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2024/11/27 15:31 |
六甲山カフェの日常 その2
ほい。お店に到着。

俺が出会った扉たちの中でも、ぶっちぎり最高峰に立て付けの悪い扉の鍵を開けて、力ずくで引いて、お店に入ります。

このお店、というか洞窟内は、とんでもない湿度を誇っています。
よって、夜の間に壁伝いに水が滴り落ちてきたりするので、お店を出る前には、食器やら器具やらを、お店の真ん中に集めておくルールがあります。
なので、まずお店に入ったら、これらを元の場所に戻す必要があります。
加えて、土曜は全ての食器を煮沸消毒するというルールもありますので、でっかい鍋にお湯を沸かして、食器を次々釜茹での刑に処します。
その間に、電子レンジとトースターを埋め込みの位置に。

電子レンジは最近新しくなったので、ピカピカー。

持ってきた食材を、冷蔵庫に詰め込みます。
他の店長たちが置いていった食材があるので、あまり空いてるスペースはありません。
一番遠くから来ている俺が、冷蔵庫の中には一切何も置いてないのに、すぐ近くのほかの店長どもが万年放置してるって、どうよそれ。ここでも俺の発言権は、最下層です。

黒板に、本日のメニューを書きます。

自信のなさがモロに出た、いつ見ても絶望的に汚い字です。
でも前を通る方がこれを見て
「バターチキンカレーだってー」
とか言ってくれる度に、なんとか解読可能なレベルではあるんだなと、嬉しく思ってました。

まずは自分のために、ウーロン茶を沸かします。

のんびりお茶を飲みながら、暇している間に作るつもりの、試作品の下ごしらえなんかもやってみます。
右のボウルにあるのは、試作品のパンケーキの元です。

こんなことを開店早々から余裕でやっていられるぐらい、お店は暇です。
つづく。

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2014/09/25 23:08 | Comments(0) | カフェ
六甲山カフェの日常 その1
なんとなく見つけたカフェスクールに通いだし、そこで1日カフェの存在を知り、スクールの仲間と1日カフェを開催。その後仲間から、日替わり店長カフェの運営のあれこれが書かれた本を紹介され、その本の著者でもあるcommon cafeオーナーの山納さんとお知り合いになり、common cafeの日替わり店長の一人になる。続いて山納さんから、俺が山好きということで、六甲山登山口にある、同じく日替わり店長カフェの「六甲山カフェ」を紹介され、固定メンバーとして参戦。ここでも日替わり店長の一人として、今に至る。
ここまで、ちょうど1年。
変化の激しい俺の人生の中でも、かなり大きく揺れ動いた一年だと思います。

六甲山カフェの店長も、ようやく慣れて回せるようになってました。
ここらで店長目線での、奮闘記を記したいと思います。

六甲山のふもとにある、阪急芦屋川駅に到着。ここまで、家から1時間半くらい。
ここから20分ほど、登山口までの上り坂を、えっちらおっちら上ります。道中はアスファルトの道で、まわりは芦屋の高級住宅。玄関から家まで、どんなけ距離あんねんというようなお宅や、色違いのベンツがずらずら並ぶお宅なんかを横目に、この世の不条理を感じながら、汗を拭き拭き上ります。
綺麗な庭だなーと覗いていると、斜め上の監視カメラが俺をガン見してきたりするので、油断は禁物です。

このときの格好は、完全に登山スタイルです。
しかし登山スタイルなのは、何もこれから登るためだけではありません。
荷物がわりと、ハンパないんです。今日売るものは、全て自分で持ち上げないといけないためです。よって、俺は80リットルのザックで登ってます。もちろん満タンでは無いですが。
買い物は基本的に自宅近くのスーパーでしてくるので、鮮度が気になるものについては、クーラーバックに入れてきます。保冷剤なんかも、普通に重いです。
よって、わりと重量感のある格好で、滋賀-芦屋間を行き来します。見た目まんま行商人です。まぁ実際、行商人ですしね。
といった事情があるため、服装も必然的に山の格好になります。普通の格好だと、ザックが違和感ありすぎるしね。

六甲山カフェの恐ろしい条文として、
「いかなる場合でも、おでん、カレーは絶対メニューに入れること」というのがあります。
おでんはまぁ、簡単だからいいとしても、カレーはわりと大変です。
オマケに俺は、人様に出せるようなよそいきのカレーは、学校で習ったバターチキンカレーしか作れません。これがスパイス10種類、生クリームにヨーグルトにあれやこれやに、ターメリックライスまで必要なもので、作るのに結構手間暇がかかります。
おでんも夏なんかは当然、ほぼ出ないので、すげぇ無駄な廃棄が発生します。まぁあんまり作っていかずにおいて、最後は自分で食いますけどね。

