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2024/11/27 20:47 |
確実な退路を
何かを始めようとするとき。
うまいやり方の次に、うまい辞め方を確認します。

上手く行かなかった場合には、辞める事になるわけだけど、その際にどれだけの被害(金銭的・時間的)が発生するかを考えます。
その被害があまりにも大きければ、そもそも始めないか、あるいは被害を最小限にする手段がないかを検討します。

具体的な話をすると、んまぁ、カフェの話です。
まず、カフェをするために仕事辞めましたー。
大枚はたいて、お店持ちましたー。
最初は友達が来てくれて収益はあったものの、特に目新しくもない俺のカフェはどんどん廃れ、一発逆転を狙った起死回生のメニュー「ナタデココティラミスタピオカマカロンパンケーキ」とかを出したら食べログなんかに「過去に流行ったもの全て乗っけてみましたみたいな」「飲食なめんな」「店長キモい」と書かれて俺が逆ギレのコメント書いたら炎上してメールアドレス乗っ取られてアルカイダに入隊届け出されましたー。
的な。
事になるとするじゃないですか。
そしたらあんた、どーするんですかあたしの残りの人生。
仕事はない、お金もない上に借金まみれ、その上アルカイダ就職希望、さらに非モテ。
どう考えても詰んでますわ、これ。

そうならない為に、ダメだった場合になるべく軽傷ですむように、上手な撤退手段についての検討に余念がありません。
カフェの学校では開業や運営の仕方ももちろん習うんだけど、辞め方についても習います。
その時の俺の真剣度、マジハンパないもん。
自己紹介のときに先生に「どのような事を習いたいか」って聞かれたときに、骨髄反射で「辞め方」って答えましたからね。

カフェやりたい。黒髪女子にオーナー♪と呼ばれたい。でもアルカイダは嫌。
このワガママを叶える方程式はないものかと、日々研究と努力を惜しみません。

何か新しい事を始める以上、ある程度リスクがあるのはしょうがない。だけどあらかじめ分かっているリスクであるのなら、それを避けるための努力は全力でやりたいですよ、という話です。

ふと気がついたんです。
これって、108ある俺が結婚できない理由のひとつなんじゃないかって。
若かりし頃はね、「自分の人生がどうなっても、この人を幸せに!」とかトチ狂ったこと考えたりしちゃってる時期もありましたよ。
でもね。もうこれだけ歳食うと、愛だけじゃやってけないって事も分かってくるじゃないですか。
例えば結婚相手が、ある日突然暴力を振るうようになるとか。
ブランドものにハマって、とんでもない借金つくるとか。
宗教にハマって、熱心に入信を進めてくるとか。
世の中で実際に起こりえるし、起きていることですよね。
おまけに、結婚を辞める、すなわち離婚は色々とダメージデカいですし。

そう考えると結婚って、物凄くリスキーですよね。もちろんそれはお互い様なんですけど、それなら個人でよくね?わざわざお互いのリスクを抱える必要なくね?そこまでリスクを背負ってでも得たいものが、結婚にあるの?
とか思うんですよ。
既婚者はみんなどうやって、このリスクを受け入れているんだろうか。

やばいよやばいよ。このままでは独居老人まちがいなしだよ。

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2014/03/01 19:40 | Comments(3) | カフェ
エスプレッソマシーン
家庭用エスプレッソマシーンの存在意義が、分からなかった。

コーヒーメーカーは分かるじゃないですか。
コーヒー好きな人って、日本にもいっぱいいますし。
だけど、エスプレッソですよ?
エスプレッソが好きな人が、日本にどれだけいますか?
多分、一般的な日本人のエスプレッソへの認識は、
「苦くて濃くて少なくて、そしてマズイ」
これだと思います。
そんなものをわざわざ家でも飲みたがるなんて、どんなけドMなんですか、と。
普通の神経してたら、買わないだろこれは。
道具好きの俺であっても、さすがにこれは買わないなと自分を信じてた。

だけどね。
学校の授業で、すげー事を教わったんです。
なんと、カプチーノやカフェラテは、エスプレッソにミルクを足して作る、というものだったんだよ!!!ナ、ナンダッテー!!!!!!!!!!!!!
いや、普通の人は知ってるのかもしれませんけど、少なくとも俺は知りませんでした。
これからカフェやろうという人間が、そんなことも知らないというのもどうかと思いますが、とにかく知らなかった。

