからかん。今回は「仕事ですしおすし!」という気負いで、なんと酒も持っていかないという暴挙に出たために、ますますすっからかん。酒を持たずにテント泊なんて、人生初かもしれません。この愚行が、後々俺を苦しめることになるのですが、この時はまだ「うわー酒がないと荷物軽いなぁ」などとほざいていました。

自宅を出発。
自転車に登山スタイルという、よく分らないスタイルで待ち合わせ場所に参上。既に汗だく。
程なくして、大阪から来たツアーの皆さんおよび社長と合流。
本日の参加者は11名。俺のせいで総勢13名となる。土曜日だけど。
バスが動き出し、社長に紹介されて、マイクを渡される。
あの、バスガイドさんが持って喋ってる、ぐねぐねコードの付いた縦長の奴ね。初めて持つマイクにちょっと戸惑いながら、グダグダかつカミッカミの挨拶でツアーは始まり始まり。
お客さんは温厚そうな中高年の方々で、俺を暖かく迎え入れてくれました。

西穂までの長い道のりを、どうやって埋めるのかなーと思ってたんだけど、普通にお客さん放置でしたわ。映画とか流したりしてましたけど。
てっきりトークをやらされるかと、登山鉄板ネタの披露も辞さない勢いで望んだんだけども。
そりゃそうだよなぁ。添乗員はバスガイドとは違うもんなぁ。
俺は特に何もすることなく、普通に置物のように座ってました。
お茶の飲みすぎてトイレがまんできんくて、予定の無いトイレ休憩を作り出すという、ツアーの邪魔はしっかりしてましたがね。本当ごめんなさい。

つづく

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2014/08/25 22:01 | Comments(0) | 登山
お山のガイドさん
うん。
やっぱり、言ってみるもんだよね。

言いたくて言いたくてたまらないけど、やっぱり断られたら怖いし。
関係もギクシャクしちゃうかもしれないし。
言わなかったら、少なくとも悪くはならないし。

ってな感じで、いつものように一人遊びにいそしんでいたんですが、ある時とうとう意を決した。
もちろん酒の力も借りました。そういえば大人になってから酒の力のおかげで、どれだけの成功と失敗を繰り返してきただろうか。失敗のほうが圧倒的に多いだろうけど。

友達がね。
ハイキング専門の旅行会社やってんですわ。
しょっちゅう、こんなとこやあんな山に行きましたーみたいなのを、SNSとかで見かけるわけです。そんなの見たら、もだえぬくじゃないですか。
俺もね。SNSなんかで素人連中集めて山に行ったりすることはしてますけど、そういうのを仕事にまでしちゃえるって、やっぱ、凄いじゃないですか。
それを見ててね。俺も開催側として、参加したいなーと思ったんです。
プロとは大きな隔たりがあるわけですが、それでも長年培ってきた山の知識や力で、何かお手伝いできたりしたりして。それで友人も、ツアー参加者も喜んでもらえたりして。そんな事実現できたら、もう昇天しちゃいかねませんよね。
長いこと、思い続けて思い連ねてたんです。

そしてとうとうある日、意を決して、友人に聞いてみました。
「ツアーのおおおおお手伝い的なことがしししししたいから、ここここ今度ツアーにさささ参加させてくだささいいい」
「ええよ。」
即答でした。ってかむしろ歓迎されました。
あんなけ思い悩んでたのはなんだったのかと思うぐらいに。

というわけで、お山のガイドさんになります。
初仕事は西穂高1泊2日です。

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2014/08/22 23:38 | Comments(0) | 登山
4度登る馬鹿
またしても富士登山してきました。
甲子園風に言うと、2年ぶり4回目の出場です。

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決して、富士登山が好きなわけではなく、人多いし道は歩きにくいし展望も変化無いしで、むしろ嫌いな方に属する山なんですが、それでもなんとまぁ4回目となってしまいました。
今回は、会社の上司と2人での山頂トライ。

上司とは、3年前から富士登山の計画を打ち立ててましたが、
初年:前日に、大型台風が緊急来日。
翌年:プロジェクトが大炎上しててそれどころじゃなかった。
という理由により、毎回延期。
今年もわりと、関わってるプロジェクトが炎上気味だったんですが、
「強引にでも出てこなきゃたぶん一生無理」という結論に至り、強引に決行。
1日しか休みが取れないので、以下のような日帰りプランとなった。

前日の22時頃、滋賀を出発。
富士宮口に、4時到着。仮眠。
6時から登山開始。
13時ごろには下山。

富士山の登山ルートは4つあるけど、一番山行距離の短い富士宮口を選択。

今回はね。
富士山初心者である上司を、ガイドするような気分で来たんよね。
水も二人分持ってたし、最悪彼の持ち物も放り込めるよう、ザックもデカいの持ってきたし。
うん、わりと富士山なめてた。もう4回目だし。

