忍者ブログ
[PR]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。


2024/05/19 06:51 |
チャリで琵琶湖一周
自転車は、人力の乗り物としては一番効率の良い乗り物なんだそうです。
つまり、かけた分のエネルギーに対する移動距離が、最も長いわけです。

滋賀人は、車の免許を取ると必ず琵琶湖一周をするそうですよ。
まぁ必ずって事はないだろうけど、大抵の人はするだろうね。
琵琶湖一周といっても色々あって、難易度的に並べてみると

車、バイク < 自転車 < 徒歩、カヌー < 走り < スキップ(手は腰)、匍匐前進

というような図式になると思われる。
自転車より右は、頭より体で行動するタイプと言おうか、頭の筋肉含有率が相当高いと言おうか、いわゆる体育会系の人でないとやらない。
俺も一応体育会系(マウスより重い物持てない)のはしくれとして、今回琵琶湖一周をやってみた。
自転車、好きだし。

新しい自転車を買ってから、やってみたいとは常々思っていたんですわ。
ようやく気候も涼しくなってきたので、表に出てみようと思います。

ネットで色々調べて、唐橋を回る完全琵琶湖一周、時計回りで行くことにした。
参考にしたのはこちら
一周約200キロ。
ネットの体験記なんかを見ていると、一泊している人が多いので俺もそのつもりだったんだけど、日帰りも可能と書かれていたので、日帰りを目指してみる。
これまでの自転車最長走記録は、1日130キロ。
これに成功すれば、最長記録は大幅に伸びる。

拍手

当日。
朝4時起床。
起きた瞬間後悔する。
なんでこんな早起きせにゃならんの?琵琶湖一周とかマジ意味ないし。寝たい眠い寝たい眠いぐー。
そのまま寝てしまったのだが、目覚ましのスヌーズ機能の野郎が、5分後にまた俺を起こした。
仕方なく起きる。

毎度のごとく、ありったけの米でおにぎり作り。
92a9e733.jpg




最近、おにぎり作成のスキルがどんどん向上している。めっさ三角。
お弁当が腐るのを防止するため、うめぼしも入れる。
しかもこの梅干は蜂蜜漬けで、甘くておいしいのだよ。

家から自転車で琵琶湖へ。
まだ真っ暗で、車もほとんど走ってない。
15分ほど走って、琵琶湖に到着。
ここからいよいよ一周スタート。

まずは20分ほどで、最南端の瀬田の唐橋に到着。
e5dd03e8.jpgc547770a.jpg





少しだけ明るくなってきた。


22831369.jpg





唐橋から北を撮る。
遠目に見えるのは近江大橋。
琵琶湖にまたがる2本の橋の内のひとつ。
ってか琵琶湖でけー。

14cc9fc1.jpg





琵琶湖の周りには、こんな感じの道が作られていて、ジョギングしてる人とか多い。特に大津付近は、しっかりした道が作られている。でもこの辺の琵琶湖は汚い。

79a9b62c.jpg





膳所公園に到着。
桜の季節になると、人でいっぱいになる。
それ以外は閑散としているけど、結構広い公園で緑も多くて、散歩が楽しい場所。

1bfdec17.jpg





高い建物は大津プリンスホテル。
このあたりは膳所のダンススクールに通う道なので、通いなれすぎた道。
この左手側には、湖沿いに細長く続く公園があり、それがなぎさ公園。
夜でも、走る人や楽器を弾く人、イチャコラしてるカップルなんかをよく見かける。カップルはどっか行けボケ。

琵琶湖ホール、琵琶湖文化館、大津パルコなど、目立つ建物に次々あたる。
さすが滋賀県の県庁所在地、大津。
どちらかというと草津の方が街だけど、
大津 = スマート
草津(特に南草津)= ガラ悪い
というイメージが、なんとなくある。

d7929fdf.jpg





大津港。
琵琶湖には定期船があり、いくつかの港を船で移動できる。使ったことないけど。
琵琶湖には「うみのこ」と言う名前の大きな船があり、滋賀県の小学生(たぶん全域)は、ここで他校の小学生も混じって、1泊2日の「児童学習航海」というイベントに参加する。
「うみのこ」は、滋賀県で小学生時代を過ごした人共通の話題。

be82bd35.jpg





ここで愛車の紹介。
CBAという無名メーカーのCHEVAUX(シェボー)。
マウンテンバイクとロードレーサーの中間にある、クロスバイクという種類です。
前に乗っていたジャイアントのクロスバイクの新型を買うか、それともこちらか、ものすごく迷ったんだけど、品薄でなかなか見つからなかったのと、こっちのほうが断然安かったので、こちらを購入。
ドノーマル。いじる気なし。
軽くて楽なんだけど、ギア比が全体的に低い。一番重くしても30キロ巡航がせいぜい。
細かい部分がショボかったりするけど、街乗りには必要十分な性能。

