大学を出て、IT関係の職場に就職。
あんまり中身を見ずに決めた就職先だった為、業務内容を良く見てなかった。
この会社は、内部でソフトウェア開発も行なうが、その傍ら社員を他社に出向させるという業務形態をとっていた。まぁいわゆる業務委託、簡単に言うと派遣ですね。
ここの時点で、もう既に俺のイカレ具合はあっさりと、世界の頂点を極めていた。
学校を出た時点で、俺は世界最高のプログラマであると自負していた。
俺に出来ない事は無い。
世紀末を救うのは俺かケンシロウかというレベルで、さぁどんな仕事でも楽々片付けてやるぜ!と鼻息荒かった。
そして某企業に派遣された俺は、毎日ATMのテストしてた。
来る日も来る日も
「いらっしゃいませ」
「カードをお取り下さい」
「暗証番号が違います」
とかいう音声と、戦ってた。
...おかしい。
こんなはずではない。
そもそも俺はこの会社に、スーパープログラマとして雇われたはずだ。
なのに1ミリもプログラミングしてないし。
人の作ったソフトのテストを朝から晩までしてるだけ。
これでは俺の世界最高峰の技術が泣く。
1年目。まぁ何も知らない若造だし、と黙って続けた。
1年と1日目。円周率およそ3ってレベルじゃねーぞ!ゆとり教育世代で我慢の出来ない子である俺は、ここでキレた。
あんまり中身を見ずに決めた就職先だった為、業務内容を良く見てなかった。
この会社は、内部でソフトウェア開発も行なうが、その傍ら社員を他社に出向させるという業務形態をとっていた。まぁいわゆる業務委託、簡単に言うと派遣ですね。
ここの時点で、もう既に俺のイカレ具合はあっさりと、世界の頂点を極めていた。
学校を出た時点で、俺は世界最高のプログラマであると自負していた。
俺に出来ない事は無い。
世紀末を救うのは俺かケンシロウかというレベルで、さぁどんな仕事でも楽々片付けてやるぜ!と鼻息荒かった。
そして某企業に派遣された俺は、毎日ATMのテストしてた。
来る日も来る日も
「いらっしゃいませ」
「カードをお取り下さい」
「暗証番号が違います」
とかいう音声と、戦ってた。
...おかしい。
こんなはずではない。
そもそも俺はこの会社に、スーパープログラマとして雇われたはずだ。
なのに1ミリもプログラミングしてないし。
人の作ったソフトのテストを朝から晩までしてるだけ。
これでは俺の世界最高峰の技術が泣く。
1年目。まぁ何も知らない若造だし、と黙って続けた。
1年と1日目。円周率およそ3ってレベルじゃねーぞ!ゆとり教育世代で我慢の出来ない子である俺は、ここでキレた。
ここにはめったに来ない、本社にいる上司宛に、直訴状。
俺みたいな至宝の技術者を、こんなところで腐らせておくのは愚の骨頂。
俺をプログラマとして働かせないのは、会社にとって大いなる損失ですよ。
だから一刻も早く、俺を最前線に投入すべし。
これとほぼ同じような事を書いた。びっくりするぐらいバカだった。
送信。
しばらくはいつ返信が来るかとワクワクしていたんだけど、そこから全く無反応。
華麗にスルーられた予感。
2ヶ月ぐらい経過。
もう上司にメールした事も忘れて、まぁこんな気楽な仕事も悪くないかなーとか思って、余暇を優雅に凄してた。
残業なんて皆無だったし、はやく終わらねーかなーって、常に時計見ていたような気がする。
そんなお気楽生活にも慣れてきた頃、突然上司から電話が来る。
すっげぇビビって腰引けまくって、海老みたいな腰つきになりながら電話に出る。
「メール読んだんだけど、ちょっと本社まで来てくれるか?」
思ったね。
あ、俺死んだ、って。
こんな生活も終わり。そしてハロワ通いが始まるのか、と。
つづき。
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続き読みたいな・・・。