忘れられない映画のワンシーンを、ひとつ上げるとするならば。
ひとつといいつつ、この映画には3つあります。
映画 For Love of the Game
ケビン・コスナー主演
引退を勧められている、凄腕ピッチャーの最後の試合。
完全試合を達成し、祝賀パーティでしこたま飲んで、家に帰るビリー。
ベットにぶっ倒れたビリーに、カズが水を手渡す。
水を受け取ったビリーが
「本当に、ありがとう」
と呟く。
カズは「水ぐらいで大げさだな。いいよそんなの」
というも、すぐさまビリーは
「水じゃなくて」
ひとつといいつつ、この映画には3つあります。
映画 For Love of the Game
ケビン・コスナー主演
引退を勧められている、凄腕ピッチャーの最後の試合。
在籍20年のベテラン投手、ビリーはもう40歳。衰えと過去の古傷から、全盛期のような球は投げられないながらも、優勝を決める大切な試合の先発登板が決まっていた。
試合が淡々と進む中、様々な思いが脳裏をよぎる。
偶然の出会いから始まった恋人との出会い、そして別れ。チームの売却話、引退勧告、長年苦楽を共にしてきたチームメイトたち。
幾多の後悔を噛み締めながら、宿敵を完璧に抑える試合を続けるビリー。
しかし、肩のダメージはピークに達し、何度も打たれながらも、かろうじて仲間の守備に支えられて、守っている状態が続く。
再三の引退勧告にも応じなかった彼は、この時ついに、ボールにメッセージを書いて監督に届ける。
「辞めます。野球が好きだから」
ゲームは8回。
ここでようやくビリーは、自分が完全試合を達成する寸前まできている事に気がつく。
しかし、もはやまともに投げられる状態ではない事も、よく分っていた。
大記録達成間近というプレッシャーも、併せて、ビリーは弱気になる。
「もう投げられない」
そこへ、長年バッテリーを組んできたキャッチャーのカズが、声をかける。
「とにかく投げろ。打たれていい。あとは俺達が守る」
完全試合を達成し、祝賀パーティでしこたま飲んで、家に帰るビリー。
ベットにぶっ倒れたビリーに、カズが水を手渡す。
水を受け取ったビリーが
「本当に、ありがとう」
と呟く。
カズは「水ぐらいで大げさだな。いいよそんなの」
というも、すぐさまビリーは
「水じゃなくて」