世の中的には、もうとっくに3が公開されていますが、映画John wickは、1が最高傑作だと思うんですよ。1と2しか観てませんが。
観てない方のためにストーリーを説明しますと
「かつて伝説の殺し屋であったJohn wickが、愛車と、亡き妻から託された愛犬を奪われ、復讐する」
以上。
近年まれにみる、シンプルなストーリーですね。
「やべー指輪を捨てに行く」だけで、3部作つくったあの映画には、やや引けを取りますが。
初期の頃のセガール映画を彷彿とさせる、シンプルかつ派手なアクション。
あちらは比較的、全体的に明るい映画ですが、こちらはややダークヒーロー。
少年(精神年齢的なものを含むので45歳ぐらいまで)は、みんな好きですもんねダークヒーロー。
そして、この映画のハイライト。
まちがいなく、この一瞬です。(動画2分11秒)
説明しますとこのシーンは、ジョンが教会の地下にある、マフィアの金庫として使われている一室に、乗り込んだシーンです。
金庫番を張り倒した後、金庫を管理していたマフィアの手先(神父)に、金庫の鍵を開けろと迫ります。
神父は「そんなことしたらボスに殺される!」と嘆きますが、ジョンは、起き上がってきた金庫番を再度殴ったのち、一言。
「uh-huh?(それが?)」
ここです。
キアヌによる、これ以上ないくらいの悪人面での「アーハン?」
キアヌ映画はほぼすべて、清濁(濁多め)併せ吞んできた俺の、頼りない記憶によれば、キアヌが映画で「アーハン」言うたのは、史上初のはず。ちなみに「オーキードーキー」はマトリックスでありました。
キアヌのアーハン。
これだけでも観る価値あるし。
こういった系、もはやパターン化してますよね。
一目惚れ→とんとん拍子→何か違和感→実はこんな秘密が→絶望する→ヤケになって別れる→自分よりも辛かったんだと気付く(主に親友ポジからの叱責などで)→やっぱり君が大切だ!→めでたす
的な。
いや、悪いとは言いませんよパターン化してても。
普通に泣きますよ。
この映画では彼女のほうに秘密があって、彼女の時間は、未来から過去へと流れていきます。
時間を遡るといえば、「ベンジャミン・バトン」という映画がありまして。
年を経るごとに、どんどん若くなる男性のお話。
周りが老いていくのに、自分はむしろ、若返ってゆく。
大切な人と、一緒に老いる事ができなくて辛い、という状況は分かりやすく、感情移入もしやすいです。
かたや。『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』に話を元に戻しますと。
彼女の時間の流れは、ちょっと特殊でして。
箇条書きにしますと
・1日の時間の流れは、通常の人と同じ
・00時00分になった瞬間に、1日若い自分となる。
・前日の記憶は無くなっている。
・5年おき、30日間しか存在できない。
今お互い20歳。次に出会う時は、それぞれ15歳と25歳となる。
ということです。
あぁ可哀想な二人。悲しいですね。
ってならんやろ。設定が複雑すぎる。
この複雑な設定も、あまりにも一気に語られ過ぎて、こっちは軽く情報過多。
えっえっえっ?ってなってる間に場面は進んで、全てを理解した高寿君はヤケになるし愛美さんは泣いてるし俺は置いてけぼりだし。
概要を理解するには、劇中に少しだけ出てくる、この絵がめちゃくちゃ重要。
ベンジャミンバトンみたいに、身体の年齢が逆行している、というだけの設定ならば、分かりやすいじゃないですか。
でもこんな設定だと、細かいところまで絶対フォローしきれないじゃないですか。
例えば二人が夜遅くに電話で話していて、日付が変わった瞬間に彼女が消えるんですよね。
じゃあ次の瞬間、彼女はどこに現れるのか。彼女にとっての翌日、つまり我々にとっての昨日の、00時00分に居た場所に瞬間移動するのか?そうではなくて、彼女にとっての前日、つまり我々にとっての翌日の彼女が、瞬間移動することになるのか?それは果たして同一人物といえるのか。
とにかくそういう、細かいところが気になってしまう性格と、複雑な設定のせいで、映画に集中できないんですよ。
やっぱ、状況(設定)が理解しやすいって、大切だなと思いました。
PS
口コミとか軽く見たけど、設定が複雑とか言うてるひとは、ほぼいませんでした。
みんなちゃんと理解できたんだ。
普通に俺がアホなだけでした。すみませんぬ。
映画、るろうに剣心 京都大火編を見ました。
あれだね。凄いね。
実写化の完全なる成功例だね。
ラスボスの志々雄真実が「クズをやらせたら世界イチ」とか「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ーの人」とか言われるあの人だったのは驚いたけど、これまたハマり役。
変換ツールまであるんだね。愛されすぎでしょ。
さて、この映画を観ていて、地味に気になったのが2点。
1点目。
ご周知の通り、お芝居での会話ってのは、一般的な会話と全く違います。
会話がぶつかったりしないし、順番でひとりずつ喋るし、必要のない会話もしないし、いいまつがいもしないし。
それはお話に没頭できるように、スムーズに理解してもらう為に必要な事なんだけども、あまりにやりすぎると、逆に気になってしまいます。
この映画でも、会話があまりにも不自然な箇所が、いくつもあって気になりました。
例えば中盤。
警官達が日本地図を広げて、志々雄真実に占領された村を奪還する方法を、けんけんがくがくしているところに、剣心が登場するってシーン。
警官達が地図を広げて、開口一番に
「軍隊を使えば奪還できる!」
「そんなもん使ったら内戦があることが諸外国にばれるだろう!」
「ではどうすれば!!」
「...」
みたいなやりとりがあるんです。
いやいや、それ、そのタイミングで議論する事か?