エスプレッソはマズいけど、カフェラテはミルクが甘くて美味しいよね。
エスプレッソマシーンの意味が、これでようやく分かった。
多分エスプレッソマシーンは、エスプレッソを飲むためというよりは、そこから派生するカフェラテやカプチーノを飲むために、買うんですよね。
それなら理解できる。
というか理解できすぎて、買いました。
 
粉から入れられるエスプレッソマシンとしては、比較的安価。
そのためか、ものすごくクセのあるマシンで、普通にやったらまともに動かない事がほとんど。
その対処法が説明書やネットに転がってて、それらを駆使してなんとか動くというような品。日本製ならありえない品質。

それでも家で、味的には、お店とそれほど差のないカプチーノがガバガバ飲めるのは嬉しいです。
ラテアートも出来るんで、これからいっぱい練習してハートとか描けるようになって、女子力上げたいと思います。

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2014/01/26 23:16 | Comments(1) | カフェ
1日カフェ 開催しましたがね
人生初となる1日カフェ 当日。

OPENは11時からだったけど、俺達は9時から店に入って、仕込み開始。

---------- カイシ ---------

仕込みは1時間程度で予定通り終わり、開店までのんびりと、みんなでコーヒーを出しあってみたり、お客さんの役になってのロールプレイングなどをして時間をすごした。
開店時間になっても、入ってくるお客さんはまばら。
みんな暇なので、たまに来たお客さんにほとんど全員で監視。水が1ミリでも減ったら注ぎに行き、飲み物もオーダーが入ってから3人がかりで1杯のコーヒーを作ったり。
帰りは、もちろん全員でお見送り。
仲間のうち、常に何人かは休憩に出てたし、余るであろうウーロン茶とかケーキを、ガンガン飲み食いしてた。
もちろん来るお客さんは、仲間の身内ばかり。俺もわりと久しぶりに会う友人とか、会社の後輩も来てくれていたので、ほとんどずっと喋ってました(笑)
オーダーストップの頃には、誰も居ない状態になったので、早めに閉店。
そこから掃除や後片付けをして、今日の反省点とかを語らいながら、残った料理や飲み物をみんなで食べる。
予想通り、お客さんは少なかったよねー
でも色々と勉強になったねー
暇だったよねー(笑)
なんて話をしながら、退去時間になったので退去。
そして1日カフェは、終了しました。

---------- シュウリョウ ---------

と、なるはずだった。
当初の想定では、こんな風に平和に終わるはずだったんだ。
それでは現実編、はじまるよー。

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2014/01/20 19:52 | Comments(0) | カフェ
1日カフェ 前日
計画立案は11月。
それから約2ヶ月。
仲間を集め、場所の押さえやメニュー決め、試作、試食を経て、一度はダメだしされたものの、どうにかこうにか、1日カフェを予定通り行えることが決まった。

内容にも値段にも、散々モメて出来たメニューがこちら。

俺はどうしても、自分の作ったケーキを売りたかった。
だって、1つでも売ったらもうプロと言えるじゃん?パティシエじゃん?
でも、人様にお金を取って提供する以上、最低限のクオリティは必要じゃん?
という訳で、俺の持ちネタの中から、もっとも確実性が高いと思ったシフォンケーキを出す事にしたわけです。
これが悪夢の始まり始まりーでございました。

まず、プロのシフォンケーキというものを知る為に、ネットで1ホール注文してみました。輸送に備えたラッピング方法とかも、知りたかったしね。
届いてから、様々な角度から観察した。
味に関しては、あんまり遜色無い。けどやっぱり形が綺麗なところが、決定的に違う。しっかり立ってるし、断面を見ても大きな穴なんて無いしね。
ふむ、この品質のものを作ればいいのですな?
悪いけど正直、楽勝じゃね?とか思ってた。俺のシフォンは、形はあんまりよくないけど、味はいいし。店と違って採算度外視なんで当たり前っぽい気もするけども。
あとは形さえ整えればいいんでしょ?

