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2024/11/23 06:32 |
アゴでタイタニックを沈める男。普通の男へ。その22
流動食に耐え切れず、天使に「食事止めて」と伝えたわけですが。
当然「はいそうですか」と事が運んだわけではなかった。

それからも、普通に流動食は届けられ、ドカドカと机に並んだ。
全く手をつけないので、夜になると机に乗り切らないぐらい、流動食が並ぶ。
最終的に、夜に天使が来て、今日は何本飲めました?え?ゼロ?やれやれ。ゼロはお前の頭の中身と口座の残高だけにしてほしいわホンマ。
そしてそれらを下げる、というのが日常になった。
そのたび俺は死ぬほどヘコヘコして、本当に申し訳ないと恐縮しまくって心痛めるというのも、日課である。

しかし、このままでは、さすがに病院側としてもマズイだろう。
点滴で、無理やり栄養摂らせるみたいな形になるかもしれんと思っていた。
せっかく管は全部なくなったんだから、点滴復活はぜひとも避けたい。
でも俺のわがままで食わないんだし、どんな対応されても文句は言えない..
毎日ビクビクしながら、カロリーゼロの日が続いた。

そんな日々が3日ほど続き、ついに病院側が次の手を繰り出してきた。

それこそが、ミキサー食である。
簡単に言うと、食物を液状に磨り潰したもので、離乳食を思い浮かべてもらうと大体正解。
それなら甘くないし、変化もあるし、食べられるんじゃね?
と、意見が一致し、次の食事からミキサー食となった。

一体全体、大帝はどんなんなんだろう?

そして、ついにその全貌が明らかに!

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2008/05/28 20:25 | Comments(2) | TrackBack() | 顎関節症
アゴでタイタニックを沈める男。普通の男へ。その21
入院したら、初日からヒマでヒマでしょーがなくなる事を想定し、アホみたいに大量に、本とか勉強道具を持ち込んだ。
過去に買って、もうそれだけですげー勉強した気になって1ページも読んでない、積読しまくってる勉強本や専門書たち。
これらを一網打尽に出来る、またとないチャンスであると。

かばんが持ち上がらないほど大量に本を詰め込み、折りたたみの机まで持ち込んだ。
1bcd4347.jpg







ウハウハ言いながら持ち込んだ。
毎日を本を読んだり趣味の勉強して過ごせて、三食昼寝つきなんて最高ですなー。ウハウハ。

そんな風に考えていた時期が、俺にもありました。


と ん で も ご ざ い ま せ ん で し た。


高熱にうなされ、食事に泣かされ、とてもじゃないが勉強などできる状態ではなかった。

しかしここに来て、ようやくほほすべての問題は解決していた。
カロリーを摂ってないという微々たる問題があるが、俺のショボい計算によれば、まだあと30日ぐらいは命に別状無いから放置。
おなかも、なぜか減らない。
トイレも、おっきい方は皆無。
はたして俺は今でも生物なのか、ちょっと自信なくなってきた。

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2008/05/27 13:19 | Comments(0) | TrackBack() | 顎関節症
アゴでタイタニックを沈める男。普通の男へ。その20

とにかく、まずは人情味あふれた暖かいものが食べたい。もとい飲みたい。
そーだ。缶のコーンポタージュを買いに行こう。
早速そばの自販機で買ってきて、飲んでみる。
1a2419b7.jpg









もうね。涙出そうになった。涙そうそうだった。
あったかくて、とっても人間的な味なの。
手術からこっち、初めて食べ物をとったって気がした。
コーンは当然残したけど、それでも本当においしかった。
あの泣きたいぐらいマズい流動食とは、比較にならない。愛があるわ。

人心地ついた俺は、次なる作戦を開始する。

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2008/05/25 21:12 | Comments(0) | TrackBack() | 顎関節症
アゴでタイタニックを沈める男。普通の男へ。その19
高熱と流動食が採れないことにより、人生において、もっともヘコんだ1週間。
ついに熱も下がってきた。
ゆーても38度ぐらいはあったけど、今までに比べたら遥かに人間らしい思考ができる。
今回の、俺の独自の調査によると、38.8ぐらいが臨界点で、これを切るか上回るかで、人間に熱があるのか、熱に人間が付いてるのかが、変わってくるようだ。

そして、口の傷も塞がったという事で、口から出ていた血の管が取れた。
これでようやく、荒れ放題腫れ放題だった、唇も回復に向かうであろう。

これが取れて、さらに点滴も取れた。これで体から管がなくなった。
熱の低下も相まって移動が楽になった上に、歯が磨けるようになった。
ほとんど食事をしていないとはいえ、毎日の習慣である歯磨きが妨げられるというのは、けっこー嫌。
口の中が気持ち悪い。ついでに顔も気持ち悪い。健康になった今も。
相変わらず歯が縛られてるので、ほとんど申し訳程度にしか歯磨きできない。
今まで知らなかったんだけど、口が閉じてると、奥歯とか磨けないのな。
そういえば奥歯磨くときって、口を開いてるんだわ。
それでも、今まで出来なかったので、ちょっとだけスッキリ。
でも、歯の裏側は磨けなくて、そこになにかうねうねと溜まってる感じがあって、とっても不愉快。
でも顔も洗えるようになって、とってもスッキリ。

こうなってくると、ようやく人間らしく、困難を克服しようという力がわいてくる。

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2008/05/25 09:30 | Comments(0) | TrackBack() | 顎関節症
アゴでタイタニックを沈める男。普通の男へ。その18
二日目の朝ぐらいに、尿道から管が取れた。

取る時は聞いていた通り、痛かった。
まさに、そのものを引っ張ってる感じの痛み。
取れた後は、自分でトイレに行く必要があるわけですが、そのものをしている最中もしばらく痛かったです。
徐々に痛みは軽減され、1週間ぐらいで痛みを感じなくなりました。
あれはもうしたくないなー。

まだ点滴とか、口からの血の管が通ってるとは言え、自分で起きて動けるようになったのはうれしかった。
だけど、とにかく、熱が酷かった。
39度とか普通にあった。
俺は、35度を下回ったりすることもあるぐらいに、平熱が低い。
この低い平熱のせいで、マジモンの病気なのに仮病扱いされて、学校をズル休み出来なかった悔しい思い出がいっぱいあるが、それはまぁ置いといて。

朝になると、なぜか熱は下がって、38度ぐらいに落ち着く。
が、夕方を過ぎるあたりから、徐々に熱は高くなってきて、夜には39度の余裕のK点超え。
多分、人が減るとか暗くなるとかいう環境の変化による、心理的要素が大いに影響しているんだと思う。

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2008/05/24 22:31 | Comments(2) | TrackBack() | 顎関節症

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