俺は、車に対してすこぶる愛が無い。
汚れようが傷つこうが、きわめてどうでもいい。
車は、雨が防げて走ればそれでいい。
常々そう思っている。
俺が免許取立てのころ、おかんの車をあちこちぶつけ、そりゃあもうガンガンヘコませた。
そのたび彼女はヘコみ、そしてキレて俺を鉄拳でヘコませる、という3段へこみの流れが幾度と無く繰り返された。
だから車に、何かしらのオプションを付け、充実した車ライフをーなんて考えはカケラも無かった。
しかし、ある日命に関わる重大事件が発生してしまう。
汚れようが傷つこうが、きわめてどうでもいい。
車は、雨が防げて走ればそれでいい。
常々そう思っている。
俺が免許取立てのころ、おかんの車をあちこちぶつけ、そりゃあもうガンガンヘコませた。
そのたび彼女はヘコみ、そしてキレて俺を鉄拳でヘコませる、という3段へこみの流れが幾度と無く繰り返された。
だから車に、何かしらのオプションを付け、充実した車ライフをーなんて考えはカケラも無かった。
しかし、ある日命に関わる重大事件が発生してしまう。
この間、和歌山県の一番下、串本に車で行ったんですわ。
高速使ってね。
当然、俺の車にETCなんて無いもんだから「一般」と書かれた所を主に使用されてました。
それ自体は別に何の問題も無かったんですがね。
串本から地元まで帰ってきて、高速を降りたんですよ。
んで、料金所でお金を払う段になって、すげー事に気づいた。
いやね、高速乗るときに、どこから乗ったか分かる紙があるじゃないですか。
降りる時に、料金を計算するために渡す必要が有るやつ。
なくしたら全線の料金を払わせるよ、とか恐ろしいことがサラっと書いてあるやつ。
うん、あれ失くしたくさい。
いつも入れておく箱に、入ってないのな。
もう料金所で停車して、窓も開けて係員のおじーさんも手を差し出したりしてるってーのに、
肝心のあの紙の野郎が、とんと姿を見かけないのな。
そりゃあ焦りました。ええ焦りましたとも。
もう考え付く限りの入り口を開けたり閉めたり、ボンネットやトランク、ガソリンタンクやウインドウウォッシャー液の容器までひっくり返してさがしてみた気分をかもし出しながら探しましたけど、見つからないんですよ。
あの時の手の速度は、ちょっと神がかってた。
時間にしたら30秒ぐらいそうやって、車内で1人、千手観音の物真似で盛り上がってた。
まぁふと見上げたら、日よけのところに差してあったんですがね。
そういえば、何故かここにひょいと差したような記憶があるようなあるような。
さんざん係員のおじーさんを待たせた後、
「あははこんなところにありましたよあははは」
と、乾いた笑いを余裕でスルーし、事務的に料金を請求してきたおじーさん。
その場はなんとか事なきを得たわけですが。
この一件以来、恐ろしくなりましてね。
今回はよかったものの、俺のアホで適当な性格からして、いつかこの恐怖が実際に来るんじゃねーかと。
それはシャレになりませんよと、この出来事がいたく心に刻まれましてね。
ETCなら、あの無くしちゃいけない紙を持っておく必要は無いから、そんな事には成らないわけで。
というわけで、おそらく俺が車に対して何かをつけるのは初めてなんですが、ETCを付ける事に。
オートバックスに行って、ETCをくれと言う。
なにやら分離型とか一体型とか、音声で教えてくれるとか色々教えてもらったけど、全部聞き流して
「一番安いの」
愛もこだわりも一切ありません。
今日中に取り付けてくれるらしくて、準備が出来るまで店内で30分待てという。
車なんて全然興味ないのに、こんなところで待たされるとは。
興味ないけど、すること無いので店内をうろつく。
とんでもない値段のカーナビとか、オーディオとかが売られてるのをボケーっと見る。
くまなく巡ってるうちに、デジタル野郎としては見逃せない、魅力的なアイテムたちが。
エンジンスターター、後面カメラ、事故の直前の動画を撮っておくマシーンなどなど...
...ほしい。全然全く必要ないけど、欲しい。
ここで呼び出され、ETCの取り付けのために車を移動。
また30分待てというので、側の待合室でアイス食いながら、漫画サイコメトラーエイジ3巻を読んですごす。
話は爆破事件の真っ只中。
次々と殺されていく、怪しい人たち。
やがて、爆弾魔アップルの正体と計画が、ついに明らかに!
