山でキャンプしてみたいと思ってた。
元々は石川県の白山に行き、テント初体験してくるつもりだったけど、予定していた日が雨の予報で、仕方なく断念。
連休中に行こうかと思ったけど、人気の山だからこの期間は車規制してるし。
ならば近場で練習もかねて、テント泊しようと思い立つ。
そして、 比叡山の堂満岳に決定。検索した結果、ここでテント泊している人の記事が多いし、記事を見ていると面白そうなので。
当日。
朝5時起床。
起きた瞬間後悔する。
なんでこんな早起きせにゃならんの?登山とかマジ意味ないし。寝たい眠い寝たい眠いぐー。
そのまま寝てしまったのだが、目覚ましのスヌーズ機能の野郎が、5分後にまた俺を起こした。
仕方なく起きる。あれーなんかデジャヴ?
毎度の事ながらおにぎりを作り、車に乗って出発。
元々は石川県の白山に行き、テント初体験してくるつもりだったけど、予定していた日が雨の予報で、仕方なく断念。
連休中に行こうかと思ったけど、人気の山だからこの期間は車規制してるし。
ならば近場で練習もかねて、テント泊しようと思い立つ。
そして、 比叡山の堂満岳に決定。検索した結果、ここでテント泊している人の記事が多いし、記事を見ていると面白そうなので。
当日。
朝5時起床。
起きた瞬間後悔する。
なんでこんな早起きせにゃならんの?登山とかマジ意味ないし。寝たい眠い寝たい眠いぐー。
そのまま寝てしまったのだが、目覚ましのスヌーズ機能の野郎が、5分後にまた俺を起こした。
仕方なく起きる。あれーなんかデジャヴ?
毎度の事ながらおにぎりを作り、車に乗って出発。
登山口のある、明王院に到着。
ここの神社の前にある駐車場に車を止めて、眠いのでそのまま車中で2時間ほど眠る。
ハイキングコースみたいで、人がひっきりなしに行き来している。
起きてからようやく、もそもそと荷物の準備。
今回は泊まりなので、荷物が相当デカい。
オレンジのザックがモンベル様の「チャチャパック」容量は45L。
外や横にポケットがいっぱいあって、ザック内にも横からアクセスできたりと、小技が利いてる。名前も可愛い。
上に乗ってるグレーのバックは、ホーボーさんのチェストバック。
B-PALというアウトドア雑誌で紹介されており、一目ぼれしてネットで購入。
いずれも今回初めて使用する。なので今回の登山は、色んな「初めて」が詰まりまくった登山となる。
今回は食べ物やお菓子もたくさん持ってきているが、水もいつも以上に積んでます。
1日2Lが目安ということなので、6L持ってきた。
どう計算したらそんな答えが出るのかは不明だ。
6Lの水は地味に重い。もはや給水車のレベルだ。
ザックの重さは、片手でなんとか持ち上げるぐらい重いが、背負ってみるとアラ不思議。
さすがに登山用に設計され、俺の背中に合わせてプレートも曲げてあるお陰(モンベル様の店員にやってもらった)か、意外に何とかなるレベル。
ただし歩みはのろく、後方から来た登山者にガンガン抜かれた。
天気は良好。つまり暑い。
最初のうちはずーっと舗装路。
舗装路を登山靴で歩くのは、なんかしんどい。
早く土を踏ませて欲しい。
俺が道端で休んでいると、後ろから団体さんが追いついて来た。
俺の荷物を見てか「泊まるの?」と声をかけてきた。
この季節は登山いいですよねーとかいう話をしつつ、そういえば天気予報で、信じたくないけど明日雨とか聞いたなと思い出して
「でも明日雨らしいですよねー」と軽くふってみたら
「うむ。間違いなく雨でしょう」
と、お天気おじさんは太鼓判を押してくださいました。
やっぱり雨なのか..明日ははよ帰ろ。
しばらく行くと滝があり「三の滝」と書かれていた。
上のほうからではよく見えない。
下に降りる道があるみたいで、この道を行ったんだが、ものすごく狭いし急。
ヒイコラ言いながら降りた。
滝自体は綺麗だったけど、この道をこの荷物で往復するのはキツかった。
比叡山の縦走ルートがあるので、いたるところに分かれ道があり、看板が立っている。道を示す看板はありがたいのだが、微妙に指している方向が分かりづらかったりするので、地図とコンパスで確認しながら慎重に進んだ。
おなかの前にあるのが、チェストバック。
