「※ 受験手続等については、最寄りの自衛隊地方協力本部にお問い合わせください」
とHPに書かれていたので、電話でアポとって行ってみましたところから。
事務所にIN。
3人ぐらいの男性がいて、みな忙しそうに立ち動いてた。
あちこちに自衛官募集的なポスターが貼られてる以外は、パイプファイルが入った棚が並び、簡易な応接室があるなど、普通に事務所。
まずは電話をしたものであると伝え、先程電話をとって頂いた方から、名刺をいただく。
完全に休日モードである俺は、当然のことながら名刺を切らしておりまして、一方的にもらってしまう。
航空自衛官!
自衛官の名刺なんて、生まれて初めてもらいました。
普通に腰の低い中年の男性で、まさに広報って感じのこの人も、自衛官なんだな。
出会って5秒で俺を葬れる系男子。
本来なら予備自衛官補について、1から説明してもらうのが流れなんだろうし、その流れになりかけたんだけど、恐れ入りますがの止めさせていただきまして。
HPに書かれている程度の情報は読み込んできたので、そこには書かれていない、聞きたいことだけ聞きに来ました体で、俺のほうから話をさせてもらう。
Q:ここに書かれている資格は絶対に必要なのか?資格保持に値するような、十分な経験と技能があれば、不要とかは無いスか?
A:絶対必要。
Q:資格の種類や難易度、保持期間によって、採用されやすい/難いがあるのか。
A:ない。
どうもここで提示されている必要資格は、たんなる受験資格を得るための記号に過ぎない印象。
たとえば情報なら、セキュリティ系の資格を持って自衛官補になったとしても、セキュリティ系の作業をすることになる、とは限らないみたい。
Q:年齢による採用されやすい/難いがあるのか。
A:ない。
こちらも、参加資格としての数字を示すだけっぽい。
自衛官補向けのパンフレットも、もらう。
職場の上の人間に、話をつけるときに有れば便利かと思って、いただきました。
HPでほぼ同じ内容がみられるので、中身に関しては新情報はなく。
と、あとは適当に雑談。
その中で聞けた話で、重要そうなのは。
募集は毎年2回実施しているが、1回目だけで十分人数が集まることが多いので、2回目の募集は行われないことが多い。多分今年も、2回目は無い。
とかいうこと。
つまり最速でも、俺が受験できるのは来年か。
いずれにしても国家資格がないから、2回目があっても応募できないんだけども。
というわけでまずは、なるべく簡単な国家資格をとったうえで、来年の試験に臨みたいと思います。来年も、この制度がありますように。
とHPに書かれていたので、電話でアポとって行ってみましたところから。
事務所にIN。
3人ぐらいの男性がいて、みな忙しそうに立ち動いてた。
あちこちに自衛官募集的なポスターが貼られてる以外は、パイプファイルが入った棚が並び、簡易な応接室があるなど、普通に事務所。
まずは電話をしたものであると伝え、先程電話をとって頂いた方から、名刺をいただく。
完全に休日モードである俺は、当然のことながら名刺を切らしておりまして、一方的にもらってしまう。
航空自衛官!
自衛官の名刺なんて、生まれて初めてもらいました。
普通に腰の低い中年の男性で、まさに広報って感じのこの人も、自衛官なんだな。
出会って5秒で俺を葬れる系男子。
本来なら予備自衛官補について、1から説明してもらうのが流れなんだろうし、その流れになりかけたんだけど、恐れ入りますがの止めさせていただきまして。
HPに書かれている程度の情報は読み込んできたので、そこには書かれていない、聞きたいことだけ聞きに来ました体で、俺のほうから話をさせてもらう。
Q:ここに書かれている資格は絶対に必要なのか?資格保持に値するような、十分な経験と技能があれば、不要とかは無いスか?
