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2024/11/23 04:21 |
富士山ってきた その3
富士山話の続き。
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本7合目。
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右が5合目で見えていた景色。
ここらあたりまで来ると、湖も随分小さく見えるようになる。
あと空気が薄くなってきているので、普通にしていても息が弾んだ状態になる。
デジカメで撮った動画に音声も入ってるんだけど
「もうすぐー、はぁはぁー、8合目ですー、はぁはぁー、鳥居が見えてきましたー、ぜぇぜぇ」
ってなってて、なんか興奮して鼻息荒い、危ない人みたいになってた。
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もうほとんど岩山です。
普通イメージする「山」からは程遠いですな。
小石だらけなので、普通の靴なら足の裏がめちゃくちゃ痛くなってくる場所。
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山小屋でも水や食べ物が売ってます。
ペットボトル飲料450円。
ハイパーインフレが起こったみたいな値段ですが。
高所だからしょうがないとゆーても、もう死ぬってなってはじめて買えるレベル。
高度が上がればあがるほど、比例して価格も上がります。
ちなみにトイレは有料。
100円のところと200円のところがあって、ケチって100円のところが見つかるまで我慢してしまうのは良くない傾向。尿意を我慢しながらの登山または下山は、色々と危険です。ソースは俺。

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黄色いのは除雪したりする人を乗せて、下界とを行ったり来たりしている車。
キャタピラでノロノロとは言え、登山道と同じ道を走ってるので近くに来ると結構怖い。

8合目に着きました。
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皇太子も泊まったんだってー。へー。
まぁどーせ、貸切だろうけどさ。

ピーク時の山小屋では、人は仰向けまたはうつ伏せで寝てはいけません。
布団1つ分のスペースに3人から4人寝るためには、そんなスペースの余裕がありません。
横向きで寝ます。もちろん足と頭を交互につめた形になるので、目の前に他人の足があり、自分の足は他人の顔の前に来ます。みんな風呂入ってません。
深 夜でも常に人の出入りが有るし、宿の人は普通に雑務してるし、宿の外を歩く登山者の声も余裕で聞こえます。ちなみに俺は部屋ですらなく、台所のコンロの下 で膝を抱えて寝ました。下コンクリ。上のコンロではたまねぎスープが火にかけられて、いい匂いがしてました。それでも数時間キッチリ眠った俺は、我ながら 凄いと思います。
そんな素敵な環境で一晩(というか数時間)過ごし、お値段7000円。
それでもピーク時に泊まるという人は、せめて人数制限している宿に泊まることをオヌヌメしますよホント...

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天気は少し回復してきたものの、風は全然衰えてません。
目の前で、ベテランっぽいおっちゃんが飛ばされて転んでました。怖すぎる。

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前から後ろから、風なのか雲なのかわからんけど、ガンガン襲い掛かってくる。
岩から岩へ、物陰から物陰へ、素早く移動を続ける。
そんなことするとすぐに息が切れてしまうんだけど、ここらで面白いことに気がつく。
息が整うまで休んでから移動すると、しばらくは良いけどその後ものすごくしんどい。
ある程度しんどいまま移動を続けると、息は荒いけど結構体は楽。
これね、多分「体があったまってる」状態だと思うんですよ。
心拍数ってのは徐々に上がるから、落ち着いてる状態からハードな運動をすると、体がついていかないんですよね。心臓の鼓動が少な過ぎて、体全体に酸素がいきわたらない状態だと思うんです。
でもある程度運動を続けると、体が勝手にそれに合った心拍数にしてくれるので、その状態が一番運動能力が高い状態なんですよね。これをキープするほうが、ヘタに休むよりも楽。

マラソンでLSDトレーニングって言うのがありましてね。
簡単に言うと、長い時間、ゆっくりと、距離を走る、というものです。
こうすると疲労感なしで呼吸も楽で、長く運動できるというわけです。
辛くないしダイエットになるし、体力も筋力もつくというすんげーものなんですが、ようはこれの理論と同じです。

それに気付いてから、とんでもなくハイペースで登ってしまいました。
もうここまで来たら高山病もあるまいて、と判断したのもありますが、あまり褒められた行動ではありません。でもホイホイ登っていくのは、ちょっと楽しかった。

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そしてオーバーペースのまま、当初の予定より1時間30分早く、登頂!
さぁ日本一高い山から見える、素晴らしい絶景をとくとごらんあれ!!

