二日目。
今日は心配蘇生法の講習です。
今日に関しては、海に出て走ったり泳いだりしないはずなので、わりと楽勝だと思ってた。
うん。そーでもなかった。むしろ飛んだり跳ねたりしている方が、楽だったかもしれない。
簡単に言うと、運転免許を取る際にも行う、応急救護の講習の上級編みたいな感じ。
ぶっ倒れている人を見つけるところからスタートし、
・周囲の安全確認
・全身の確認(出血など)
・反応の確認(声をかける)
・呼吸の確認
・周りの誰かを指名して、救急車を呼ぶことと、AEDを探してきてもらうことをお願いする
(指名せずに「誰かーお願いしまーす」と呼びかけても、誰も動かないので、指名は必須)
・CPR(心臓マッサージと人工呼吸)
・AED装着
・救急車(救命士)に引継ぎ
という事を、指差し声出ししながら、繰り返す。
そりゃあもう、徹底して繰り返す。
一連の流れとして、体に身につけさせないことには、実際にこのような場面に出くわしたら何も出来ない、ということらしく、本当に何度も何度も繰り返す。
朝から夕方まで、シュチュエーションは違えど、ほとんどこれを繰り返し繰り返しやった。
CPRってわりと体力的にも、キツい。
このとき、始めてAEDを使いました。AEDの存在は知っていたけど、使うのは初めてなので、ためになりました。
心臓が停止している(しかけている)パターンってのは4種類あって、そのうちのいくつかは、AEDによる電気ショックで、回復する可能性があるそうです。
AEDのパッドを心臓に貼り付けることにより、AEDが自動的に「電気ショックでなんとかなるタイプの心停止かどうか」を判断してくれて、なんとかなりそうなら自動で電気ショックを与えてくれます。もちろん、逐一音声で、次にすることとかを指示してくれます。
みんなそれぞれ、やり方をしっかりと身につけたところで。
指導員が、
「誰か代表で、一連の流れを見せてください」
といわれました。
当然、誰も手を上げず。
仕方ないので俺が手を上げる。
指導員は、みんなに
「これが、目の前で誰かが倒れたときに、一歩踏み出せるかどうかの違いです。今の気持ちを忘れないでください」
と言われました。
みんな、できるはずなのに、
「誰かがやるだろう」
「自分よりふさわしい人が、他にいるはず」
と考えて、自分からは何もしない。
これこそが、現場で起きている人間心理ということなんだそう。ものすごく納得しました。
俺は特に、なにもやらされることも無かったので、こういう気持ちを知ってほしいと思って出した課題だったみたい。
最後に、何人かでチームを組んで、日常生活の中で人が倒れたというシュチュエーションで、訓練をする事になりました。
邪魔をする野次馬とか、好奇心で写真を撮ろうとするギャラリーなんかも交えての、本格的なトレーニング。
俺がやったのは、朝の通勤時に電車を待つ列の、前のほうで女性が倒れた場合。
声かけで倒れている人の肩を叩いている間に、触らないほうがいいとドヤ顔で言う野次馬とかに対応したり、AEDは服を脱がせる必要があるので、周りの女性を呼んで壁になってもらったりとか、何がおきているのかしつこく聞いて来る人に対処するとか、次々変化する状況に対して、色々と考えながら、それでも次々と処置をしていく必要があって、物凄く疲れました。
通り一遍等の流れを知っているだけじゃ、実際の現場では、なかなか思ったとおりに出来んやろなぁ。
二日間の講習が、ようやく終わりました。
最後に指導員が
「みなさん、自分の両手を見てください」
と言われました。
CPRのしすぎで、赤くなったりしている事を言われるのかなとぼんやり思ってたら
「その手は今日から、人を救える手になりました」
とか言われて、ちょっと泣きそうになりました。
次はいよいよ、4日間にわたる講習になります。
受けるのは多分来年ですが、それまでに、この2日間で習った知識と技術をさび付かせないよう、日々精進したいと思います。