チェストバックに地図もコンパスも入れていて、すぐに地図が見られるので、大変便利。
今まではザックをいちいち降ろさないと地図が見られなかったので、地図を出すのが面倒で結果迷ったりしたし。
デジカメもサングラスもここに入れて、歩きながらでも出し入れ出来る。これはマジ使えるわー。
登山道自体は、結構狭くて危険な箇所が多かった。
滑り落ちたら怪我は免れぬ。
一応ロープも張ってあるけど、ほとんど申し訳程度。
ガリバー村~武奈ヶ岳よりも道は悪く、危険。
ここでおにぎりタイム。
この山はハエがやたら多くて、常に俺の周りをブンブン飛んでる。
俺がハエを寄せ付けるフレグランスを放出しているようだ。そんなに臭いかよ。ヘコむわ。
おにぎりを取られたくないので、立ち上がって小刻みに体を振りながらおにぎり食ってた。
おまえらなんかにやらん。
ここから沢を行く。
沢を渡ったりするところもあるんだけど、そこにもまた申し訳程度のロープが。
しかしこのロープが、「ええっ?そんなとこ渡るの?」ってな濁流の上を渡ってたりするのな。
こんなところ渡れるのは、ファイト一発のCMの人ぐらい。
ファイト不発な俺は、そんなとこ渡れないので、安全に沢が狭くなっているところを渡った。
手作り感丸出しの橋が、いくつか作られていた。
これがまた怖くて、コケですべる上に、しっかり固定されてないのか、体重をかけると橋全体がズレたりするのな。
出来るだけ羽のような気持ちで、恐る恐る渡った。
ここら辺から、すんごいデカい岩があちらこちらで見られる。
毘沙門岩とか言うらしい。明らかに毘沙門天から付けた名前なんだろうが、なんか関係があるのかは不明。
このでかい岩を見ながら思った。あれをやるしかない。
これぞ男のロマン。
男性の方なら、きっと分かってくれると思います。
「ここは俺に任せろ!俺が押さえている間に、お前らは先に行けっ!」←大抵この後死ぬ
これを撮る為にセルフタイマー撮りしたんですが、慌てていたせいでコケました。痛かったです。
金糞峠(かなくそとうげ)というイヤンな名前の峠を経て、とんでもない獣道みたいなところを登る。
ここでまた団体に出会い、道の隅に避けて道を空ける。
それぞれと挨拶を交わしていく。
最後尾の女性二人のうち1人が、すれ違いざまに振り返り、
「あ!ホーボーさんの!」
と声を上げる。
彼女は、俺のチェストバックの事を言ってるのだが、もう1人の女性は俺を「ホーボー」という名の、女性の友人だと思ったらしい。3人での会話が始まる。
女1「これ便利なんですよねー」
女2「○○会の知り合いなの?」
俺1「この間買ったばっかりなんです」
女1「私も持ってます。持ってる人に初めて会いました」
女2「車椅子の○○会のとこの?」
俺1「地図が見やすくてー」
イマイチ話がかみ合わなくて笑えた。
それに気付いた女性が説明し、ようやく勘違いが解消されたよう。
俺が手渡したバックを手に取り、もう1人の女性に説明してた。
まさかバック繋がりで、こんなに話が盛り上がるとは。
彼女らと別れてからも、なんだか可笑しくて、1人で笑ってた。
そして山頂。
琵琶湖が遠くに見える。
山頂の道も狭くて、足を滑らせたらシャレんならん地形。
もう少し奥まで行こうかと思ったが、怖くて断念。
引き返して、テント張る場所を目指す。
テントを張る場所は、来る途中に一応、いくつか目星は付けておいた。
ベストなのは地図にも「キャンプ適地」と書かれている金糞峠と八雲ヶ原の分かれ道のところにある、広い平地なんだけど、既に人がいた。
といっても1つテントが張られているだけなのだが。
人のいる場所にするべきか、あるいは1人になれる場所にするべきか。
迷ったが、1人を選んだ。
色々と初めてばかりなので、色々と試したいので、人の目がないほうがのびのび出来そうだというのが主な理由。あとはやっぱ、怖い人だとヤだし。
テント張ってたら、
「その張り方はなってねぇ!テント張り100本追加ぁ!」とかって竹刀でバシバシしばかれながらシゴかれんのヤダし。
ガンガン歩いて、登山道から少し離れたところにある、川近くのスペースにテントを張った。
わーい、俺だけの空間!
