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2024/11/23 00:13 |
子供に対する心境の移ろい
若い頃は子供が嫌いでした。
30近くなって、ようやく好きになりました。
自分自身が子供だった為に、子供の身勝手さが許せなかったのだと思います。
まぁこれは、よくある話だと思います。

数年前ぐらいに、とっても子供が欲しくなりました。
欲しくて欲しくて、でも嫁どころか彼女すらおらんくて、しょうがないので真剣にAI(人工知能)の設計に乗り出しかけたぐらい、欲しかった時期があります。多分年齢的に、DNAの最後の叫びだったんだと思います。

今ではそれも落ち着いてきました。
ってか、あたしももう35ですからね。
今すぐに
1.俺と結婚してくれる
2.子供を欲しいと思ってくれる
という、人生を完全に投げ出していると言っても全く過言でない、要心理カウンセリング女性との、奇跡みたいな出会いがあったとしても、子供が成人する頃には還暦ですよ。
子供の授業参観とか行ったら、年齢層的にもう祖父扱い確実ですよこれ。
というわけで、子供を持つということは、もう半分以上は諦めています。AIも挫折したしね。

そして今の俺の、子供に対する心境についてなのですが。
よく分からんことになっています。

なんかね。
育った子供が、親を想ってくれるとかいうシチュエーションに、親の気持ちで涙を流すようになってきた。
分かりやすいところで言えば、結婚式で両親にあてた手紙、ありますよね。
あと、親に感謝系の歌とか。
歌われる立場で聞いてしまう。子育ての経験なんて1ミリも無いのに。

たとえば、こんな曲がやばい。
あからさまなものよりも、淡々と歌い上げてるもののほうが、来る。
「ロードオブメジャー 親愛なるあなたへ」


最近、よく思うんですよ。
生きてくことって、大抵辛い事も多いじゃないですか。
そんな中何が、生きていく理由になるのかなって。

でも子供がいたら、そんな事言ってられないと思うんです。
自分がいなかったら、子供の人生は破綻しかねないわけで。
そうなれば、自分はどんなに辛くても、他にやりたいことがあっても、逃げ出すわけにはいかない。色んな事を諦めて、すべてをかけて守ってく。
これって、本当に凄い事だと思うんですよね。
そうやって育て上げた子供が、自分に感謝してくれる。その瞬間こそ、自分がしてきた事は間違っていなかったって、すべての苦労や、注ぎ続けた無償の愛が、報われる瞬間だと思うんです。
これは泣くだろ常識的に考えて。

おかんが定年で職場を退職した日。
「長い間、お疲れ様でした」と、花とケーキを渡しました。
おかんは多くは語らないけど、片親なのに、俺に不自由を感じさせることなく育て上げた裏には、想像を絶する苦労があったとおもいます。俺を育てない、という選択肢もあったはずだけど、逃げることなく、一番辛い道を歩み続けてくれました。
その感謝を伝えると、おかんは、
「親なんだから子供の為に頑張るのは当たり前やろ」と、泣きながら言いました。
当たり前じゃない。産んでくれてありがとう。心からそう思いました。

今なら、あの時のおかんの涙の理由も、より深く理解できる気がするんです。
親子の数だけ、こんなドラマがあるんですよね。

このままでは、そのうち子供を持つ親に出会うだけで、泣くようになりかねません。

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2012/12/27 22:36 | Comments(0) | 日常

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