登りきったところで、前に滝が見えてきました。

これが高座(こうざ)の滝です。
ここで沢山の人が、休憩したりお酒を飲んだりと、憩いの場になっています。

このすぐ右側が、カフェとなる洞窟になります。
つづく。

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2014/09/24 23:56 | Comments(0) | カフェ
Cafe&Bar 中崎町ヒュッテ オーポン チャポター2
ついにやりました私主催カフェ!というか居酒屋!
あちこちで宣伝する際に、CAFE言うたりBAR言うたり居酒屋言うたり、コンプセントどころか、ジャンルすらまともに定まっていないことがバレバレでしたが、とにかく居酒屋っぽいの、やりました。色んな障壁を乗り越えて、ようやくまたひとつ夢が叶いました。

ではその、俺が無駄に作り出しているような気もする障壁の数々、とくとごらんあれ。

3週間前。お店のシフトで、日曜日の夜を押さえました。
まずメニューを決めなきゃ!
居酒屋メニューみたいな料理本のレシピの中から、提供に時間がかからなさそうなものをピックアップして、試作しまくってみました。
その数、1週間で50品ぐらい。週末は朝から夜まで、おはようからおやすみまで、ずーっと料理してました。楽しす。
その中から、個人的に美味しいと思えるものをピックアップ。あんまり好みじゃないけど、世間一般的に受けそうなもの(ピクルスとかきのことか)も、取り込んでみる。
試作を繰り返して、工程を体に叩き込む。
当日の提供を想定して、下準備したものを一晩おいてから調理してみて、味が落ちたりしないかを確かめたりと試行錯誤して、ようやくできたメニューがこちら。

さぁ色々と突っ込んでみようか。

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2014/07/10 18:38 | Comments(0) | カフェ
Cafe&Bar 中崎町ヒュッテ オーポン チャポター1
大学生の頃。
初めて居酒屋に入って、こんなに楽しい場所があるのかと衝撃を受けました。
お酒だけじゃなくて、様々なジャンルの食べ物がいっぱい。
レストランなら、せいぜい2~3品頼んでおしまいだけど、居酒屋は違う。細かくたくさんのものを食べられるわけです。

でもね。当時から、納得いかなかった。
あの値段設定です。
ランチで1000円とかって、わりといいもの食べられますよね。
それが居酒屋では、へたすりゃ2品ぐらいでお終いですよ。
俺みたいな無駄に大食いの男が行けば、5000円ぐらいは楽勝で超えちゃいます。これだけあったら、君の瞳に乾杯とかほざけるレベルのレストランで、普通に食事が出来ちゃいますよ。
それが分っていながら、やっぱりみんなで集まったら居酒屋に行くし、ガンガン飲み食いしちゃう。

そして、思ったんです。
レストランをやれって言われたら厳しいけど、居酒屋に出せる料理ぐらいなら、多分俺でもできるぞ、と。もちろん採算を度外視しての考えですけどね。

というわけで、1日カフェに引き続き、1日居酒屋やっちゃいます。
前回は6人がかりで大惨敗でしたが、今度は基本的に俺のみ。お手伝いさんもお願いしているけど。
店名は、1秒で考えたこれにしました。
「中崎町ヒュッテ」
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ヒュッテとは、山小屋の事です。
山小屋みたいに、色んな人と出会い、交流できたらいいなという思いで名づけました。
-----
とかいう教科書どおりのキャッチと共に。まぁ、仮です。

6/8(日) 19:00~22:00LO
場所 common cafe 大阪地下鉄中崎町駅 徒歩1分
初めての居酒屋!
適当にメニュー考えたら、案の定スイーツだらけになったよ!
慌てて減らしたけど、なんかスイーツ比率が無駄に高いよ!

当日までになんとかしとくから、来てねっ!

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2014/05/21 23:25 | Comments(0) | カフェ
commonカフェと六甲山カフェ
気がついたら、芦屋マダムの豪邸でマダム達と、レコードでジャズを聞きながら、昼間っから高級ワインと日本酒を飲み、牡蠣を嗜んでいました。

こんな所には一生縁がないはずの、3低(低学歴低収入低血圧)の俺が、一体何故こんなことに。

話は、この3週間前まで遡(さかのぼ)る....