今はじめて出たアイデア!みたいに言い合ってるけど、その程度のやり取りは、もうとっくに議論されているべきでしょうに。
あまりにもとってつけたというか、無理やり押し込んだ感が否めず、ちょっと現実に戻ってこられました。
2点目。
江口 洋介さん演じる斉藤一は、当然のように剣豪なんですけど、いかんせん動きが鈍いんですよね。いや、47歳という歳のわりには、物凄く動けているとは思いますが、この映画ってアクションじゃないですか。剣豪がいっぱい出てくるじゃないですか。
明らかに、敵の方が早いし、強そうなんですよね。イケメンだから許すけども。
江口さんのアクションも、そのうち観られなくなるのか..と、少し切なくなりました。
ってか今、47歳という事実に驚いたわ。
毎度毎度、異常な着目点のレビューだね。
そうだねなんかごめんね。
あれだね。凄いね。
実写化の完全なる成功例だね。
ラスボスの志々雄真実が「クズをやらせたら世界イチ」とか「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ーの人」とか言われるあの人だったのは驚いたけど、これまたハマり役。
変換ツールまであるんだね。愛されすぎでしょ。
さて、この映画を観ていて、地味に気になったのが2点。
1点目。
ご周知の通り、お芝居での会話ってのは、一般的な会話と全く違います。
会話がぶつかったりしないし、順番でひとりずつ喋るし、必要のない会話もしないし、いいまつがいもしないし。
それはお話に没頭できるように、スムーズに理解してもらう為に必要な事なんだけども、あまりにやりすぎると、逆に気になってしまいます。
この映画でも、会話があまりにも不自然な箇所が、いくつもあって気になりました。
例えば中盤。
警官達が日本地図を広げて、志々雄真実に占領された村を奪還する方法を、けんけんがくがくしているところに、剣心が登場するってシーン。
警官達が地図を広げて、開口一番に
「軍隊を使えば奪還できる!」
「そんなもん使ったら内戦があることが諸外国にばれるだろう!」
「ではどうすれば!!」
「...」
みたいなやりとりがあるんです。
いやいや、それ、そのタイミングで議論する事か?
今はじめて出たアイデア!みたいに言い合ってるけど、その程度のやり取りは、もうとっくに議論されているべきでしょうに。
あまりにもとってつけたというか、無理やり押し込んだ感が否めず、ちょっと現実に戻ってこられました。
2点目。
江口 洋介さん演じる斉藤一は、当然のように剣豪なんですけど、いかんせん動きが鈍いんですよね。いや、47歳という歳のわりには、物凄く動けているとは思いますが、この映画ってアクションじゃないですか。剣豪がいっぱい出てくるじゃないですか。
明らかに、敵の方が早いし、強そうなんですよね。イケメンだから許すけども。
江口さんのアクションも、そのうち観られなくなるのか..と、少し切なくなりました。
ってか今、47歳という事実に驚いたわ。
毎度毎度、異常な着目点のレビューだね。
そうだねなんかごめんね。
映画、ゼロ・グラビティを観ました。
あらすじ
宇宙ステーションで船外活動中のライアンがトラブルにより宇宙に放り出されたけど何とか生還する話。
いわゆるSFサスペンスです。
まさに粗筋どおりの話で、ストーリーとしてはあまり語ることはありません。一山いくらで売られているような、どこにでもある話ではあります。
特筆すべき点としては
・宇宙に放り出されたライアンが、やたらとパニックを起こすんだけど、その演技がリアルすぎてこちらまで息苦しくなる。
・一緒に放り出されたマットが、冷静で超頼れる奴。
・中国製の宇宙船に命を託す。
先にも書きましたけど、死が自分のすぐ側まで迫っているっていう、心の底から恐怖する気持ちが伝わりすぎてきて、ハラハラドキドキします。
宇宙とは全然関係ないけど、ロッククライミングでもそんな気持ちを味わえる事があります。
岩壁に張り付きながら、この足が滑ったら墜落する、とかいう場面がしょっちゅうあります。
仮に滑っても、命綱があるので大丈夫ではあります。ですが、いくら安全だといわれても、底が透けてる高層ビルでは、誰でも足が竦むじゃないですか。これはもう本能だと思います。
こんな感じで、岩壁に張り付きながら、戻る事も進む事もできなくなった時。