今日は心配蘇生法の講習です。
今日に関しては、海に出て走ったり泳いだりしないはずなので、わりと楽勝だと思ってた。
うん。そーでもなかった。むしろ飛んだり跳ねたりしている方が、楽だったかもしれない。
簡単に言うと、運転免許を取る際にも行う、応急救護の講習の上級編みたいな感じ。
ぶっ倒れている人を見つけるところからスタートし、
・周囲の安全確認
・全身の確認(出血など)
・反応の確認(声をかける)
・呼吸の確認
・周りの誰かを指名して、救急車を呼ぶことと、AEDを探してきてもらうことをお願いする
(指名せずに「誰かーお願いしまーす」と呼びかけても、誰も動かないので、指名は必須)
・CPR(心臓マッサージと人工呼吸)
・AED装着
・救急車(救命士)に引継ぎ
という事を、指差し声出ししながら、繰り返す。
そりゃあもう、徹底して繰り返す。
一連の流れとして、体に身につけさせないことには、実際にこのような場面に出くわしたら何も出来ない、ということらしく、本当に何度も何度も繰り返す。
朝から夕方まで、シュチュエーションは違えど、ほとんどこれを繰り返し繰り返しやった。
CPRってわりと体力的にも、キツい。
このとき、始めてAEDを使いました。AEDの存在は知っていたけど、使うのは初めてなので、ためになりました。
心臓が停止している(しかけている)パターンってのは4種類あって、そのうちのいくつかは、AEDによる電気ショックで、回復する可能性があるそうです。
AEDのパッドを心臓に貼り付けることにより、AEDが自動的に「電気ショックでなんとかなるタイプの心停止かどうか」を判断してくれて、なんとかなりそうなら自動で電気ショックを与えてくれます。もちろん、逐一音声で、次にすることとかを指示してくれます。
みんなそれぞれ、やり方をしっかりと身につけたところで。
指導員が、
「誰か代表で、一連の流れを見せてください」
といわれました。
当然、誰も手を上げず。
仕方ないので俺が手を上げる。
指導員は、みんなに
「これが、目の前で誰かが倒れたときに、一歩踏み出せるかどうかの違いです。今の気持ちを忘れないでください」
と言われました。
みんな、できるはずなのに、
「誰かがやるだろう」
「自分よりふさわしい人が、他にいるはず」
と考えて、自分からは何もしない。
これこそが、現場で起きている人間心理ということなんだそう。ものすごく納得しました。
俺は特に、なにもやらされることも無かったので、こういう気持ちを知ってほしいと思って出した課題だったみたい。
最後に、何人かでチームを組んで、日常生活の中で人が倒れたというシュチュエーションで、訓練をする事になりました。
邪魔をする野次馬とか、好奇心で写真を撮ろうとするギャラリーなんかも交えての、本格的なトレーニング。
俺がやったのは、朝の通勤時に電車を待つ列の、前のほうで女性が倒れた場合。
声かけで倒れている人の肩を叩いている間に、触らないほうがいいとドヤ顔で言う野次馬とかに対応したり、AEDは服を脱がせる必要があるので、周りの女性を呼んで壁になってもらったりとか、何がおきているのかしつこく聞いて来る人に対処するとか、次々変化する状況に対して、色々と考えながら、それでも次々と処置をしていく必要があって、物凄く疲れました。
通り一遍等の流れを知っているだけじゃ、実際の現場では、なかなか思ったとおりに出来んやろなぁ。
二日間の講習が、ようやく終わりました。
最後に指導員が
「みなさん、自分の両手を見てください」
と言われました。
CPRのしすぎで、赤くなったりしている事を言われるのかなとぼんやり思ってたら
「その手は今日から、人を救える手になりました」
とか言われて、ちょっと泣きそうになりました。
次はいよいよ、4日間にわたる講習になります。
受けるのは多分来年ですが、それまでに、この2日間で習った知識と技術をさび付かせないよう、日々精進したいと思います。