カフェの学校にいる時に、クラスメートに本を紹介された。
common cafe(コモンカフェ)―人と人とが出会う場のつくりかた
common cafeという、大阪の中崎町にて、日替わり店長で経営しているカフェの、立ち上げまでの歴史の話が書かれた本(著者 山納さん)。在学中はあれこれ忙しいので、卒業したら行ってみようかなー程度には思っていた。
その後、自分でも想定外の、半年での退学なうを経て、早々と暇になってしまった。
なのでcommon cafeのオーナーに、私も店長になりたいっす!黒髪女子高生に(略)と、山納さんに連絡をつけ、あれよあれよという間に面談となり、そしてcafeの使用説明および研修を受ける運びとなった。

その時に、憧れの伝説の山納さんと会いました。
俺みたいな駄文書きと違って、ちゃんとした本を書いている作家さんに会う!ということで、ものすごく緊張しましたが、気さくな方でした。
トレランをされるそうで、山の趣味という共通の話題もあり。
common cafe本にも書かれていたんですが、六甲山の登山口にあるカフェを、店主から借り受けて、同じように日替わりカフェをされているという話が出ましてね。
そんな話されたらあたし、もう食いつきますよそりゃね。
俺の究極目標は山小屋カフェなので、日替わり店主であっても、いきなり夢が叶いかねない話ですよ。さすがの山納さんもちょっと引くぐらい、common cafeの話そっちのけで、六甲山カフェの話に食いついてました。

もちろんcommon cafeの研修も済ませて、これでいつでも申請できるようになったんですが、それよりも何よりも六甲山カフェが気になって気になって。
六甲山カフェのほうは、山納さんとは別の方がメインでされているという事なので、早速その方とコンタクトをとってもらって、またしてもあれよあれよ、六甲山カフェの見学と研修に行くこととなりました。とんとん拍子すぎて鼻血出そうでした。

そして六甲山、芦屋口へ。
ここから六甲山へは何度も登っていたものの、カフェがあるなんて全然知りませんでした。
まぁあそこに降りてきたことは無いので、登山開始前からいきなりカフェに行くことは無いですわな。

六甲山カフェにたどり着き、店主の方と会いました。
これまた気さくな女性で、後からお手伝いに来てくれた別の店主も、その後にお客さんとして着てくれた店主も、やっぱり気さくな人でした。
そりゃ曲がりなりにもカフェの店主やってる人に、俺みたいなコミュ障はおらんわな。

六甲山カフェは、戦時中は弾薬庫だったという洞窟内にあります。
まぁこれを見てくださいよ。


これが店構え。ちなみに正式名称は「大谷茶屋」
カレー、おでん、ワイン、ドリップ珈琲の「のぼり(濃い目)」「くだり(軽やか)」は必ずあります。
それ以外のメニューは、その日の店主のさじ加減。

 
すげー。
すげー。まじ洞窟。

この状態なので、当然、普通のカフェとしての営業許可は下りていない。
いわゆる、屋台としての営業しかできず、様々な制約がある。
・フードは、提供直前に火を通したものでないとダメ
・なのでカキ氷とかソフトクリームは無理
・氷とか牛乳も微妙
・オーブンが無いので、焼き菓子は困難
などなど、様々な制約の中でメニューを作る必要がある。

店主に話を聞けば聞くほど、制約が出るわ出るわ。
うむ。
非常におもろい。
制約があるほど、工夫する楽しみがあります。
もうね、予想はしていたけど、普通のカフェよりこっちのほうが、俺的には燃えるわ。
惚れました。

そして午後。
常連という女性二名(姉妹)が来店。
お酒を勧められて、俺も一緒に飲むことに。
酔っ払った二人、特に妹さんのほうが、政治の話が大好きみたいで、ガンガンふってこられた。特にトンデモ論(天皇・エタとか)も好きらしく、俺も知らないわけではないので真面目に答えていたら、
「アンタ若いのによくわかっとる!」
とかなって、そのまま彼女らの自宅に拉致されることとなった。
あたしカフェの研修に来たのに、これはいいのかと思ったんだけど、店主らもみんな彼女らの自宅に招かれた経験があるらしく、これはいわゆる通過儀礼なのだなと理解。

そしてご自宅にて、相変わらず酔っ払った俺と妹さんと、やれ中国だ韓国だ弱腰日本だというような右傾向の強い話を続ける。わりと楽しい。
姉さんは料理担当みたいで、次々と生ハムとか牡蠣とか出してくれる。
その後予定があったので、途中で終えて帰りました。

いやー。凄い体験をしたなぁ。
六甲山カフェ的にも、芦屋のご自宅訪問にも。

あと何度か研修でカフェに立って、合格したら俺も店主(の一人)になります。
その日が来たら、また報告しますので、来てねっ!
客ゼロとか、普通に泣きますからねっ!

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2014/05/18 00:12 | Comments(0) | カフェ

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