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2024/05/05 09:49 |
東北復興ボランティア隊 参戦記 その2
前回までのあらすじ。

高砂席で2人の出会いを聞かれて
「復興支援のボランティアで」
と答える未来を現実とするために、俺はボランティア参加を決意しました。

最初に断っておきたいんですが、こんな下劣な動機で参加するのは、多分世界中探しても俺しか見つかりませんからね。超レア。悪い意味で。
俺以外のボランティアと俺を同じくくりにするのは止めましょう。ダメ、ゼッタイ。

ボランティアに参加するにあたり、事前に色々とやっておかなきゃならない事がある。

1.ボランティア団体に登録
個人での被災地復興作業参加は、原則として禁止。
復興のために必要な作業ってのは、多岐に、そして継続的にやっていく必要がある。
限られた人的資源を効率的に使うためにも、ボランティア団体への登録は必須。
俺は友人と同じく「遠野まごころネット」に登録。
ここではありがたいことに、寝床のや現地への足の提供もしてくれる。

2.ボランティア保険に加入
ボランティア中に怪我したり、怪我を負わせたりした場合に保障してくれる保険に加入する。
多分、ほとんどのボランティア団体で参加条件にしていると思われる。まごころネットでも必須。
最寄の社会福祉協議会にて加入可能。
年度単位の加入で、4/1~翌年3/31まで。
加入プランがA、B、天災A、天災Bとあり、最もランクの高い天災Bで700円程度。
本人でなくても加入手続き可能。
ただ、社会福祉協議会が平日のみで、しかも9時5時しかやっておらず、普通の社会人には行けない仕組みになってる。

3.足と宿の確保
これが一番お金がかかる。
まごころネットに登録した場合は、宿も確保してもらえるので、ここら辺の負担はクリア。
ただし、畳み一畳で雑魚寝という、ビリー隊長も苦笑いの環境ではあったりする。
そのへんでテントを張ればいいとか思っていたけど、まごころネット界隈には、テント場は無し。
道の駅が近いので、車がある人は車中泊という選択肢もあり。
もちろん、普通にホテルや民宿に泊まるのもあり。

遠野まごころネットの場合は、関東の場合は池袋から深夜バスが出ていて、夜に出発したら朝に着く。これが一番安くて済むっぽい。
関西からの場合は、新幹線で新花巻駅まで行くか、飛行機で伊丹から岩手花巻空港まで行くか。
飛行機も新幹線も、ほとんど値段に差異は無く、料金は片道20000円程度。新幹線の方がちょっと安いけど、5時間ぐらいはかかる。飛行機なら1時間。
花巻駅から遠野駅までは、2時間に1本ぐらいの電車しか無いので、乗り継ぎは慎重に。
どう組み立てても、花巻駅でものすごく待たされるけど、付近に娯楽施設は一切無し。
ひたすら数独やってました。

4.装備の用意
遠野まごころネットでは、参加者に必須の装備として、以下を挙げてる。

・ヘルメットまたは帽子
ヘルメットが必要かは、作業によりけり。でも無いと出来ない作業もある。

・ゴーグル
瓦礫撤去の場合、ハンマーで砕いた瓦礫が飛んできて、目に当たる可能性もある。
サングラスで代用もできるけど、通気性や視認性にすぐれたゴーグルの方が作業が楽。
1000円程度。

・防塵マスク
外の作業では、砂埃が舞うので、これを吸い込まないようにマスクが必要。
臭いが強烈な場所や、カビや薬品が漂うような場所での作業もあるので、しっかりした防塵マスクの方が良い。
1000円程度。

・作業服
ツナギを着ている人が多かったけど、ジーンズに長袖シャツの人もいっぱいいた。
防御力を考えると、ツナギがベストか。
普段絶対ツナギなんか着なさそうなゆるふわ女子が、ツナギ着てるのって萌えるよね。男性陣のやる気を大幅に向上させる意味でも、女性方には是非ともツナギの着用をお願いしたい。
着ていた物は汗やなんやで、洗ったら水が真っ黒になるぐらい汚れるので、捨ててもいいものを。

・軍手、ゴム手袋、皮手袋
全部必要。
外での作業は皮手袋。1000円程度。
軍手だけだと、ガラスの欠片を拾ったりするのが危険なので、その上にゴム手袋を装着。
水場での仕事にも、ゴム手袋は必須。

・長靴、踏み抜き防止インソール
チキンな俺は、長靴も安全靴にしたけど、普通の長靴でも大丈夫そう。
ただ、釘や尖がった木材なんかは、1日に100回は余裕で踏むので、踏み抜き防止の中敷は、ちゃんと釘対策がされたものを。
長靴が2000円、インソールが1000円程度。

・レインウェア
上下に別れた、なるべく通気性がいいものをオススメ。
通気性が悪いと、雨にはぬれないけど、汗だくになる。
ただし通気性がいいものは、値段も高い。
どこら辺で妥協するかは、あなたの雨遭遇率にも関わってくる。
ちなみに雨に溺愛されている俺は、アルプスの吹雪にも耐えられる最強品を持ってった。

・ザックまたはウエストポーチ
作業中に、財布やなんやの貴重品を自分で管理しておく必要があるので、見に付けておきたいものはこれらに入れておく。
昼飯をその辺に放置しておくとカラスに食べられちゃうので、昼ごはんも中に入れておけるサイズのほうが良い。

・エイドキット
最低限、消毒液と包帯、バンドエイドぐらいは欲しい。
怪我をしても衛生兵は来てくれません。切り傷の手当てぐらいは自分で出来るように。
俺のように事前にセルフエイドの研修を受けた上、骨折措置用の当て木まで持ってく周到さを、みなさんも見習ってください。ちょっとチキン過ぎという正しい意見には、耳を貸しません。

・寝袋
畳の上で寝られるので、マットは不要。毛布も貸してもらえます。
自分のテリトリーを示す意味でも、寝袋は必須です。

つづく。

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2012/05/05 10:20 | Comments(0) | ボランティア

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