ハーフマラソンってのは、フルマラソンの半分の距離、21.0975キロを走るものです。
1回目は最後の挑戦のつもりで参加。
友人が提唱した「走ることが楽しい」とかいう大変誤った情報を、ここで一気に否定してやろうと考えていた。
そして、楽しくないと判断したら、もう二度と走らないと決めていた。
へっろっへっろっになりながらも、なんとか完走。
タイムは2時間を大幅に上回って完走。
ハーフなのに、Qちゃんのフル(倍の距離)より、はるかに遅い。
タイムはショボいが、とにかく完走だけが目的だったので、よくやったと自分を褒めてやりたい。
さぁこれで二度と走るもんか、と晴れ晴れした気持ちで会場を後にしようとしたところで、出会ってしまったのが伴走者。
ここで俺は伴走者を目指すこととなるのだが..
今年の初めにも、大阪は枚方のハーフマラソンに参加した。
既に伴走者を目指していた俺は、自分の走力のなさを嘆いていた。
昨年は、イギリス行ったり、フランスで三食ケーキ食ったりと、遊びまくっていたのでほとんど練習に参加していない。
走力は伸びないのに、体脂肪率はグングン右肩上がりの急成長。
これではいかん。
今年こそは、走力をきっちりと身に着けて、伴走者を目指そう。
という思いで参加した。
今回のマラソンにおいて、俺には試してみたい秘策が有った。
それは、
「息が切れないレベルの低速走行を続けた場合、何の疲れも感じることなくゴールできるのか」
と言うことである。
俺はとにかく体力が無く、たいしたペースでもないのに、走るとすぐにバテる。
このスタミナの無さを露呈することなく、走りきることが出来るのであれば、当面の「体力切れ」という問題は回避できる。
一旦この走法が自分の中で確立してしまえば、あとは温存した体力を使って、徐々に速度を上げる期間を増やしていくようにすれば、確実に走力と自信が身につくのではないだろうか。
ってな事を考えた。
実践。
ひたすらトロく。歩いてるのかという速さの、ジョギングレベルで。
右から左から、抜かれ放題でも気にしない。
景色を見たり、雲の数を数えたりしながら、のんびり走る。
...結果的には失敗した。
確かに体力は温存できて、最後まで息も切れなかった。
が、体が続かなかった。
同じ距離を遅い速度で走るということは、それだけ走ってる時間が長くなる事を意味する。
その、弱いが長い負荷に、俺の体は耐えられなかった。
じわじわと全身に痺れが広がって行き、明らかに糖と水の不足が感じられた。
給水所が、7キロと14キロの地点にあった。
用意されていたのは水とポカリだったので、当然ポカリを選択し、とってもおいしくいただいた。
10キロ地点ぐらいで脱水症状の予感を受け、騙し騙し走ってきた。
給水まで行けば、糖と水が手に入る。あの坂を上れば、海が見える。
それまで頑張れ俺の体ーと、膝とか体内の水分にエールを送る。
そして、命からがら給水ポイントにたどり着く。
やったー。これで体力回復!
せっかくだからポカリをいただくぜー。なんなら2杯ぐらいいったるでーとか思っていたら。
なんと、俺があまりにも遅いせいで、給水所にはもはや水しか残っていなかった。
そ..そんな..
ポカリが飲める。それだけを心の糧にして走ってきたのに。
マラソンとは心理戦。
自分との戦いであり、自らの甘言を退け、いかに耐え抜き走り続けるか。
俺の心はポカリが無いという事実に、ボキンと折れた。
しょうがなく水を飲んでみたが、喉の渇きは癒せても、俺の心の渇きは水では癒せなかった。
あまいものー とにかく糖が足りないー 体痺れすぎー
そこから5キロぐらいは、止まりそうな速度ながら走り続けたのだが、視界がぐんぐん白っぽくなってきて、過去の経験からホワイトアウトの予感がひしひしとせまってきたので、泣く泣く歩いた。
大人になってからのマラソンで歩いたのは、この時が初めて。
どんなに遅くとも、完走だけは絶対条件としていたのに!
タイムは当然、1回目よりはるかに遅いタイムでした。
ちなみに、俺の本名知ってる人はググって見てください。
両タイムとも、おもくそバッチリ出てきます。
個人情報だだ漏れ..
策に失敗し、己に負けてしまった。
こんな悔しい事は無い。
正攻法でもいける体力を!身につけ!ハーフにリベンジする!
関東に住んでる友人もフルマラソンに出たみたいで、
4時間半ぐらいだったからハーフで2時間だと普通なのかなと
思ったんだけどなぁ?
ホンマに個人情報だだ漏れやなw