相変わらずハエや虫が飛び回ってるので、テントへの出入りはスピーディさが重要。
しょうがない。あれを使うか。
バーン!科学の勝利!虫避けグッズ!
スイッチを入れると扇風機みたいなのが回って、虫が嫌がる匂いを蒔き、虫を寄せ付けない!
残念ながら、全く効果なし!普通にハエがこの上に止まって踊ってた!ふざけろー。
ただ、ここらのハエは「叩かれる」という事を想定していないようで、服に止まった奴らを手や帽子で叩くのは簡単だった。
人里にいるハエは素早すぎて、通常逃げられるんだが、ここのは簡単に退治できる。
が、数が半端じゃないのでいちいち相手してられん。
もうそのうち、あんまり気にならんようになった。
汗だくになったシャツと体を洗う。
もちろん川の水で。超冷たくて気持ち良い!
あー泳ぎたい。夏なら海パン持ってきて泳ぐってのもアリだなー。
俺の調理器具の全て。
基本的に湯が沸かせる、だけ。
でもそれだけでも、食べられるものはいっぱいある。
前から気になっていた商品「スープでおこげ」を食う。
メインと思われるこのさくさく部分は、正直、イマイチ。スープは美味。
これを洗ってコップ代わりにしようと思っていたんだけど、いくら洗っても油分のぬめりが取れず、最終的にゴミ箱になってしまいました。ちゃんとしたコップ欲しいお。
この後テントに戻り、荷物を開いてたら眠くなったので眠る。
目覚める。
17時ぐらいになってたので、夕食を開始。
山に入ってから、1時間と置かずに常に食ってる。
夜はとんこつラーメン!
寒い外で食うラーメンて、なんでこうウマいんだろうな。
2束入っていたので、仕方なく2杯食う。げぷー。
テントに戻る。
暇だ。
家から持ってきた知恵の輪に挑戦する。足掛け3年やってるが、いまだに解けない。
すぐに飽きる。
暗くなってきたのでテントにライトをつるす。
本を読む。少し没頭し、20時になる。
あたりは真っ暗。曇りなので星は見えない。
あーやっぱ、キャンプは1人じゃないほうが良いかも。暇すぎる。
そういえば、テントを張ってから、全く1人も人が通らないなー。
そんな事を考えていると、なんか昔聞いた怖い話とかを思い出してしまって、たいへんビビる。
映画「ブレアウイッチプロジェクト」なんかを思い出してしまう。
テントの窓を閉めて、ライトを消す。
そしたら音もなくおばけが来たらどうしようと思い、ライトを付ける。
つけたら付けたで、俺の影がびよーんとおばけ形に伸びたりしたらどうしようとビビる。
酒で気を紛らせることにする。
芋焼酎、魔界への誘い。口当たりまろやかでおいしい。
ただしワインのビンに入れてきたので、びっくりするほど風味ゼロ。
アルコール分はあるので温まるし酔えるんだけど、なんか水みたい。味気ない。
やはりビンはダメか。
スキットル欲しいお。
気を紛らすために、デジカメで今日撮った写真なんかを見る。
なんとなくテントの中を撮影してみようとカメラをテントの隅に向けると、なんか人の顔認識してるし!!
俺のデジカメは人に向けると、自然に顔の位置に四角が出る。こういうの。
その四角が!何もないはずのテントの隅に!出てるし!!!
ギャーーーー!!そこに何かが居るといふのかーーーー!!
こわいよー独りはこわいよー!!
やっぱり先人のいた、さっきのところにテントを張るべきだったー!!
このままテントの天井をおりゃあと持ち上げて、テントに足生やしてあの人の元へ行きたい!!
こここここんな時は酒だ酒眠るぞ眠る!
