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2024/05/17 17:55 |
僕の自転車を救って
昔は、チャリ小僧でした。

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子供の頃ってのは、無尽蔵の体力をもってますから、自転車ひとつあれば世界中行けるんじゃねーかと思ってました。

身近な目標として、ばーちゃんの家へ自転車で行こうと思ってましてね。65キロぐらい。
当然家族は大反対ですよ。
途中で、歩道もない大きな峠を越えないといけなかったので、普通に危険だったんですよね。
でも、ある日行ったった。

12歳の俺。
その日は家族みんなでばーちゃん家に、車で行く予定だった。
俺は1人朝3時ぐらいに起きて、こっそり家を出た。
深夜に1人で出かけるなんてしたこと無かったから、真っ暗な見慣れた近所の道が新鮮で、すんげードキドキした。

途中、ドライブインで休憩。
当然店なんか開いてない。この頃にはまだコンビニと呼ばれる物も無かった。
自販機の横で、家から持ってきたバナナとか食いながら休憩。

そしたら警察来た。

そら、深夜に小学生が1人、そんなところでバナナ食ってたら、だれかて猿かと思いますよ。
当時流行ってて、従兄弟に見せようと持ってきたエアガンが鞄の中にあったのも、警察の心証悪くしてですね。
んで身元調べられましてね。名前と住所、学校名とか。
家族に電話ですよ。深夜4時に。

姉貴が電話を取る。
警察「お宅の息子さん、○○にいるんですが」
姉貴「はぁ?弟は家で寝てますが」
警察「○○学校の生徒ですよね?」
姉貴「いえ、△△学校ですが」

どんどん警戒の眼差しになる警察の目。
姉貴は俺のことに超無関心だったので、俺の学校が二年前に分離して、名前が変わった事すら知らなかった。
俺、ものすご嘘ついてる思われてる。

そのあと、姉貴が俺が居ないことをようやく知り、
「あ、居ませんわ」
とかなって、せっかく内緒で出てきたのに、あっさり計画がばれてしまう。

警察に説得され、家に帰るよう促される。
ハイワカリマシタと口では言い、パトカーが去ってから移動再開。普通に進路はそのまま。

そしたら10キロぐらい先でまた出会って
「家に帰れよー」
と笑いながら言われる。
もちろんそのまま行った。途中一回派手にコケて、ヒザとか流血したけど、予定通り明け方には着いた。

とまぁそんな話もあり、俺は昔から自転車大好きなんです。
んで、10年ぐらい前にマウンテンバイクを買いましてね。店で一番安かった奴を。
それを使い倒してたんですが、タイヤがいいかげんボロボロでね。
幾度にも渡るパンク修理で、チューブはパンクの修理あとだらけ。
しかも俺が不器用なもんで、修理したつもりが実は失敗で、その上からまた修理、みたいな事を繰り返したため、本当にボロボロなってた。
走りすぎて、タイヤが真ん中だけすり減って四角になってたりもした。
チューブ交換は何度かしたんだけど、さすがにタイヤ交換はめんどくさい。
という訳で、近くの自転車屋にやってもらう。

前輪、後輪共に、タイヤとチューブを交換してもらう。
あまりにも高くつくのなら、新車買った方がええかなーとか思っていたんだけど。
タイヤ3000円ぐらい、チューブ500円ぐらいと、予想外の安さ。
マウンテンバイクのタイヤだから、万単位で取るんかと思った。ってか昔はそれぐらいした記憶が。
しかも工賃も500円と、驚きの安さ。

そしてタイヤ交換してもらったチャリ。
6d59723c.jpg








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タイヤだけ新車状態。
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他の汚さが目立ってきました。

そして乗ってみて、すっげぇ驚いた。
こいつ、こんなに乗り心地よかったのか!
カーブを曲がる度に、タイヤが変形してすんげー曲がりにくかったし、ハンドルをうかつに切るとコケそうになって、妙な技術が身についてたってのに。
タイヤが1回転毎に、何かしら衝撃を腕とお尻に伝えてきたのも無くなってる。
そんな状態を2年ぐらい(おいおい)してきたもんだから、それが当たり前だと思ってた。
今はまるで高級車みたいだ。

こんなけ見違えるように変わってくれるとは思ってなかった。
大満足。

調子に乗って琵琶湖沿いを5キロほど走ったら、帰り向かい風で死ぬほど辛かったです。

2007/05/19 23:51 | Comments(0) | TrackBack() | 日常

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