そしてカフェ2週間前に、真剣にシフォンを焼いてみた。当日大阪まで移動することを考えて、型に入れたまま運べるように、紙の型を買って、それを使って焼いた。焼いた。焼いた。
うん、何回作っても失敗。ひどい有様。
縮みすぎたり、中に大きな空洞が出来ていたり。
そんな馬鹿なー! 
シフォンケーキなんて、今まで失敗なんてほとんどしたことが...まてよ?
そもそも今まで、家族や友人に振舞うことしかしてこなかったので、真剣に「商品」として作ったことが無かった。けど、よくよく考えたら昔っから空洞化現象はあったような気がしてきた。
たまたま上手く行った事もあったけど、上手く行かないまま、「まぁ味はいいしー」とかって振舞って、食べてもらってきたような気がしてきた。ってか間違いないわ。

そしてこの二週間。毎日シフォンケーキを焼いた。
仕事で深夜に帰ってからでも、毎日焼いた。毎日ほぼ失敗した。
もちろん、いたずらに作っていたわけでは決して無くて、毎回失敗の原因を考えて、それを解消するべく対策を講じてきたにもかかわらず、失敗につぐ失敗。

先日学校でパティシエ先生に薦められて買った、「科学でわかる お菓子のなぜ?」も何度も何度も繰り返し読んだ。
シフォンケーキの命である、メレンゲについても、数限りない動画を見まくった。
これとか10回ぐらい見た。


卵白をあわ立てて作るメレンゲが、どの状態がベストなのかが全然わからず、もう完全に試行錯誤。ある人は「角が立つぐらい」というし、ある人は「ミキサーに付けて持ち上げたときにおじぎしない程度」とかいうし。例えば明確に「メレンゲ硬度 4.02ンゲ」とかいう数値で表すことができればいいのに、そういうのが比較的出来にくい世界なので、もうひたすら試してみるしかない。完全にトライアンドエラー。
なんだかブラックボックステストみたいでした。

お菓子って化学反応を利用しているから、正解の方程式は必ずあるはずなんです。ただし、一つ一つは科学で説明できる要素であっても、それらが複数絡まるからやっかいなんですよね。
例えば、砂糖には甘くするだけでなく、メレンゲのあわ立ちを抑える力もあるんです。これをどのタイミングでどの程度入れるかによって、メレンゲのあわ立ち具合も大きく変化します。
その後に卵黄をからめるわけですが、卵黄のほうが比重が大きいので、そのまま混ぜるとメレンゲの泡がつぶれてしまいます。そうならない為に、まずメレンゲの一部を卵黄になじませて...というような、化学反応を知った上での対処が必要になってくるんです。

こういう「なぜそうするのか」なんて、上手く行っていれば考えなくていいんですが、レシピどおりに作っているはずなのに失敗するとなると、こういうことを考えざるを得ないわけです。
お菓子は失敗すると商品価値はゼロなので、失敗原因を推察して、毎回新しい技を試していました。毎晩、オーブンの前で一喜一憂していました。

大体、お菓子のレシピは曖昧すぎる。
「卵白を混ぜながら、砂糖を3回に分けて入れます」
どのタイミングで入れればいいのかも分からないし、都度の分量も分からない。
「そんなもん試行錯誤してたどり着けよ俺達も苦労したんだからよ」
という、残念な後進の育成方針を貫く、老パティシエの皮肉な笑いを浮かべた顔が見えるようだわ。

試行錯誤の結果、俺が最終的にたどり着いたメレンゲの気持ちは。
角が立つぐらいで止めると、混ぜ不足。
かといってボソボソになるまでいくと混ぜ過ぎ。
ミキサーで混ぜていて、ミキサーから感じ取れるメレンゲの硬さが、少し重く変化し、その次にさらに重く変化した瞬間が、一番成功率の高いメレンゲでした。あかんわこの偽パティシエもダメだわ曖昧だわ。

人生で一番、シフォンケーキに真剣になった二週間でした。
累計で、卵50個以上消費しました。シンクが卵の殻だらけになってました。

前日。
プレーンのシフォンと、紅茶のシフォンをそれぞれ3つずつ焼く予定でした。
元々、ココアのシフォンを焼く予定を、難易度を下げてプレーンにしたというのに、成功率は5割程度。紅茶に限っては、ケーキの型がいつもより小さいことに気がつかず、分量間違いでえらいことに。全滅かもしれないけど、とにかく合計6個は焼いた。

俺は相当にヘコんだ。
みんなに「シフォン得意だし!」と大見得切ったのに。
あんなけ毎日練習したのに。
このどうしようもない結果。
仲間たちにメッセンジャーで「ごめんシフォン失敗しました部分的にしか使えないかもしれません本当に生まれてすみません」と連絡した。
即座にレスがあったので、恐る恐る開いてみたら、カットしてツリーみたいな形にしたらどうかとか、カットした部分を集めてクリームとヨーグルトなんかでパフェにするのも面白いかもーとかいうようなレスでした。

