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2024/05/17 19:20 |
第一回 南アルプス市フルーツトライアスロン 参戦
第一回 南アルプス市フルーツトライアスロンに参加。

トライアスロン前日に「前反省会」という名目で、友人としこたま飲む。
スタミナ切れを起こさないようにという名目で、しこたま食う。
23時頃帰宅。一瞬寝たような気絶したような状態で、0時起床。
そのまま500キロを一人ドライブし、南アルプス市の会場へ。
途中、あまりにも眠くてどうしようもなかったので、PAで気絶。
1時間ほど気絶したおかげで、なんとか行動可能に。

トライアスロンというのは、色々と面倒くさい。
レース中に普通の競技では無いような、着替えや乗換えが発生する。
まずはウエットスーツを着て、泳ぐ。
その後、ウエットを脱いで自転車の格好になって、自転車に乗り換える。
さらにその後、自転車を降りてランに切り替え。
この時に、着替えや自転車やそれぞれの靴などをあらかじめセッティングしておく必要があるわけです。

このセッティング場所が一箇所なら、話は簡単。
それぞれのパートが終わったら、その場所に戻って着替えて、また出発すればいいだけ。
だけど、これが複数の場所にまたがっていると、準備がおもくそややこしくなる。
このフルーツトライアスロンは、まさにおもくそややこしい側の方でした。
赤穂はその点、恵まれていたなぁ。

まず、自転車をトラックに預ける。
そして自分の車を駐車場へ。
その後搬送バスに乗り込み、自分をスタート地点へ移動。
そこで荷物を、渡された3つに分ける。
ひとつはラン用の道具を入れた袋。
ひとつは泳ぎ終わったウエットなどを入れる袋。
ひとつは預かってもらう荷物。
ラン用と預かり荷物は、別の場所に移動するために搬送バスへ積み込む。
スタート地点付近にある自転車置き場に行き、自分の場所に自転車用の着替えなどをセット。
もう俺も書いていて意味わからんけど、とにかくこれらのややこしい荷物配置を、二日酔いで寝不足の頭でやらなくてはならんため、何回も荷物を確かめたりして、右往左往したわ。
なんせ配置を間違ったら、靴が無い!って裸足で走ったり、着る物無い!って海パン一丁で自転車こいだりする羽目になりかねんからね。
おまけに受付とバイク位置が離れてて、しかも結構な坂道で、徘徊するだけでもう疲れた。

泳ぐ場所。
75ab5ee6.jpg





いや、池ですやん。
ふつうに鯉とか白鳥とかいますやん。
ってか淡水だってこと、今知ったわ。浮かないじゃん。
その後試泳が始まって、俺もちょっと泳いだけど、別に特別綺麗でもない濁った池でした。
水は冷たかったけど、泳ぐと暑くなるしちょうどいいぐらい。
白鳥が人が近くに来るたびに、迷惑そうにあっちこっち移動してた。

今回はじめて、手首まであるウエット(ロングジョン)で泳いだけど、むちゃくちゃ浮くのな。
バタ足はおろか、ほとんど何もしていなくても浮いてるし、横を向くだけで顔全体が出てそうなぐらい浮いてる。淡水でこの浮力は凄いな。
あまりの浮きっぷりに、ちょっと笑った。
あと、腕がまわしにくい。これは長く泳いだら、腕がダルくなりそうだ。

競技前に、南アルプス市市長が来て激励してくれてた。
フルーツと北岳を推しまくってた。
日本で2番目に高い山で、隆起した山としては1番なんだとか。
昨年縦走しだけど、確かにいいとこでした。北の急坂は泣くけど。
ラジオのDJみたいな人が司会進行をしてくれてて、なんか招待選手とか紹介してた。
このあたり、眠くてあまり記憶に無い。
 

拍手

競技開始。
まずは池を1.5km泳ぐわけだけど、1周500mなので3周する。
スタートは90秒おきに、10人ぐらいずつスタートする。
帽子の色で、順番が決まっている。
俺は白帽子で、4番目ぐらいでした。

予想通りスタート直後は混雑するので、蹴ったり蹴られたり掴んだり捕まれたりがあるけど、俺は余裕で置いて行かれるので、その後は平和でした。
ライフセーバーがいっぱいいて、カヌーでうろうろしてて、わりと近くにそのうちの誰かがいるので、心強かった。
赤穂なんて、足つってリタイヤするために全力で手を振ってるのに気づいてもらえんやったしな。死ぬか思たわ。

