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2024/05/02 20:42 |
プログラマの怒られ率低下について
仕事で、壮大なヘマをしまして。

プログラマになって二十ン年。今の会社に十ン年という、通常ならベテランの部類に入ってないといけない立場にもかかわらず、いまだにちょくちょく失敗をお召しになってます。
「壮大なヘマ」言いましたけど、ショボい失敗ならわりとよくあって、それこそ今年入った新人と、わりといい勝負するぐらいにありまし。
ごめん見得張った。質、量共に勝ってしまってる体たらくなんですが。

しかし今回のは、わりと派手な部類でしてね。
それこそ久しぶりに、明日の朝刊飾るかなってぐらいの、どでかい問題を引き起こしてしまいました。そして、まぁ当然のごとく怒り狂った客からの電話を受けて、永遠とも思える説教タイムを味わいました。

メンタル豆腐の俺は、あぁすべて投げ出して逃げてしまいたい、明日の電車止めるかもしれないなぁ、などと思いつつ、また一方で、なんか、懐かしいなこの感覚、と思いました。


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俺が社会に出たばかりの、まだ今ほどITが浸透していなかった時代。
あの頃は、こんな風に客から直接、お叱られることが多くて、その度に心折散らかしてました。帰りに深夜の公園で一人、泣いたりしてました。

でもいつの頃からか、あんまり客から、直接は怒られなくなったんですよね。
それは俺がミスをしなくなったというわけではなく、太陽が毎日確実に昇るかの如く、毎日確実にミスはしていたんですが。
会社全体で見ても、上の方の人が怒られて、その上の人から三倍怒られる、というパターンはいくらでもありましたが、客から直接怒られることが、明らかに減ってきてました。

多分、色々と理由はあると思うんですが、一番の要因は
「技術屋を責めても意味ない」
という意識が、業界全体に浸透してきたからじゃないかなと思うんですよね。
いろんなところで話を聞くにつけ。

実際、ほとんどの場合において、技術屋を責めてもなんも解決しないんですよね。
それどころか、看過できないデメリットが、たくさんあります。

こんなにあるよ技術者のミスを責めることで生じる不利益
・怒られている間、トラブルの調査や対策を検討する役目が、果たせなくなる
・大した権限が無いので、補償の話も出ない
・基本コミュ症なので、期待する反応が得られない
・モチベーションが低下すると、解決にさらなる時間がかかるようになる
・鬱になって入院されると、詰む
・逃亡されると、詰む

特に後半は、わりと致命的です。
実際に心壊して発狂(5Fの窓からPC投げた)や入院したり、消息を絶った同業者も、直接知ってるだけで3人、伝聞を含めれば2桁行きます。
そのあとは誰かが引き継ぎますが、まともな対応は望めません。泥仕合になります。

こういった事例があちこちで発生し、さらにインターネットの普及も手伝って、プログラマーの生態を、いろんな人が知ることとなりました。
こういった事態を引き起こさないよう、受注側(客)が賢くなったというのが、一番の要因なのではないかなと思います。

ごめんねあんま怒んないでね。

2020/05/16 09:10 | Comments(0) | 仕事

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