俺のおみや

なんか最近、冬らしくもなく、あんまり寒くないですよね。
俺は「近畿のシベリア」と呼ばれる滋賀国に住んでるんですが、今年は部屋で息が白くないんですよね。
生まれてこの方、部屋で息が白くないなんて、初めての経験ですよ。

寒くないってーので思い出したんですけど。
昔の話なんですが、まぁ聞いたってくださいよ。

デートに誘ったんですよ。

とりあえず知り合って、なんとなーく仲良くなったかなーってなところで、
ではデートでも、と考えたりするのはまぁフツーじゃないですか。
俺は変人ですけど、フツーの事もわりかし考えたりするんですよ。

冬のある日。
ドキドキしながら彼女に電話ですよ。
まだ携帯とか無かった頃で、家の電話TO家の電話ですよ。
我ながら緊張して何言うかわかったもんじゃなかったんで、紙に喋る事書いたりしてましたよ。
「○○さんいらっしゃいますか？」
とか紙に書いてんの。
父が出た場合→Ａへ
本人が出た場合→Ｂへ
Ａ「夜分遅くに申し訳有りません。私○○さんの友人で・・」
Ｂ「あーもしもしオレオレ、オレオレ」
とか書いてんの。やっすいゲームブックか。
それでも緊張して、電話番号の最後の数字がどうしても押せずに、
電話切れてプープーってなったりしてましたわ。

んでまぁ、勇気爆発でなんとか彼女と電話で話すことに成功。
本当は、もうお願いしますからデートして下さいって心境なんだけど、
まぁ？そんなに言うなら？デートしても良いけど？みたいな、
ものすげー頑張ってプライドにしがみついた態度で誘ってみました。

案の定断られたんだけど、そのセリフがすげーの。
俺も過去現在未来と、ありとあらゆる断られ方をしてきたけど、これは間違いなくベスト９７には入るね。

断られて
俺「どうして？用事とか？」
と軽めに食い下がった俺の耳にぃぃぃぃぃ！！！








「寒いし」


聞きましたか！？寒いし、ですよって！
いや、まぁ断るのはしょうがないよ。俺は自他共に認めるキモメンだしさ。
でもなんつーか、人としてっていうか、ウソでももうちょっとなんかあるだろ！
優しさ足りな過ぎ！バファリン２錠飲め！


サムイシ。たった４文字で俺を殺しやがって！


女は怖い。