予想通りガンガン抜かれたけど、マイペースで1.5kmを泳ぎきる。
白帽子がまだ泳いでいたので、ドベではなかったみたいだけど、もう大半の人はいなくなってて、白鳥も奥のほうから出てきとった。

毎回そうたけど、水から上がると重力がズドンと乗っかってきて、体が重い。
でも水泳で足をほとんど使わなかったし、のんびりだから息も切れてないしで、これは幸先良い調子。
自転車のとこまで、裸足でイテイテ言いながら移動してから、自転車の格好に着替える。
まわりがピッチリした高級自転車専用服を着ている中、俺は安定のジャージとTシャツ姿。
迷ったけど、濡れてて履くのが面倒だったので、靴下は無しでいく。
裸足に自転車靴を履く。石田純一スタイル。

自転車も、1度に10人ぐらいずつスタートする。
ここはまだコースではなくて、まずは5kmほどの下り坂を下って、下りきったところからが競技コース。
なのでこの5kmはタイムにはカウントされず、ただ集団でゆっくり降りるだけの場所。
先頭に係員的な人が配置され、この人を抜かさないようにゆっくり下る。
ヘタレな俺はスピードにびびって、ブレーキ握りっぱなしで、ものすごく置いて行かれたけど、道中の係員的な人が「ゆっくりでいいよー」とか言ってくれたので、空気も読まずに本当にゆっくり下っていった。
40km超えたらもう涙目になるし。

下りきって、一人ずつスタート。
いきなり、目の前に聳え立つ急登。それを超えたら急坂。
さすがは北岳のお膝元。アップダウンが半端ないわ。
しかしっ!岐阜の高低差1000mを繰り返すような自転車レースを完走した俺に、こんなものワケないわッ!
いや、普通にワケあったわ。

でも、ギアを一番軽目にまで落とさなきゃならんぐらいの坂は一箇所しかなくて、それ以外はわりとなんとかなった。
5往復する必要があるので、その坂を基準にカウントダウンしてた。

途中、1回だけ上り坂でブッチギられた人の背中に「招待選手」と書かれていた。
おお、あれがデュアスロン(ランとバイクのみの競技)で何度も日本一になった人かー。
次に抜き去られたら、せめてフォームでも参考にさせてもらおうと思ってたけど、とんでもない周回差がついていたらしく、その後もうお目にかかることはありませんでした。切ない。

沿道にはスタッフとか一般の人がほとんど常にいて、応援しまくってくれる。
おじいちゃんの激励とか、子供らの応援とか、女子の黄色い声援とか。
凄く嬉しい。本当に元気が出る。
でもお尻痛い、背中痛い、手が痛い、足の裏痛い。
たかだか40kmなのに、こんなにキツい自転車は初めてだったかもしれん。

なんとか走りきり、自転車置き場へ。
ここで自転車姿からラン姿へと変貌を遂げるわけだけど、もう体中が痛いので、しばらくストレッチして痛みをごまかしてた。
特に腰の痛みは強烈で、腰を下ろしたらうまく立ち上がれんくなった。俺弱ぇー。
今度こそ靴下を履いて、靴を履き替え、水をたっぷり飲んでからラン開始。
ようやくラストパート。あとは10km走るだけ。

いつもそうだけど、自転車を降りてからのランは、なんだか足がまだ自転車モードになってるらしく、うまく走れない。
力も入らないし、ふわふわしてる。
500mほど走ると、ようやく走り方を思い出して、走れるようになる。

最初に給水ポイントがあり、たぶん地元の中学生が水の入ったコップを差し出してくれた。
その後に女子中学生、いわゆる本物の「女子」が、フルーツの箱を抱えてる。
その中から適当に選んだトマトを食べる。ンマッ!まじうましす!
あと、ものすごく粒の大きいさくらんぼとかもあって、どれもすっごいおいしい。
あれもこれもと食べてて、給水というより、普通に食事でした。
もう1箇所給水ポイントがあって、そこはドリンクだけ。
ここでも中学生が水を差し出してくれる。ありがたす。

ランのコースは街中で、一箇所短いけど階段があり、これの下りが膝にくる。
コースに階段があるのは珍しいかも。地味にきつかった。
それを除けば、平坦なコースでわりと楽でした。
遠めに南アルプスも見られたけど、天気が悪くて山頂までは見られなかった。