迫りくるリアルな死の恐怖に、竦む体をなだめながら、この最悪の状況を脱する為に出来る方法を、物凄く真剣に考えます。
ふと聞こえる遠くに聞こえる川のせせらぎや、車の音。そんなものを聞きながら、仮にここで俺が墜落しても、世の中は何の影響もなく回るんだなぁ、とかも思います。
そんな恐怖感を、岩壁に登らなくても擬似体験させてくれる映画です。
あらすじ
宇宙ステーションで船外活動中のライアンがトラブルにより宇宙に放り出されたけど何とか生還する話。
いわゆるSFサスペンスです。
まさに粗筋どおりの話で、ストーリーとしてはあまり語ることはありません。一山いくらで売られているような、どこにでもある話ではあります。
特筆すべき点としては
・宇宙に放り出されたライアンが、やたらとパニックを起こすんだけど、その演技がリアルすぎてこちらまで息苦しくなる。
・一緒に放り出されたマットが、冷静で超頼れる奴。
・中国製の宇宙船に命を託す。
先にも書きましたけど、死が自分のすぐ側まで迫っているっていう、心の底から恐怖する気持ちが伝わりすぎてきて、ハラハラドキドキします。
宇宙とは全然関係ないけど、ロッククライミングでもそんな気持ちを味わえる事があります。
岩壁に張り付きながら、この足が滑ったら墜落する、とかいう場面がしょっちゅうあります。
仮に滑っても、命綱があるので大丈夫ではあります。ですが、いくら安全だといわれても、底が透けてる高層ビルでは、誰でも足が竦むじゃないですか。これはもう本能だと思います。
こんな感じで、岩壁に張り付きながら、戻る事も進む事もできなくなった時。
迫りくるリアルな死の恐怖に、竦む体をなだめながら、この最悪の状況を脱する為に出来る方法を、物凄く真剣に考えます。
ふと聞こえる遠くに聞こえる川のせせらぎや、車の音。そんなものを聞きながら、仮にここで俺が墜落しても、世の中は何の影響もなく回るんだなぁ、とかも思います。
そんな恐怖感を、岩壁に登らなくても擬似体験させてくれる映画です。
忘れられない映画のワンシーンを、ひとつ上げるとするならば。
映画 守護神
ケビン・コスナー主演
海難救助のエキスパートの話。
ベン(ケビン・コスナー)はかつて、様々な海難救助で人を救ってきた、伝説の英雄。そこへ、スイマーとして好成績を収めてきたジェイク(アシュトン・カッチャー)がやってきて、ベンの教え子となる。
厳しい訓練に、ほとんどの生徒が脱落する中、ジェイクは残り、また、事あるごとにベンに尋ねた。
「今までに、いったい何人救った?」
なにせ相手は、途方も無い数の人間を救ってきた、伝説の英雄。ベンは半人前のジェイクなんぞ相手にせず、その質問に対する答えも、常に見送られてきた。
やがて、厳しい海難救助の現場を乗り越えたジェイクは、改めてベンに、何度目になるか分からない質問をする。
「今までに、いったい何人の人を救ってきた?」
とうとうベンは、その答えを口にする。
「22人だ」
予想外に少ない数字に、ジェイクは戸惑いながらも
「そ、そうか...流石は英雄だ。立派な数だ」
と答える。
そこに畳み掛けるように、ベンが言う。
「救えなかった人の数だ。それ以外は覚えていない」
映画 守護神
ケビン・コスナー主演
海難救助のエキスパートの話。
ベン(ケビン・コスナー)はかつて、様々な海難救助で人を救ってきた、伝説の英雄。そこへ、スイマーとして好成績を収めてきたジェイク(アシュトン・カッチャー)がやってきて、ベンの教え子となる。
厳しい訓練に、ほとんどの生徒が脱落する中、ジェイクは残り、また、事あるごとにベンに尋ねた。
「今までに、いったい何人救った?」
なにせ相手は、途方も無い数の人間を救ってきた、伝説の英雄。ベンは半人前のジェイクなんぞ相手にせず、その質問に対する答えも、常に見送られてきた。
やがて、厳しい海難救助の現場を乗り越えたジェイクは、改めてベンに、何度目になるか分からない質問をする。
「今までに、いったい何人の人を救ってきた?」
とうとうベンは、その答えを口にする。
「22人だ」
予想外に少ない数字に、ジェイクは戸惑いながらも
「そ、そうか...流石は英雄だ。立派な数だ」
と答える。
そこに畳み掛けるように、ベンが言う。
「救えなかった人の数だ。それ以外は覚えていない」