失敗した俺をなじるでもない。
慰めるでもない。
ならばケーキは諦めて料理をがんばりましょう的な言葉でもない。
現状を受け入れ、そこから何か出来ないかと提案してくれる仲間の言葉に、泣きました。多分、俺が一番欲しかった言葉だったと思います。
その言葉で、俺もようやく立ち直り、あれやこれやと対処法を考えられるようになりました。
仲間が優秀なら、組織のリーダーがカスでも素晴らしいチームとなる。カスリーダーの俺は、改めてそのことを強く感じました。

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2014/01/13 20:12 | Comments(2) | カフェ
1日カフェ 試食
俺達の初1日カフェは、2014/1/12にほぼ決定。
日が決まったその時、レンタルカフェのオーナーから
「では、試食はいつにしましょうか?」
とか言われた。

し、試食?
あぁ、俺達が作るメニューの品評をされるわけですね。
その時はまだ試食どころか、メインのメニューすら決まっていなかったので、
「ま、まぁそれは一旦持ち帰って検討させていただくということで」
と、技術話についていけない営業みたいなトークで逃げたわけですが。

そっから、突貫工事でメニューを決めて、試食の日も決めた。
オーナーから「平日しか無理」といわれたので、平日が可能なメンバーのみで参戦。

そして当日。
キッチンを使わせてもらえるのなら楽だけど、試食の日は使えないので、各自で作って持って行くしかない。
料理担当のメンバーに、メインはタッパーに入れて、暖めればいいだけにしておいてもらって、付け合せも一緒に持っていってもらう。クーラーバックに保冷剤しこたま入れて。
俺は焼きたてパンを、色々あって郵送人から大阪駅で受け取るという離れ業で入手。
雨の中、大変苦労をしながら、試食へとはせ参じたわけです。

そしてレンタルカフェへ。
最初に話を聞きに行ってもらったメンバーに撮ってきてもらった写真で、大体は把握していたけど、実際に見るのは初めて。うむ、広い。オサレ。
そしてオーナーとも対面。メールではものすごく社交的な感じだったのに、なんかあんまり愛想よくないっぽい。
そして試食してもらう。

うん、結果から言うと、NGでした。
「こんなもん誰でも作れるだろ。カフェでこれが出てきて嬉しいのかおまえらは」
というようなことを、ものすごくオブラートに包んだ言葉で言われました。

確かにおっしゃるとおり。いざ実際に並べてみると、貧相すぎるわ。
そもそもが、
「とにかくやってみるために、挑戦するのは2回目以降として、まず初回は確実なものでいこう」
という俺の発案の元、せっかくメンバーから出まくった様々なアイデアを、ちぎっては投げ、ちぎっては投げて今の形に落ち着きまくった結果が、これだったわけです。
さすがに落ち着きすぎたか。

結局、もう一度練り直して、後日再試食をさせてもらう、ということになりました。
試食なんて通過儀礼みたいなもんだと思ってたので、まさかやり直しになるとは。
どーしよ、どーしよ。
せっかくみんな、時間を作って料理も作って、雨の中集まったのに。
ほぼ俺のせいじゃん、なんとか挽回しなきゃ。
自分のミスをどうやって埋めればいいか、頭の中で様々な考えがぐるぐる回ってました。
帰る前に、みんなでカフェに立ち寄り作戦会議。

最下層までヘコんでいる俺は、泣きそうになりながら
「もう一回俺が、イチから練り直すから少し待って欲しい」
と、弱気な発言をしたところ、即座に
「あんな程度でブレたらあかん」
と、仲間に諭されました。

あっという間に、今のメニューにひと手間加えて、別のメニューにする案が集まり、俺がほとんど口を挟むまもなく、新メニューが完成した。ちょっとコストは上がるものの、これなら次こそは問題ないだろうと思える出来に。
仲間が頼もしすぎる。
俺が全部やらなくてもいいんだ。任せられるんだ。
別の意味で泣きそうになりました。

ってか次の試食はもう、1日カフェの直前になるから、失敗したらアウトなんですがね。
愉快でステキな仲間たちと、1日カフェやれるようにがんばります。

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2013/12/26 20:24 | Comments(2) | カフェ

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