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2024/11/23 00:30 |
デリカシーの無い男
デリカシー【delicacy】-感情、心配りなどの繊細さ。微妙さ。「―に欠ける振る舞い」「―のない人」
提供元:「デジタル大辞泉」

呪われた非モテ人生を歩んできた中で、様々な事を、女性に言われてきました。
キモイとかは挨拶レベルで受けてますし、普通の人ならこの世にララバイしちゃうレベルの暴言でも、軽やかにスルーできたりします。3年ほど落ち込むけど。
そんな俺でも、これだけは言われたくないと常々思っている言葉があります。
「デリカシー無いね」
俺が最も恐れている言葉です。

デリカシーいわゆる気配りって、すごく難しいと思うんですよ。
例えば相手が「なんで約束を守らないの!」と怒っているとしましょう。
この場合、言われた側には約束を破ったという明確な非がありますので、誰が聞いても、そりゃまぁ怒るのも分かるよね、となります。
ここで重要なのは「言われる側も自覚できる、明確な非がある」というのは、理解できるし、対策も立てやすいという事なんです。

かたや「デリカシーが無い」と言われる状況は、大抵言われるほうは無自覚です。
知らず知らずの間に、相手に不愉快な思いをさせてしまい、結果として「あなたはデリカシーが無い」と絶望的な通告をされてしまいます。

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では、例を挙げましょう。
もちろんこれは架空の話です。決して実体験ではありませんが、20代後半ぐらいの頃、という事にしておきましょうかね設定をねそうね。

ある日、彼女とカフェに行きましてね。
テーブルに4つの椅子があって、向かいに彼女、右手の椅子には彼女のバックが置かれていました。
彼女のバックにぶら下がってた猫のマスコットの紐が、ほどけて落ちそうになっていました。
それに、彼女がトイレに立った時に気がついたので、結び直しておいたんです。

トイレから戻った彼女は、それには気づいていない様子でした。
談笑を続けて、しばらくしてカフェから出る時に、彼女はバックを手に取りました。
その時、異変に気づいたようです。紐に顔を近づけて、その後俺を見ました。
猛り狂った目で。
彼女は俺を置いて、無言でカフェを出て行きました。背中に不動明王が見えました。

そのせいで彼女のケーキセット780円を払わされる羽目になったんですが、まぁそれはいいとして、慌てて彼女を追いかけました。
何が彼女の逆鱗に触れたのか、どうしても理解できず、どうしたの何怒ってると話しかけたのですが、ガン無視。怒ってることは分かるし、恐らくそれが俺の行動のせいなんだろうと言う事もわかるんだけど、一体何が悪かったのか、どうしても分からない。

とにかく話をしない事には始まらないので、ガン無視決め込む彼女の周りをうろちょろしながら、バックに触ったのがマズかった?勝手にしたのがいけなかったのかな?
とか、思いつくままに聞いてみるんだけど、どうやら全て不正解らしく、ガン無視系ATフィールドは依然として顕在。
そのまま彼女の家まで帰り、家の中でもガン無視。ガン無視されたまま、1人で用事に出かけられたりして、ひとり彼女の家に取り残される俺。
そのまま30分ほど放置される。
これは、彼女の帰宅と同時にジャンピング土下座しかあるまいと思い始めた所に、彼女が帰宅。
時間が経って怒りが落ち着いてきたのか、ようやく彼女が怒りのアフガン化した歴史的背景を教えてくれた。

箇条書きにすると
・紐が解けかけていたのは分かっていた。
・家で直すつもりだった。
・まるで私が何も出来ない人っていう、あてつけみたいに感じた。
・デリカシー無いね。
・ケーキセット500円はあんたもちね

お分かりいただけましたでしょうか。教授。

この様に、良かれと思ってやったことが原因で、「デリカシーがない人フォルダ」に移動させられる事になったりもするのです。
さりとて、何もしなかったらそれはそれでやっぱり
「解けているのに気づいたでしょ?なんで直さないの?」
とかって非難を受け、結局は同じ目的地に到着しちゃって音声案内を終了されたりしてしまう事もありえるわけで。

つまり、デリカシーがあるかないかというのは、受け手側の感じ方ひとつで決定されてしまうわけです。
いくらどう頑張っても、受け手側がデリカシーがないと感じれば、晴れてデリカシーのない人認定をされてしまうわけです。NO DELICACY、NO LIFE。
これは恐ろしい。

でもまぁ、普通の人はそんなにうるさくないし、気遣いも出来る人が多いと思うから、あまり気にする必要もないわけなんですが、俺には気にせざるを得ない環境にありましてね。

俺がこれだけデリカシーの無さを気にする背景として、親が、壊滅的にデリカシーの無い人間である、という事実があります。

ご飯のときに平気で糞尿関連(人間およびウサギ)の話をするし、露骨な性的話もしてくることもあり、思春期の頃は本気で嫌でした。

一般的に、女性同士のシモネタはえげつない、とか言うじゃないですか。
うちは本来いるべき父親がおらず、最年少の俺以外は男がいない為、基本的に女社会が構築されてきたわけです。なので親(おかん)も、本来抑止力となるべき夫がいない事から、デリカシーの無さに歯止めが利かないのではないかと分析しています。
昔は散々指摘したんですが、全く改善されないので、俺ももう諦めました。

そんな親に育てられてきた俺ですから、そりゃあ相当なポテンシャルを秘めてると思うんです。
いわばゼロデリカシーのサラブレッド。ゼロデリカシー親から英才教育を受けた、ゼロデリカシーの申し子。

だからいくら気をつけていたとしても、溢れ出る才能を抑えることが出来ず、デリカシーの無い行動をしてしまった挙句、いつかあの台詞を言われてしまうんじゃないかと、戦々恐々としているわけです。

あと、ケーキセットは600円じゃなくて780円でした。モンブランでした。

2014/08/18 19:00 | Comments(0) | 日常

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