デジカメをブン投げて、ビンから直接焼酎をラッパーし、おばけなんてないさを歌いながら強引に眠る。
眠ることは眠れたんだけど、1時間おきぐらいに目が覚める。
その度にいちいち夢を覚えているので、どれが夢でどれが現実なのか、いまいちよくわからんくなった。
雨が降ってきて、テントの端っこのほうから漏れてきて、カバンで塞いだ記憶があるんだが、起きてみるとカバンは元の位置にあるし。
あれは夢だったの?でもテントの一部が雨で濡れてる。
飲み会に遅刻しそうになって、街中を走ってたのは夢だろうし、なんかドラマで1回たまたま観ただけの「のだめカンタービレ」に出てきたイケメン指揮者に、茶碗の洗い方についてむちゃくちゃ説教されてたのとかも夢だろうし。
何度目かの目覚めで、ようやく夜が明けて、外が明るくなってるのを見た時はホッとした。
ちなみに、俺は寝袋を持ってない。
銀マットの上にそのまま寝ているだけなので、夜中はさすがに寒くて、レインスーツを出して着た。
寝袋欲しいお。
テントから出て川の水で顔を洗い、水を沸かして紅茶を飲み、ようやく人ごこち。
では朝ごはんですな!
朝のメニューは、御飯と味噌汁。
御飯は、ボイルすれば出来るやつなんだけど、果たして俺のクッカーでちゃんと出来るのか。
なんせ、俺のクッカーはそれほど大きくないので、御飯真空パックを二つ折りにしないと入らない。
そうしても、上のほうははみ出してる。
これでまともに食えるご飯が出来るのかなー。
川の水を汲んでこようと、クッカーと御飯を持ってったら、岩で足が滑って見事に転ぶ。
その時、クッカーと御飯パックを放り投げてしまった。
クッカーは岩にガンガンあたりながら、水辺に落ちた。
御飯パックは、岩の隙間に吸い込まれていった。
オーノー!俺の御飯(スーパーの特売で98円)が!
クッカーはへこみもせずに無事だった。凄いなこいつ。
岩の隙間をのぞくと、ごはんはその奥で川に半分入り、水にぷかぷか浮いていた。
必死に手を伸ばすと、パックの隅に指先が触れた。
よし、これは何とかなるかもともう一度位置を見定めようと覗くと、御飯は消えていた。
はて?と、この密室トリックを解こうと頭を回転させていると、視界の隅にぷかぷかと流れてゆくごはんパックの姿が!
待ってー!俺のごはん!!
海猿は!?大輔君来てー!
先回りし、川の下流へ。
そこで、熊が川の魚をはたく前のポーズをして待ち構えていたのだが、一向にごはんは現れない。
付近を捜索してみると、ごはんは引っかかってた。
岩を伝ってゆき、なんとか回収。
喜んだら、その拍子に滑って川にモロ落ちた。ずぶ濡れ。
これなら普通に川にザバザバ入って、取りに行けば良かったよ..賢い頭欲しいお。
いやーしかし、このごはんが水に浮くタイプでよかったよ。
今度からレトルトパックの購入条件に、水に浮くかどうかも考慮に入れよう。
朝から激しい水遊びをしてしまったが、気を取り直して調理開始。
ってか明らかにクッカーからパックがはみ出てるし。無理だろこれ。
まぁあとは野となれ。
そばに椅子を持ってきて、座って本を読み、ボイル12分を待つ。
そばにいると、バーナーの火が暖かい。
上を見上げれば空で、周りは木と川。すんごい静か。
音といえば、バーナーのガスが出る音が少しするだけ。
大自然の中に、人間が1人。 いいなぁこれ。
12分ぐらい経ったと思われるところで火を止め、いよいよ開封!
ドキドキしつつ、食べてみる。
おお、食える食える!普通にうまいよ。
しかし白ご飯だけでは味気ない。
おお、ごはん救出劇がインパクトありすぎて、味噌汁を作るのを忘れてた。
水を沸かし、フリーズドライの長ネギ豆腐味噌汁を作成。
味噌汁完成!
