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2024/05/17 11:06 |
Uh huh?.............................Yes.

その日。
俺は受話器から、猛烈に垂れ流される英語を聞きながら、とりあえず呼吸をヒッヒッフーと整える事に、全神経を集中させていた。


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俺。
みんな絶対忘れてるNOVAうさぎをキャラクターとした、某英会話スクールに数年。
ウェールズでホームステイ。仮にも帰国子女。
でも中学の英語の授業はDo you like tennis?あたりで挫折。

こんな、数々の輝かしい英語経歴を持つ俺は、当然のことながら「英語出来ますよワタシ」を常にアピールし続けてきた。
仕事では
「英語使う仕事は全部俺に回してくださいよはっはっは」
言うて、砂上の楼閣をせっせこと築きあげては、無能をひた隠しにしてきた。

もちろん、勝算はあった。
俺が社蓄を勤める会社は中小といえど、100人ぐらい社員おるし。
その中には、営業部もあるし、やたらと優秀な中国人やら韓国人やらもおる。
仮に、英語が上の方から降りかかろうと、雲の上にいる彼らがしっかりと受け止めてくれるだろう。万が一にも、間違ってもこんな下の下の下の下の下の技術屋の、しかも40過ぎてるのに未だに、コミュ力つけろと年下の上司にガチギレされてるような俺に所まで、英語しか話せない客と直接対話するような機会はないだろうと、高をくくってた。
だから強気に言うてたところはある。

それに、自信もあった。
仮にも、ホームステイを経験し、恐ろしく短い時期ではあっても、一切日本語を使わずに暮らせた期間があったわけで。
その間には、ホストマザーとワインの産地と味について、深夜まで討論した事もあった。コストパフォーマンスでチリに落ち着いた。
学校で知り合った韓国人の若者に、絶対領域について激論したこともあった。彼引いてた。
その間彼が連発してた「クレー(へぇー)」って韓国語、バッチリ覚えた。
街中でヤンキーっぽいのに「タバコくれ」って言われて、「I don't smoke」って即答したりもしてた。これは、メタルギア2ってゲームのおかげで覚えてた。ありがとう雷電とスネーク。

確かに留学してから10年ぐらい、ほぼノー英会話だけど、それでもあの頃あれだけ喋られたんだから、今でも俺はやればできる子だよ?と信じてた。誤信してた。

そして冒頭の話になるわけです。
何をどう間違ったか、会社にかかってきた英語圏の方からの電話が、色々と複雑な経路を回って、何故か社内のキモ秘境と呼ばれる、俺のいる小島に回されてきたわけです。俺しかその島にいないからって、キモ秘境は言い過ぎだろ。俺かて泣くねんで。

上司「なんか英語圏の人から電話きたから、話聞いてやって」
俺「はいわかりました(キリッ)」
と、口では良いながら、普通にパニクってた。
だってはじめての職場での英語だし、相手は失敗しても、いつもみたいにHAHAHAで許してくれる英会話スクールの先生じゃないし。しかも同僚も後輩も余裕で会話が聞こえる範囲にいるし。
頭の中には必死に、あの日覚えた「英語であそぼうの9ページ右上あたりにある電話対応の例」を、必死に思い出そうと努力してた。
けど何にも出てこないので、しかたなくハローなんつって出た。

そしたら
「ハろ「あぁ!よかったやっと英語話せる人が来てくれた!ブラブラブラー」
と、食い気味に、だだ漏れマシンガントーク。
完全に圧倒されて、俺はほぼ無言。ってか英語圏ちゃうわ。タイランドの人だわこの人。
たまに相手の会話が衰えてきたなー質問されそうだなーと感じたら、あーはん?と燃料をブチ込むと、またまたアパムーアモアモ!マシンガン乱射。
乱射受けながら棒立ちの俺が察したところによると、なんとなく、ウチの某課長に海外の展示会で会って、メールもしたのに返事がないから電話した的なことを、物凄く早口で盛大に話しているっぽい。
つまりはただ単に、ダイレクトメールを無視したら、返事がないからって営業電話が来たってだけの話くさい。

トータル10分間ぐらい話して、俺が口を挟んだのは
Uh huh.
I see.
realy.
のみ。
普段は「まじでー」「やばくねー」「ありえなくねー」の3つで過ごしている事を思えば、同等かとも思ったりもしたけど。

とにかくね。
言ってる事は分かるんだけど、それに対する的確な返答が出てこない。
口が、英語の口になってない。
思っても、口からとっさに出ない。とっさに出ないから、もう次の話になってて、口を挟む隙がノーサンクス。会話のデッドボールは延々と続く。

最終的に、俺が某課長に言うとくから、今話した内容をメールにしてくれと何とか伝えて、とりあえずは収めた。
しばらくしたら上司が、何だったの?と聞いてきたので、事の顛末をDOYA-Faceしながら、単なる営業電話だったものを、社運をかけたプロジェクトX的な話に、小悪魔agehaなみに盛りまくって語りました。セーブザワールドとかヌークリアウェポン(核兵器)とか挟んだかもしれん。
と、なんとか面目をギリ保ったわけですが。

さすがに、帰って泣いたわ。
まさか俺の英語力が、ここまで落ちていたとは。いや元々無かった訳だから落ちたという表現は正しくないけど、ここまで話せない奴だったとは。
この一本の電話は、俺に現実を見せ付けてくれた。

俺はもうダメだ。
さすがに、徹甲弾も弾ける分厚い面の皮の俺ですら、これには猛省せざるを得ない。
いつかは英語も再開しないとなーとか思ってたけど、そんな悠長な事言うてられんわ。

と言うわけで、EFオンライン英会話を始めることにしました。
今はオンライン英会話も、いっぱいあるねー。
色々調べて、ネイティブと話せるというとこと、教材が豊富そうなのでここに決めました。
レベルテストで、レベル6(初心者レベルの最後)と診断されました。
かつては中級者(NOVAうさぎ調べ)だったこの俺も、初級か..と、一抹の寂しさも感じましたが、もはや過去のショボ栄光は捨てましょう。

そして、習って一ヶ月経過し、レベル7(中級の最初)になりました。

感想としては、やはり英語は話さないと、その「口」が出来ないとわかりました。
とにかく相手がいて、英語と本人が思う物を話す事で、瞬発的に放つ力がつくのではないかと思ったり思わなかったり。

今なら、英語圏の方からも電話も受けられるような気がするいやそうでもないかも!


2018/01/21 12:17 | Comments(0) | 中国語・英語

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