スタッフ「完了しましたー」
そこは空気読めよ。
泣く泣く中止。
でもこれで、俺の車にもETCが!
あの恐怖ともおさらば!
エンジンをかけると
「カードが入っていません」
とかって喋るし!!
おお、一人ぼっちの俺にも話し相手が出来た!まさかこんな特典が。
明日、高速乗るんで実地テスト行ってきます。
ゲート開かんかったら笑おう。
高速使ってね。
当然、俺の車にETCなんて無いもんだから「一般」と書かれた所を主に使用されてました。
それ自体は別に何の問題も無かったんですがね。
串本から地元まで帰ってきて、高速を降りたんですよ。
んで、料金所でお金を払う段になって、すげー事に気づいた。
いやね、高速乗るときに、どこから乗ったか分かる紙があるじゃないですか。
降りる時に、料金を計算するために渡す必要が有るやつ。
なくしたら全線の料金を払わせるよ、とか恐ろしいことがサラっと書いてあるやつ。
うん、あれ失くしたくさい。
いつも入れておく箱に、入ってないのな。
もう料金所で停車して、窓も開けて係員のおじーさんも手を差し出したりしてるってーのに、
肝心のあの紙の野郎が、とんと姿を見かけないのな。
そりゃあ焦りました。ええ焦りましたとも。
もう考え付く限りの入り口を開けたり閉めたり、ボンネットやトランク、ガソリンタンクやウインドウウォッシャー液の容器までひっくり返してさがしてみた気分をかもし出しながら探しましたけど、見つからないんですよ。
あの時の手の速度は、ちょっと神がかってた。
時間にしたら30秒ぐらいそうやって、車内で1人、千手観音の物真似で盛り上がってた。
まぁふと見上げたら、日よけのところに差してあったんですがね。
そういえば、何故かここにひょいと差したような記憶があるようなあるような。
さんざん係員のおじーさんを待たせた後、
「あははこんなところにありましたよあははは」
と、乾いた笑いを余裕でスルーし、事務的に料金を請求してきたおじーさん。
その場はなんとか事なきを得たわけですが。
この一件以来、恐ろしくなりましてね。
今回はよかったものの、俺のアホで適当な性格からして、いつかこの恐怖が実際に来るんじゃねーかと。
それはシャレになりませんよと、この出来事がいたく心に刻まれましてね。
ETCなら、あの無くしちゃいけない紙を持っておく必要は無いから、そんな事には成らないわけで。
というわけで、おそらく俺が車に対して何かをつけるのは初めてなんですが、ETCを付ける事に。
オートバックスに行って、ETCをくれと言う。
なにやら分離型とか一体型とか、音声で教えてくれるとか色々教えてもらったけど、全部聞き流して
「一番安いの」
愛もこだわりも一切ありません。
今日中に取り付けてくれるらしくて、準備が出来るまで店内で30分待てという。
車なんて全然興味ないのに、こんなところで待たされるとは。
興味ないけど、すること無いので店内をうろつく。
とんでもない値段のカーナビとか、オーディオとかが売られてるのをボケーっと見る。
くまなく巡ってるうちに、デジタル野郎としては見逃せない、魅力的なアイテムたちが。
エンジンスターター、後面カメラ、事故の直前の動画を撮っておくマシーンなどなど...
...ほしい。全然全く必要ないけど、欲しい。
ここで呼び出され、ETCの取り付けのために車を移動。
また30分待てというので、側の待合室でアイス食いながら、漫画サイコメトラーエイジ3巻を読んですごす。
話は爆破事件の真っ只中。
次々と殺されていく、怪しい人たち。
やがて、爆弾魔アップルの正体と計画が、ついに明らかに!
スタッフ「完了しましたー」
そこは空気読めよ。
泣く泣く中止。
でもこれで、俺の車にもETCが!
あの恐怖ともおさらば!
エンジンをかけると
「カードが入っていません」
とかって喋るし!!
おお、一人ぼっちの俺にも話し相手が出来た!まさかこんな特典が。
明日、高速乗るんで実地テスト行ってきます。
ゲート開かんかったら笑おう。
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