でもね。
登った瞬間、体の異変に気づいた。
「体、重てー」
一般的に登山は、登りだしてからの5分ぐらいの体の反応で、その日のコンディションとか大体把握できるんだけど、この日は数秒で把握した。
俺、絶不調!
これまでの登山で、最も調子悪かった。
多分、直前までの激務と、睡眠不足がモロに影響したんだと思う。

上司に対し、登山の先輩風をパーフェクトストームばりに吹かせまくってきた都合上、弱音を吐くという選択肢は死んでもとれないわけですが、上司の軽やかなステップについていくのに、文字通り必死でした。
一歩一歩が重てー。
あんなに辛い登山は、生まれて初めてでした。
登山が嫌いという人の気持ちが、割と深く理解できた瞬間でもありました。

迷彩服に身を包んだ自衛隊(衛生兵)の卵達がいたり、なぜか自転車を押しながら下山している人とか、相変わらず富士山は、他では見られない人たちが色々見られました。
あと、山ガール的な人も増えてた。ソロの山ガールも何人かいたわ。可愛いお。

わてらも何とか頂上までたどり着き、あまりの疲労からお鉢めぐりはせずに、早々に引き上げたわけですが。
富士山は、帰り道も辛い。
登山道は基本的に砂利道で、小さな岩もゴロゴロしているので、しっかりブレーキをかけていかないと簡単に転ぶ。
帰り道に差し掛かった時点で、既に足が満点大笑いの俺は、いちいち踏ん張るのが辛くなってきまして。
走って降りることにしたのはいいものの、あまりにもスピードがついて止まらなくなって、派手に正面からズッこけました。顔面着地。
両腕は擦りむくわ、おなかも擦りむくわで、ショボいながらも流血騒ぎ。
おまけに富士山の黒土のお陰で、シャツも真っ黒に。
疲れていながらも完全無傷の上司と、フルボッコでバッテバテの俺という景色。
もはや先輩風は、イオンエンジン並みの風力すら発揮できなくなってしまいました。

擦りむくなんて小学生以来の怪我だけど、これがなかなか治らないのな。
半月たってもまだ完治せんし。これが歳か...

まぁとにかく、3年越しの計画をようやく無事に完遂することができて、まずはよかったす。
上司は家庭がある都合上、日帰りでいける山に興味津々らしいので、西穂とか薦めときました。
さすがの俺も西穂なら、擦りむくこともあるまいよ。

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2012/07/29 19:40 | Comments(0) | 登山
サンダルで山歩き
山歩きをやる上で、一番重要な道具は「登山靴」だと思います。
登山靴なら、斜面でも滑りにくいし、水は弾くし、岩に足をぶつけても痛くない。
スニーカーで歩くのに比べたら、その快適さは段違い。

ただし、その快適さによって失われてしまったものも多いんですよね。
今回はそんな快適さをあえて捨て、靴に歩かされているのではなく、「自分の足で歩いている」という感覚を取り戻すために、コイツを履いて山歩きしてみました。

2e7490aa.jpg




5本指サンダルです。まぁ現代版地下足袋ですな。
こいつで、1000m前後の山に何度か登ってみました。
登山靴と比較しての感想をば。

まずはネガティブな意見から。
・小石程度なら問題ないが、岩を踏むと地味に痛い。
・裏面のグリップ力がほとんど無いので、濡れた岩などは余裕で滑る
・岩にぶつけるとマジ泣きする。
・履いてもモテない。(注:登山靴でも同様)

ポジティブな意見。
・土を踏む感覚が足の裏全体に伝わってくる。気持ちいい。
・意識して、足の指で歩くということの大切さが分かる。
・水に入ると冷たくて気持良い。わりとすぐ乾く。
・足が軽い。

初回は、後半には足の裏が痛くてたまらんかったけど、2回目には慣れてました。
グリップ力のなさには参るけど、逆に考えれば、岩や滑りそうな所は避けて歩くようになるので、足運びは向上すると思います。
あと、足の指の感覚が研ぎ澄まされる。足の指でがっちり大地と繋がる感覚。
なんとなく、バランスを崩しにくくなってる気がする。
そしてなんと言っても、土の上を歩く時に、地面から伝わってくる感触。
自分の足をしっかり受け止めてくれる地面が、僅かに沈む感覚。
これはちょっと感動しますわ。

最初は違和感あるし長時間歩くのは痛いけど、履けば履くほど馴染むし、自分の足の感覚も変わっていくのが分かる。
わざわざ快適さを捨ててサンダルで山歩きという、ドMにはたまらない一品だと思うけど、そうじゃない人にもわりとオヌヌメ。

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2012/06/03 22:12 | Comments(0) | 登山

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