ご飯と合う合う。やはりご飯と味噌汁の組み合わせは、地味だが強力だな。
最後は味噌汁にご飯を投入し、最後の一粒までおいしくいただきました。
これでご飯が作れることは分かったので、レトルトのカレーをかけたり、きのことかと混ぜご飯にしたりも出来るな。
うまくすればパスタなんかも出来そうだ。夢は広がるー。
朝ごはんを終えて、しばらくテントの中でぐだぐだしていたが、空模様がヤバいので撤収することにする。
来た道を帰り、昼過ぎには下山。
初めての山でテント泊、無事完了です。
さぁさぁ、次はどこへ行こうかな。なにを食おうかな。
ここの神社の前にある駐車場に車を止めて、眠いのでそのまま車中で2時間ほど眠る。
ハイキングコースみたいで、人がひっきりなしに行き来している。
起きてからようやく、もそもそと荷物の準備。
今回は泊まりなので、荷物が相当デカい。
オレンジのザックがモンベル様の「チャチャパック」容量は45L。
外や横にポケットがいっぱいあって、ザック内にも横からアクセスできたりと、小技が利いてる。名前も可愛い。
上に乗ってるグレーのバックは、ホーボーさんのチェストバック。
B-PALというアウトドア雑誌で紹介されており、一目ぼれしてネットで購入。
いずれも今回初めて使用する。なので今回の登山は、色んな「初めて」が詰まりまくった登山となる。
今回は食べ物やお菓子もたくさん持ってきているが、水もいつも以上に積んでます。
1日2Lが目安ということなので、6L持ってきた。
どう計算したらそんな答えが出るのかは不明だ。
6Lの水は地味に重い。もはや給水車のレベルだ。
ザックの重さは、片手でなんとか持ち上げるぐらい重いが、背負ってみるとアラ不思議。
さすがに登山用に設計され、俺の背中に合わせてプレートも曲げてあるお陰(モンベル様の店員にやってもらった)か、意外に何とかなるレベル。
ただし歩みはのろく、後方から来た登山者にガンガン抜かれた。
天気は良好。つまり暑い。
最初のうちはずーっと舗装路。
舗装路を登山靴で歩くのは、なんかしんどい。
早く土を踏ませて欲しい。
俺が道端で休んでいると、後ろから団体さんが追いついて来た。
俺の荷物を見てか「泊まるの?」と声をかけてきた。
この季節は登山いいですよねーとかいう話をしつつ、そういえば天気予報で、信じたくないけど明日雨とか聞いたなと思い出して
「でも明日雨らしいですよねー」と軽くふってみたら
「うむ。間違いなく雨でしょう」
と、お天気おじさんは太鼓判を押してくださいました。
やっぱり雨なのか..明日ははよ帰ろ。
しばらく行くと滝があり「三の滝」と書かれていた。
上のほうからではよく見えない。
下に降りる道があるみたいで、この道を行ったんだが、ものすごく狭いし急。
ヒイコラ言いながら降りた。
滝自体は綺麗だったけど、この道をこの荷物で往復するのはキツかった。
比叡山の縦走ルートがあるので、いたるところに分かれ道があり、看板が立っている。道を示す看板はありがたいのだが、微妙に指している方向が分かりづらかったりするので、地図とコンパスで確認しながら慎重に進んだ。
おなかの前にあるのが、チェストバック。
チェストバックに地図もコンパスも入れていて、すぐに地図が見られるので、大変便利。
今まではザックをいちいち降ろさないと地図が見られなかったので、地図を出すのが面倒で結果迷ったりしたし。
デジカメもサングラスもここに入れて、歩きながらでも出し入れ出来る。これはマジ使えるわー。
登山道自体は、結構狭くて危険な箇所が多かった。
滑り落ちたら怪我は免れぬ。
一応ロープも張ってあるけど、ほとんど申し訳程度。
ガリバー村~武奈ヶ岳よりも道は悪く、危険。
ここでおにぎりタイム。
この山はハエがやたら多くて、常に俺の周りをブンブン飛んでる。
俺がハエを寄せ付けるフレグランスを放出しているようだ。そんなに臭いかよ。ヘコむわ。
おにぎりを取られたくないので、立ち上がって小刻みに体を振りながらおにぎり食ってた。
おまえらなんかにやらん。
ここから沢を行く。
