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2024/11/22 19:27 |
クロマキー撮影と透過
前回からの続き。

1つの動画に俺を4人登場させるには、まずは背景を透過させる必要があります。
透過というのは読んで字の如く、自分の背景を透明にして、その裏にある絵を見せるわけです。

ここからは画像処理の話になりますが、まずは「透過する色」を決めます。
動画の中に、この色に該当する色があれば、透き通らせましょう、という取り決めを、動画に課すわけです。
例えば透過する色に「黒」なんかを選んでしまうと、動画の黒い部分は全て抜け落ちてしまうので、目とか髪とかも、すべて透明になってしまいます。
なので、なるべく一般的に存在しない色を、透過色として指定するわけです。
例えば緑とか、水色です。

映画のメイキングなんかで、緑や青の背景の前で演技するシーンが収録されていたりしますが、規模こそ違えど、使っている技術は同じです。
これは、ブルーバックとか、クロマキー撮影とか呼ばれます。
ここの真ん中辺りにある画像が、分りやすいかと思います。
ホワイトハウスの画像に自分(動画)を乗せ、自分の周りを透けさせる事により、誰でもホワイトハウスで演説できたりするわけですよ。

まずは、この壁を用意する必要があります。
方法としては
・ブルーバック撮影が可能な、スタジオを借りる
 都会なら時間貸ししてくれるスタジオがいくらでもありますが、わりと高いです。

・布または紙を買って、自宅の壁に設置する。
 単純に布だけなら手芸屋にもあるし安いけど、ブルーバック用のものは、光の反射などが抑えられていたりするので、専用のもののほうがいいみたい。
また、紙は安価だけど、しわになりやすい、破れやすいなどの点もあり。
俺は布を、ここで購入しました。


こんな感じで、カーテンレールにつるして設置。
この背景からはみ出ると、透過できなくなってしまうので、動きの全てが収まる布のサイズを選ぶ必要があります。
楽器演奏はあまり動き回らないので、このサイズでも十分。

あとは照明です。
背景の透過色が「緑」としましたが、光のあたりが悪いと「暗い緑」から「明るい緑」まで、全てを透過する必要が出てきます。
そうなると、余計な部分も透過されたりするので、透過する色の範囲は、なるべく狭くする必要があります。
そのためには強い光を当てて、なるべく影ができないようにして、背景は「明るい緑」のみにするのが理想的です。
が。さすがに撮影用の照明は高いので、おいそれとは用意できません。
なので、なるべく明るい部屋で、なるべく明るい時間と日を選ぶ、という方法が、最もお手軽かと思います。

次は合成です。
つづく。

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2014/10/19 23:30 | Comments(0) | 音楽

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