ランは同じところを3周して、ゴールとなる。
ゴールまであと数mという芝生の道を走っていると、あの司会進行的なDJが、ゴールした人の番号とか名前やらを読み上げて、
お疲れ様でした的な言葉をくれるのな。会場全体に響き渡る音量で。
しかも一人一人、ちゃんと違うコメントしているところにプロを感じた。いやプロなんだろうけど。
青いシャツ着てた俺に「サムライブルーがまぶしい」とかゆーてた。
ラストスパートで苦しいのに、ちょっと笑った。

そしてゴール。

ゴールでくじをひかされて、ハズレだった。
参加賞として、フルーツ詰め合わせみたいなのもらった。
d2a42627.jpg





なんか入院のお見舞い気分。でもものすごくみずみずしくて、おいしい!南アルプス市は北岳だけじゃなかったんだなー!
よくある参加Tシャツみたいなのは、無いみたい。逆に珍しい。
そういえば、大抵は参加賞で細々したものをもらえたりするけど、
一切無かったなー。

ゴールして、終わったー!と思った瞬間、なんか泣いた。
嗚咽レベルで、しばらく涙が止まらなかった。

レース中っていうのは、常にリタイヤする言い訳を考えてる。本当に、常に、全力で。
なんとなく体調悪いし、もう十分頑張った。そろそろリタイヤしてもいいかも。
体力配分を間違った。先は長いしもう無理だろ。こりゃ今回はリタイヤで。
体が痛い。故障は避けるべきなので、ここは勇気ある撤退を。
なんか自転車がおかしい気がする。俺の命30000個よりも高い自転車の大事をとってリタイヤするしかない。
さっき沿道で応援してくれてた女子は明らかに俺に気があるだろ。婚姻届を渡すために、ここはリタイヤしよう。
などなど。
ありとあらゆる種類の言い訳が、次から次へと思いつく。
俺の普段のIQは良くて13ぐらいしかないけど、
レース中はこと逃避の言い訳アイデアに関してだけは、IQは53万ぐらいに跳ね上がる。
あまりの頭の回転の早さに、俺自身ちょっと引くぐらいにアイデアが次々出てくる。

それら口車に乗せられることなく、最後までやりきった!って思ったら、恥ずかしながら、なんか感動してしまいました。
レースで泣いたのは初めてだわ。

終わってみて。
一般人から見てトライアスロンに参加する連中ってのは、究極のドMと思われがちです。
まぁそれがあながち間違いともいえない俺のような変態も確かに存在しますが、大多数は普通です。
何で山に登るのかって聞かれれば、そこに山があるから、という模範解答がありますが、なんでトライアスロンに参加するのかと聞かれても、明確な答えができずにいました。
でも今回、それが分かったような気がします。
レース中は上記のように、1秒に50000回ぐらい「もう無理リタイヤしようそうしよう」って思うわけですが、その甘言に乗ることなく、最後まで逃げずにやり通すことができた!っていう実績が欲しくてトライアスロンに参加しているような気がします。
レースがどんなに辛かったか、どれだけ頑張れたかは参加した自分にしか分からなくて、ここまで自分は頑張れた、って経験が、全面的にダメな自分をちょっとだけ認めることができるような気がして、それが欲しくて、参加しているのかもなって気がします。
もちろんそれだけじゃなくて、見知らぬ参加者の仲間達との競技というのも、単純に楽しい。
体はしんどいけど、たくさんの人たちと一緒にレースに参加できていることが嬉しくて、口角上がりっぱなしでした。
荒い息とヨダレを吐きながら、サングラスの奥でニヤニヤしてました。
レース中じゃなかったら、通報余裕でした。

記録。
ALL 3:37:30
S 48:50
B 1:42:08
R 1:06:32

完走目的だからタイムは比較的どうでもいいんだけど、スイムは前回両足つって地味に死に掛けた時のタイムに比べて、半分になってるよ!半分て。

次は、竹の浜オープンウォーター(スイム 2.5km)です。
泳ぎのみだから準備は楽だなー。
・2週連続レース参加
・海のレースは初
・1.5km以上泳いだこと無い
という愉快なネガティブ要素があるけど、藻屑にならないように努力します。
 

2013/07/03 18:39 | Comments(0) | スポーツ

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