沢を渡ったりするところもあるんだけど、そこにもまた申し訳程度のロープが。
しかしこのロープが、「ええっ?そんなとこ渡るの?」ってな濁流の上を渡ってたりするのな。
こんなところ渡れるのは、ファイト一発のCMの人ぐらい。
ファイト不発な俺は、そんなとこ渡れないので、安全に沢が狭くなっているところを渡った。
手作り感丸出しの橋が、いくつか作られていた。
これがまた怖くて、コケですべる上に、しっかり固定されてないのか、体重をかけると橋全体がズレたりするのな。
出来るだけ羽のような気持ちで、恐る恐る渡った。
ここら辺から、すんごいデカい岩があちらこちらで見られる。
毘沙門岩とか言うらしい。明らかに毘沙門天から付けた名前なんだろうが、なんか関係があるのかは不明。
このでかい岩を見ながら思った。あれをやるしかない。
これぞ男のロマン。
男性の方なら、きっと分かってくれると思います。
「ここは俺に任せろ!俺が押さえている間に、お前らは先に行けっ!」←大抵この後死ぬ
これを撮る為にセルフタイマー撮りしたんですが、慌てていたせいでコケました。痛かったです。
金糞峠(かなくそとうげ)というイヤンな名前の峠を経て、とんでもない獣道みたいなところを登る。
ここでまた団体に出会い、道の隅に避けて道を空ける。
それぞれと挨拶を交わしていく。
最後尾の女性二人のうち1人が、すれ違いざまに振り返り、
「あ!ホーボーさんの!」
と声を上げる。
彼女は、俺のチェストバックの事を言ってるのだが、もう1人の女性は俺を「ホーボー」という名の、女性の友人だと思ったらしい。3人での会話が始まる。
女1「これ便利なんですよねー」
女2「○○会の知り合いなの?」
俺1「この間買ったばっかりなんです」
女1「私も持ってます。持ってる人に初めて会いました」
女2「車椅子の○○会のとこの?」
俺1「地図が見やすくてー」
イマイチ話がかみ合わなくて笑えた。
それに気付いた女性が説明し、ようやく勘違いが解消されたよう。
俺が手渡したバックを手に取り、もう1人の女性に説明してた。
まさかバック繋がりで、こんなに話が盛り上がるとは。
彼女らと別れてからも、なんだか可笑しくて、1人で笑ってた。
そして山頂。
琵琶湖が遠くに見える。
山頂の道も狭くて、足を滑らせたらシャレんならん地形。
もう少し奥まで行こうかと思ったが、怖くて断念。
引き返して、テント張る場所を目指す。
テントを張る場所は、来る途中に一応、いくつか目星は付けておいた。
ベストなのは地図にも「キャンプ適地」と書かれている金糞峠と八雲ヶ原の分かれ道のところにある、広い平地なんだけど、既に人がいた。
といっても1つテントが張られているだけなのだが。
人のいる場所にするべきか、あるいは1人になれる場所にするべきか。
迷ったが、1人を選んだ。
色々と初めてばかりなので、色々と試したいので、人の目がないほうがのびのび出来そうだというのが主な理由。あとはやっぱ、怖い人だとヤだし。
テント張ってたら、
「その張り方はなってねぇ!テント張り100本追加ぁ!」とかって竹刀でバシバシしばかれながらシゴかれんのヤダし。
ガンガン歩いて、登山道から少し離れたところにある、川近くのスペースにテントを張った。
わーい、俺だけの空間!
相変わらずハエや虫が飛び回ってるので、テントへの出入りはスピーディさが重要。
しょうがない。あれを使うか。
バーン!科学の勝利!虫避けグッズ!
スイッチを入れると扇風機みたいなのが回って、虫が嫌がる匂いを蒔き、虫を寄せ付けない!
残念ながら、全く効果なし!普通にハエがこの上に止まって踊ってた!ふざけろー。
ただ、ここらのハエは「叩かれる」という事を想定していないようで、服に止まった奴らを手や帽子で叩くのは簡単だった。
人里にいるハエは素早すぎて、通常逃げられるんだが、ここのは簡単に退治できる。
が、数が半端じゃないのでいちいち相手してられん。
もうそのうち、あんまり気にならんようになった。
汗だくになったシャツと体を洗う。
もちろん川の水で。超冷たくて気持ち良い!