0f0cb76e.jpg





もうすぐ琵琶湖大橋。
向こうに見えるのはびわこタワー遊園地(故)のイーゴス。
当時としては世界最大級だった観覧車。たしか1000円とかボッてた。
琵琶湖大橋には、道路(車道)に刻んだ溝により「琵琶湖就航の歌」が聞こえるギミックが搭載されている。
残念ながらバイクでは聞こえない。

3ab01402.jpg





湖の西を走る、JR湖西線。東を走るのは琵琶湖線。
どちらの線も、京都駅の隣の山科駅までは同じところを走り、山科駅から西と東に分かれてゆく。だから山科で乗り間違えると、とんでもない方向に連れて行かれてしまう。京都から草津などに通う人は、大抵1度や2度は、間違えて湖西線に乗ってしまった経験を持つと思われる。

40f4c378.jpg





白髭神社。
ここで休憩していたら、たぶん神社の人と思わしき人が話しかけてきた。
どこまでいくのー普段どれぐらい走るのーと、色々と聞かれたので答える。かなり年配の人なんだけど、最近クロスバイクを買っただとかで、サイクリングにハマってるらしい。
最初に、今日は200キロ走りますって言ったせいか、なんだか熟練した自転車乗りと思われてるみたいで、話に常に「貴方ほどは走れませんが」とか「貴方から見たら距離は短いでしょうが」とか、謙遜の枕詞が付いてくる。
まさか琵琶湖一周も200キロも、今日がはじめてなんて言えない雰囲気に。
ちなみに滋賀県の神社や寺の数は、京都よりも多いらしいよ。

14242d15.jpg





高島町。
雪国なので信号は縦。
滋賀県は彦根あたりで、山脈を境に上下に分かれており、
「上は田舎、下は都会」という認識がある。
特に下の人間は、上を自分たちより田舎者と思ってる。どっちも田舎ものなんだが。
下は春の陽気なのに、上は雪が降っていたりすることもあり、なかなか奇怪な土地である。

0e51d414.jpg





風車街道。
まっすぐで先が見えない。
あまりにも単調なので、居眠りしそうになる。
バイクで居眠りして夢まで見た事もあるが、まさか自転車でも居眠りできるとは。

琵琶湖の北、桜で有名な海津大崎に到着。
桜の季節になると、車も人も大渋滞。
それ以外の季節はなーんもなし。超快適。



6466f9a8.jpg





ここから、地獄の道が始まる。
緩やかなのぼりがえんえんえんえんと続いて、300m近く登る。
300mなんてもう登山ですよ。
心肺機能が唯一の自慢である俺でも、さすがに死ぬかと思いました。ってか降りて歩いた。
おまけに風も強くて、一番軽いギアにしても、ほとんど前に進まない状態。
その横を、バイクや車が楽そうに上がっていく。
展望台なんていらないから、もう降ろしてくれよ。
そう1分間に1024回は思った。
でも道はこれしかない。いや、あるにはあるけど今更別の道は選べないし。
汗もかきまくりで、顔が塩でザラザラしとる。

cb99bafd.jpg





景色は最高ー。でももう降りたい。
ちょうど出発から100キロ地点ぐらいなんだけど、最大の難関だわコレ。
琵琶湖一周はここ以外は、基本的に上下しないんだけど、その唯一が凄すぎる。
やっと展望台に着いた時には、本当に倒れるかと思うぐらい、フラフラだった。
降りるのは快適だったんだけど、一部にちょっとまた登り坂があったりと、油断ならない。
おまけに一気に降りるので、自転車なのに時速50キロ近くの速度になったりして、さすがにビビってブレーキ引いた。50キロなんてコケたら死ねます。
そしてその時初めて気付いたんだけど、この自転車車高が高いからか、高速時に自転車傾けるとハンドルも一緒についてくるから、押さえててやらないと走行中にハンドルが一回転しかねない。おおコワ。