拍手

これが日本一の山から見える、素晴らしい展望です。
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さぁさぁ感動するが良いよ!泣いてもいいよ!
俺は泣いたよ悲しくて!寒くて涙も凍ったわ。

山頂で撮った動画。なんか喋ってる。
寒くて鼻すすりまくってるし、最後のほう念仏みたい。キモくてごめんね。


まぁ天気悪いし、予想通りといえば予想通りなんだけどさ。
当然のごとく風が最強で、みんな台風リポーターみたいになりながら写真撮ってた。

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みてみて!ビスコの袋がパンパン!
すげー!富士山山頂すげー!
...さぁ。帰ろうか。
あまりの寒さ(物理的にも精神的にも)により、山頂滞在時間10分で下山。

下山はやっぱり楽。
9合目ぐらいのところで、7合目で宿から出てきて、少し話した団体と出くわす。
「もう行って降りてきたの!?」
と驚かれる。
他の外国人と同様、俺も「もう少しですよー」と行っておく。これはもう合言葉みたいなもんだ。
小学生の時、先に注射を済ませ、後の奴らに「痛かった?痛かった?」と聞かれて、本当は泣くほど痛かったんだけど「全然!」とか言うのと同じだなごめん全然違うわ。

後は、お楽しみの砂走りなんですがー。
これが実は一番辛かった。本当に辛かった。
確かにね。砂の上を走って降りるのは楽しいんですよ。
今まで必死に、一歩一歩踏みしめて登ってきた道を、駆け下りることが出来るんですからね。
なんか自然に笑ってしまう。
シムシティーで自分の育て上げた街を、わざと災害とか発生させてムチャクチャにぶっ壊す感覚にちょっと似てるかもごめん全然似てないわ。

うん、楽しかったんだ最初は。
でもね。ここでも風の野郎が邪魔をするんですよ。
後ろから強風が来て、背中を押してくるんです。
だから調子に乗って駆け下りてると、押されてコケるんですよね。
砂の道といえど、普通に岩とか転がってますから、コケると危ないんです。
そうなると、慎重に降りざるを得ないじゃないですか。
となると逆に、その砂の道が災いしてくるんです。砂の道なので、踏ん張れないんですよね。
それでも踏ん張ろうとするから、ふくらはぎがものすごく張ってくるんです。
しかも7合目から5合目までの数キロが一直線の道でして、後ろから強風と共に小石とかが飛んできて体中にバシバシ当たるから、立ち止まって休憩するわけにもいかないんですわ。
進めども進めども景色に変化は見られず、かぜは強弱緩急つけて俺を翻弄し、せめて人などいれば気がまぎれようも、人っ子一人見当たらず。
これはキツかった。
戻って登山道から降りようかと、何度も考えた。
その時撮った動画。

なんか喋ってるけど、風がうっさくて聞こえない。
とにかく砂の道がえんえんええんんえんえんえんえんえんと続く。泣きたいぐらいに。
風さえなければ本当に楽しかったと思う。

とにかく一歩一歩踏みしめ、道端の「もうすぐ5合目!」とかいう看板に励まされ、1時間たっても5合目などまだまだで、また道端の「あと少し!」とかいう看板にどこがやねんと力なくツッコミ、それでも耐えに耐え、忍びに忍んで森まで来た時は、本当に嬉しかった。
木々に遮られて風も緩和されるので、ここで数十分ぐらいストレッチしてた。
ふくらはぎが張りすぎて、ガンダムみたいになってた。

その後、団体とペースが合わずに1人になったという、埼玉のおばさんとずっと二人でお話しながら降りてった。関西人って一発でバレた。
風が辛すぎるという話で小盛り上がり。
富士山は初めてらしいんだけど、日本中の山々をちょくちょく登ってるみたい。
それならまた、どこかの山で会うかもしれませんねーなんて話てると、登山口に到着。
ここでお別れ。一期一会。

というわけで、何とか生還することが出来ました。
6時登山開始、10時30分登頂。
13時30分下山完了。

キツかったけど、なかなか楽しかったです。

下山中(5合目)に撮った写真。
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あれ?なんか本格的に晴れてきてね?

おしまい。

2009/07/19 20:35 | Comments(2) | TrackBack() | 登山

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コメント

登頂したのか~。すげぇーなぁ。
前からすげぇー奴だとは思っていたけど、改めてスゲェーな。
しかし。気になることが一点。
頂上でのビデオで左側に沖縄のシーサーみたいなのが映ってるけど、あれは何だ?
守り神的なモノか?ちょー気になる。。。
トイレって有料なんだ?(@_@)
まぁ、トイレなんかの汚さで世界遺産に登録出来なかったわけだが。
わしも登山は少ないけど経験がある。「みんな、ともだち」だよなー。
挨拶はするし情報交換もするし。人見知りとかしてる場合じゃないしな。
先日も骨董市で知らないおばちゃん3人とおじいちゃん1人とワイワイおしゃべりしたw
大人の話は面白い。
シーサーの解明、よろしく~。
posted by 悪友at 2009/07/19 23:27 [ コメントを修正する ]
狛犬みたいなのがあったけど、何かは不明。
たぶん神社の狛犬だと思う。富士山にはいくつか神社あるし。

山を愛する人は基本いい人。山を降りたら知らないけど(笑
posted by たからat 2009/07/22 23:20 [ コメントを修正する ]

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