あー泳ぎたい。夏なら海パン持ってきて泳ぐってのもアリだなー。
俺の調理器具の全て。
基本的に湯が沸かせる、だけ。
でもそれだけでも、食べられるものはいっぱいある。
前から気になっていた商品「スープでおこげ」を食う。
メインと思われるこのさくさく部分は、正直、イマイチ。スープは美味。
これを洗ってコップ代わりにしようと思っていたんだけど、いくら洗っても油分のぬめりが取れず、最終的にゴミ箱になってしまいました。ちゃんとしたコップ欲しいお。
この後テントに戻り、荷物を開いてたら眠くなったので眠る。
目覚める。
17時ぐらいになってたので、夕食を開始。
山に入ってから、1時間と置かずに常に食ってる。
夜はとんこつラーメン!
寒い外で食うラーメンて、なんでこうウマいんだろうな。
2束入っていたので、仕方なく2杯食う。げぷー。
テントに戻る。
暇だ。
家から持ってきた知恵の輪に挑戦する。足掛け3年やってるが、いまだに解けない。
すぐに飽きる。
暗くなってきたのでテントにライトをつるす。
本を読む。少し没頭し、20時になる。
あたりは真っ暗。曇りなので星は見えない。
あーやっぱ、キャンプは1人じゃないほうが良いかも。暇すぎる。
そういえば、テントを張ってから、全く1人も人が通らないなー。
そんな事を考えていると、なんか昔聞いた怖い話とかを思い出してしまって、たいへんビビる。
映画「ブレアウイッチプロジェクト」なんかを思い出してしまう。
テントの窓を閉めて、ライトを消す。
そしたら音もなくおばけが来たらどうしようと思い、ライトを付ける。
つけたら付けたで、俺の影がびよーんとおばけ形に伸びたりしたらどうしようとビビる。
酒で気を紛らせることにする。
芋焼酎、魔界への誘い。口当たりまろやかでおいしい。
ただしワインのビンに入れてきたので、びっくりするほど風味ゼロ。
アルコール分はあるので温まるし酔えるんだけど、なんか水みたい。味気ない。
やはりビンはダメか。
スキットル欲しいお。
気を紛らすために、デジカメで今日撮った写真なんかを見る。
なんとなくテントの中を撮影してみようとカメラをテントの隅に向けると、なんか人の顔認識してるし!!
俺のデジカメは人に向けると、自然に顔の位置に四角が出る。こういうの。
その四角が!何もないはずのテントの隅に!出てるし!!!
ギャーーーー!!そこに何かが居るといふのかーーーー!!
こわいよー独りはこわいよー!!
やっぱり先人のいた、さっきのところにテントを張るべきだったー!!
このままテントの天井をおりゃあと持ち上げて、テントに足生やしてあの人の元へ行きたい!!
こここここんな時は酒だ酒眠るぞ眠る!
デジカメをブン投げて、ビンから直接焼酎をラッパーし、おばけなんてないさを歌いながら強引に眠る。
眠ることは眠れたんだけど、1時間おきぐらいに目が覚める。
その度にいちいち夢を覚えているので、どれが夢でどれが現実なのか、いまいちよくわからんくなった。
雨が降ってきて、テントの端っこのほうから漏れてきて、カバンで塞いだ記憶があるんだが、起きてみるとカバンは元の位置にあるし。
あれは夢だったの?でもテントの一部が雨で濡れてる。
飲み会に遅刻しそうになって、街中を走ってたのは夢だろうし、なんかドラマで1回たまたま観ただけの「のだめカンタービレ」に出てきたイケメン指揮者に、茶碗の洗い方についてむちゃくちゃ説教されてたのとかも夢だろうし。
何度目かの目覚めで、ようやく夜が明けて、外が明るくなってるのを見た時はホッとした。
ちなみに、俺は寝袋を持ってない。
銀マットの上にそのまま寝ているだけなので、夜中はさすがに寒くて、レインスーツを出して着た。
寝袋欲しいお。
テントから出て川の水で顔を洗い、水を沸かして紅茶を飲み、ようやく人ごこち。
では朝ごはんですな!
