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2024/05/17 21:36 |
仕事ども
昨日ね、なぎさアンサンブルやってきたんですわ。
終わってから、みんなでお茶してたんですが。

その時に、ここを読んでくれてるという、類稀なる奇特な方がメンバにおられましてね。
その人に言われたんです。

「あんた、ちゃんと仕事してんの?」


確かにね。
確かに遊んでる。猛烈に遊んでる。
旅行も趣味もフルスロットル。

でもね。
俺って基本、仕事人間。
基本温厚な俺ですが、仕事に関しては妥協をゆるさんカタブツですよ。
毎日怒鳴りまくってます。怒り担当。

午前9時から午前5時まで、夜明けから夜明けまで。おやすみからおやすみまで。
暮らしを見つめるラシオンもびっくりの勤務時間。
9時5時できっちり働くデジタル戦士。
月の勤務時間が400時間とか超普通ー。
休みも出勤するもんだから、振り替えでもらえる代休も増える一方。

そこで、俺がいかにワーカホリックで家庭を顧みないダメ夫年金需給待ち離婚切り出され予備軍候補生であるか、これまでの仕事の遷移なども含めて、披露したいと思ったり思わなかったり。

まずは、小学5年生 11歳の頃のお話。

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俺が生まれて初めてアルバイトをしたのは、11歳の夏である。
確か、夏だったと記憶している。

当時親が働いていた塗料会社に、日曜日に一日だけと言うことで、工場全体の掃除要員として働いた。
理由は、当然金である。
当時の俺の小遣いは、月500円であった。
これは当時の相場としても、幾分低く、欲望満開のこの時期、欲望レベルをかなり下げなくては生きていくことが出来ず、思い出すだに辛い時であった。

朝の8時に工場へ集まる。
もうこれだけで、土曜の夜は夜更かししまくって、日曜は昼以前に起きたことはない俺としては、かなり重労働である。

工場は、当然だけど塗料の匂いがものすごく、鼻がヒン曲がりそうな程で、一分もしない間に俺の嗅覚は、キンモクセイとフナ寿司の匂いの区別が付かないほどになってしまった。

俺に与えられた仕事は、壁などに付着している塗料のカスを、お好み焼きを焼くときに使うベラみたいなモノで、力任せに剥がし取るのである。
11歳の小僧には、ナカナカに辛い作業であった。

そして全て剥がし終えると、今度は今カスを剥がした壁や板にグリスをアホみたいに塗りまくる。
もちろん素手で。
このころになると、もう汚れまくっているので、汚れに関してはもうどうでも良くなってしまう。
手はベタベタでそれで鼻を掻いたりするから、ンもぅ顔も髪もメチャメチャである。
しかしそこにいるのは同じような状態のオジサンばかり。
全く気にせずもうどうでもイイやと言った感じで作業は進む。

昼休みになると、皆思い思いの場所で時を過ごす。
テレビを見て、ぼーっとしてる人や、適当なところに新聞ひいて、寝ている人もいる..
人生これからなのに、こんなところでコヤツラと一緒に仕事をしていて、これで良いのか11歳の夏。
そんな思いが目の前で新聞の上で寝ているオジサンを見、じわじわと湧いてきた。
同時に俺の人生、大したこと無く終わるかも、と言う予感も、この時既に湧いていたように思う。

俺がやったバイトの中で、唯一とも言える肉体労働である。
それ故にペイも良く、一日13000円であった。
11歳のガキには、大金である。
だけど服はもう二度と着ることが出来なくなってしまうし、体中、塗料の匂いが3日ほど消えず、素敵な香りをまき散らして下さるし、金を貰う以外は、ホントに辛い仕事である。

このお金で、5000円ぐらいのダイバーウオッチを買った。
後は貯金である、ちなみに後になって車の教習代の一部に当てた。
自分のお金でこんな高いモノを買ったのは初めてで、ものすごく嬉しかった記憶がある。

バイト代を、こんなに有意義に使ったのは、後にも先にもこれっきりである。

2007/04/16 12:24 | Comments(0) | TrackBack() | 仕事

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