坂道を抜けたら8号線に出る。
すぐに湖岸に戻り、ここからはずーっと歩行者(+自転車)専用道路があり、道に関しては快適だった。湖西の一部では、細い車道の横を走る必要のあるところが多々あり、結構怖い。渋滞も作るし。

ec5d7338.jpg





風が強くて波が高い。
自転車乗りにも、上り坂が好きな奴はいっぱいいるが、向かい風が好きな奴はいないと思う。俺も嫌いだ。
琵琶湖は湖なのに、何故か結構な流れがある。
一度だけ琵琶湖で潜ったことがあるが、以外に流れが早くてビビった事がある。
水面にいるだけで、気が付けば随分遠くまで流されてしまうことも。
そのくせ淡水なので、海ほど体は浮かばない。
琵琶湖での水遊びは、くれぐれもお気をつけて。

54535df1.jpg





ロードレーサーに乗るような人は、大抵ピチッと張り付いたような服とヘルメットを身に着けてる。
俺はそこまでいけない軟弱者なので、このようにごく普通の格好。
意外だったのが、自転車乗りたちのフレンドリーさ。
すれ違う時や抜かす時に声をかけてくれたり、1人で休んでいたらわざわざ向こうから来て話しかけてくれたり。
バイクの挨拶返答率よりも、よほど高確率で挨拶が返ってきた。まぁバイクより遅いから気付きやすく、余裕があるってのもあるだろうけど。

長浜城をスルー。寄ってる余裕が無い。
彦根城をスルー。ってか気が付かなかった。
走り続けて、走行距離130キロを越える。ここから先は常に最高記録更新中。
まだ体に異変は無し。
正直、ここまでいけると思ってなかった。
最悪、自転車を置いて電車で帰れるように、エスケープルートをいくつも考察していた。
たった14キロの伴走で膝をぶっ壊した過去を持つ、貧弱な俺の体がなんとかもってるのは、サポーターのおかげかもしれん。
山用に買ったんだけど、今回はじめて使ってみた。
ワコールのCW-Xというもの。下半身ロングタイプ。
効果については半信半疑だったけど、やっぱり相当効果あるっぽい。
これだけ大きな運動をした事後、たった1日で筋肉痛がほぼ完全に無くなったし。

e9333450.jpg





琵琶湖水族館近くの風車も見えてきた。
夕日が綺麗す。
ちょっと暗くなってきたので、道が見えにくくなってきた。
自転車道路には、ところどころにポールが立てられているので、しっかり見てないと危険。

3e23add1.jpg





そして感動のゴール!
という程には感動しなかった。でも楽しかった。

翌日は筋肉痛があちこちに来たけど、その日寝たら直ったのには驚いた。
サポーターの力か?

今回の奇跡。GPSで俺の動きを追ってみました。
きせき

これで200キロまでは行ける事が分かったので、次は泊まりか、淡路島なんかを目指してみたいとおもふ。

2009/09/22 20:19 | Comments(5) | TrackBack() | 日常

トラックバック

トラックバックURL:

コメント

たからさん、すごいよ!
すごい!
風車村通過してるんなら、電話一本寄こしてよ。
旗ぐらい振りに行ったのに!
麦わら帽子姿で(笑)。
でも、湖国民でもなかなか見られない、きれいな景色を
どうもありがとう。
歳をとると、数日後にじわじわきますからね。
お気をつけー☆
posted by しもふat 2009/09/22 23:17 [ コメントを修正する ]
琵琶湖1周は単車とチャリでしましたね~。
たしかにあの峠越えはつらいです。地図でみたら距離は短いのに全然前に進めずでした^^。もう10年以上前の話ですが・・・しかもママチャリでw
posted by きゅんat 2009/09/23 21:00 [ コメントを修正する ]
◇しもふ姉
高島に行くと、必ずしもふ姉のことを思い出しますわ 笑
翌日いっぱいで、ほとんど筋肉痛は消えました。
翌々日に来た背中の痛みは、これのせいじゃないと信じたい。

◇きゅんさん
あの峠は避けるべきでしたわ 笑
ママチャリとは凄いですな。噂によると3段変速のママチャリが一番適しているとかいう話ですが、俺は27段変速でも辛かったです。
posted by たからat 2009/09/27 10:18 [ コメントを修正する ]
電車でもいいから、琵琶湖一周、してみたい~♪
posted by zebraat 2009/10/07 01:03 [ コメントを修正する ]
簡単簡単。
海津大崎でえらい待たされる可能性は高いけど(笑
posted by たからat 2009/10/12 19:28 [ コメントを修正する ]

コメントを投稿する






Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字 (絵文字)



<<堂満岳 初めての山キャンプ | HOME | へたくその上級者への道のりは、己が下手さを知りて一歩目>>
忍者ブログ[PR]