朝のメニューは、御飯と味噌汁。
御飯は、ボイルすれば出来るやつなんだけど、果たして俺のクッカーでちゃんと出来るのか。
なんせ、俺のクッカーはそれほど大きくないので、御飯真空パックを二つ折りにしないと入らない。
そうしても、上のほうははみ出してる。
これでまともに食えるご飯が出来るのかなー。
川の水を汲んでこようと、クッカーと御飯を持ってったら、岩で足が滑って見事に転ぶ。
その時、クッカーと御飯パックを放り投げてしまった。
クッカーは岩にガンガンあたりながら、水辺に落ちた。
御飯パックは、岩の隙間に吸い込まれていった。
オーノー!俺の御飯(スーパーの特売で98円)が!
クッカーはへこみもせずに無事だった。凄いなこいつ。
岩の隙間をのぞくと、ごはんはその奥で川に半分入り、水にぷかぷか浮いていた。
必死に手を伸ばすと、パックの隅に指先が触れた。
よし、これは何とかなるかもともう一度位置を見定めようと覗くと、御飯は消えていた。
はて?と、この密室トリックを解こうと頭を回転させていると、視界の隅にぷかぷかと流れてゆくごはんパックの姿が!
待ってー!俺のごはん!!
海猿は!?大輔君来てー!
先回りし、川の下流へ。
そこで、熊が川の魚をはたく前のポーズをして待ち構えていたのだが、一向にごはんは現れない。
付近を捜索してみると、ごはんは引っかかってた。
岩を伝ってゆき、なんとか回収。
喜んだら、その拍子に滑って川にモロ落ちた。ずぶ濡れ。
これなら普通に川にザバザバ入って、取りに行けば良かったよ..賢い頭欲しいお。
いやーしかし、このごはんが水に浮くタイプでよかったよ。
今度からレトルトパックの購入条件に、水に浮くかどうかも考慮に入れよう。
朝から激しい水遊びをしてしまったが、気を取り直して調理開始。
ってか明らかにクッカーからパックがはみ出てるし。無理だろこれ。
まぁあとは野となれ。
そばに椅子を持ってきて、座って本を読み、ボイル12分を待つ。
そばにいると、バーナーの火が暖かい。
上を見上げれば空で、周りは木と川。すんごい静か。
音といえば、バーナーのガスが出る音が少しするだけ。
大自然の中に、人間が1人。 いいなぁこれ。
12分ぐらい経ったと思われるところで火を止め、いよいよ開封!
ドキドキしつつ、食べてみる。
おお、食える食える!普通にうまいよ。
しかし白ご飯だけでは味気ない。
おお、ごはん救出劇がインパクトありすぎて、味噌汁を作るのを忘れてた。
水を沸かし、フリーズドライの長ネギ豆腐味噌汁を作成。
味噌汁完成!
ご飯と合う合う。やはりご飯と味噌汁の組み合わせは、地味だが強力だな。
最後は味噌汁にご飯を投入し、最後の一粒までおいしくいただきました。
これでご飯が作れることは分かったので、レトルトのカレーをかけたり、きのことかと混ぜご飯にしたりも出来るな。
うまくすればパスタなんかも出来そうだ。夢は広がるー。
朝ごはんを終えて、しばらくテントの中でぐだぐだしていたが、空模様がヤバいので撤収することにする。
来た道を帰り、昼過ぎには下山。
初めての山でテント泊、無事完了です。
さぁさぁ、次はどこへ行こうかな。なにを食おうかな。
トラックバック
トラックバックURL:
わー、いいなー、キャンプ面白そーだ。
子供の頃ならキャンプよくやった。ウチのご馳走はサッポロ一番のラーメンだった(笑)
野外で食うインスタントラーメンって何であんなにおいしいんだろう?
解放感と何か関係があるんだろうか?
デジカメのくだりは怖いな。□マークが出るってそれオバ…いや、熊か?
今年は熊の被害が多発したようで。怖いなぁ。
最近キャンプではダッチ何とかいうのが流行りだと聞いたが。
ダッチ何だっけ…。ワイフじゃないことは確か←バカw
ダッチ鍋?ダッチグリル?ダッチオーブン?何だっけ…。
土鍋みたいなやつで何でも簡単に短時間で料理できますってやつ。でもかなり重いらしい。