俺のおみや

指輪を初めて身に着けるようになったのは、学生の時付き合っていた人と、ペアリングを買ったときです。
まーそれ以降ずっと着けていたんですわ。
めんどくさがりなんで、寝てるときも風呂の時もそのまんまでした。

そして数ヶ月ぐらい経って、気付いてしまいました。

あれ？
なんか指が．．すげー痒い。

金属アレルギーです。

それが、初めて自分の金属アレルギーという特殊能力(かっこよく言うとアンチ・メタル)に気付いた日でした。

そう酷いことはないけど、ずっと金属が皮膚に当たってるとダメ。
腕時計とか、指輪とかは全部アウト。
腕時計は、皮バンドだから大丈夫と思っても、止めてるところは金属だったりして、知らず知らずのうちにえらいことになった経験があります。

んでまぁその人とは別れたんですが、それ以降も指輪というもの自体が好きになりましてね。
自分で作れないだろうかと思って、いつものように何も考えずに手を出したのが運の尽き。
東急ハンズで指輪作りキットみたいな物を買ってきて作りまくり、それには飽きたらず、勢い余って宝飾の専門学校に通ったりしてしまいました。社会人学生として。

色々作りました。教科書通りのものからオリジナル、パクリもの。
１１万するカルティエのラブリング、デザインパクってほぼ同じ物を二千円で作ったったりもしました。

でもね。いくら作ってももう俺は着けられないの。私病気だから．．（薄幸萌えもしくは母性本能刺激を狙ってます）
なんか、金属アレルギーの銀細工屋って、かっこよくないですか？
耳の聞こえない音楽家みたいで。
大分違うか。

とにかく指輪は好きだけど、身に着けるのは諦めていたんです。
そしたら、友人から朗報が。

サージカルステンレスという金属があるです。
これは、手術用のメスなんかにも使用される医療用ステンレスの事で、金属アレルギーをおこしにくいものなんだそうです。
これならオメーにも着けられるんとちゃうか、と言うことで友人がポーンとくれたんです。二つも。ワーイ。









．．なんか失敗作を固めて、暇つぶしに作ったとかゆーてましたがね。

見た目はシルバーだし、シルバー好きだから完璧。申し分なし。
しかし不安は残る。
サージカルステンレスでも、金属アレルギーを100%起こさないわけではなく、あくまで起こしにくいというだけのもの。金属アレルギーと一口に言っても、その種類はたくさんある。
俺の金属アレルギーが、はたしてサージカルに反応しないタイプかどうかは分からない。

これは．．人体実験しかあるまい。

というわけで、１ヶ月ほど続けて着けてみました。

結果、全くアレルギー反応はしませんでした。

おおーすげーぞサージカル！
一時は金属をあきらめ、木の指輪まで作りかけた事もあるけど、信じて良かったサージカル。