A:絶対必要。
Q:資格の種類や難易度、保持期間によって、採用されやすい/難いがあるのか。
A:ない。
どうもここで提示されている必要資格は、たんなる受験資格を得るための記号に過ぎない印象。
たとえば情報なら、セキュリティ系の資格を持って自衛官補になったとしても、セキュリティ系の作業をすることになる、とは限らないみたい。
Q:年齢による採用されやすい/難いがあるのか。
A:ない。
こちらも、参加資格としての数字を示すだけっぽい。
自衛官補向けのパンフレットも、もらう。
職場の上の人間に、話をつけるときに有れば便利かと思って、いただきました。
HPでほぼ同じ内容がみられるので、中身に関しては新情報はなく。
と、あとは適当に雑談。
その中で聞けた話で、重要そうなのは。
募集は毎年2回実施しているが、1回目だけで十分人数が集まることが多いので、2回目の募集は行われないことが多い。多分今年も、2回目は無い。
とかいうこと。
つまり最速でも、俺が受験できるのは来年か。
いずれにしても国家資格がないから、2回目があっても応募できないんだけども。
というわけでまずは、なるべく簡単な国家資格をとったうえで、来年の試験に臨みたいと思います。来年も、この制度がありますように。
まずはこれを聞いて欲しいんです。
冒頭10秒で十分です。
「あのきのきのあ」にしか聞こえない、とかいうネタがネットに転がってますが、俺には「あっんのっきにょのドア」と聞こえます。
正確には「I'm Knockin' on your door」と歌っているそうな。
ってか、「あのきのきのあ」で検索したら、ちゃんとひっかかるってのも、どうなの。
で、このI'm Knockin' on your doorですが。
これを発音しろといわれたら、
「アイム ノッキン オン ユア ドア」
って、なるじゃないですか。
どう間違っても絶対に「あのきのきのあ」には、ならない。
多分、ほとんどの日本人はI'm Knockin' on your doorの各単語の意味は分かるし、この文章の意味も分かる人が多いと思うんです。
ですが、実際に耳から聞こえる「あのきのきのあ」だと、まぁまず分かりませんよね。そもそも英語だという認識すら、困難です。
この呪文からI'm Knockin' on your doorを導き出すなんて、もはや人間業では無いと思うんですよね。
何故こんな事がおきるのか。
これこそがまさに、リンキング・サウンドという奴の存在です。
定義としては「隣り合う単語の音が、連結して、音が変化してしまうこと」を指します。
ずらっと例を挙げると、こんな感じです。
思えば昔。冒頭10秒で十分です。
「あのきのきのあ」にしか聞こえない、とかいうネタがネットに転がってますが、俺には「あっんのっきにょのドア」と聞こえます。
正確には「I'm Knockin' on your door」と歌っているそうな。
ってか、「あのきのきのあ」で検索したら、ちゃんとひっかかるってのも、どうなの。
で、このI'm Knockin' on your doorですが。
これを発音しろといわれたら、
「アイム ノッキン オン ユア ドア」
って、なるじゃないですか。
どう間違っても絶対に「あのきのきのあ」には、ならない。
多分、ほとんどの日本人はI'm Knockin' on your doorの各単語の意味は分かるし、この文章の意味も分かる人が多いと思うんです。
ですが、実際に耳から聞こえる「あのきのきのあ」だと、まぁまず分かりませんよね。そもそも英語だという認識すら、困難です。
この呪文からI'm Knockin' on your doorを導き出すなんて、もはや人間業では無いと思うんですよね。
何故こんな事がおきるのか。
これこそがまさに、リンキング・サウンドという奴の存在です。
定義としては「隣り合う単語の音が、連結して、音が変化してしまうこと」を指します。
ずらっと例を挙げると、こんな感じです。
out of 【 ou-tov 】 アウトオブ → アウトブ
even if 【 ev-nif 】 イーブンイフ → イブニフ
on a 【 o-na 】 オンア → オナ
giving up 【 givi-ngup 】 ギビングアップ → ギビニアップ
came up 【 ca-mup 】 ケイムアップ → ケームアップ
walked away 【 walk-taway 】 ウォークド アウエイ → ウォークト アウエイ
even if 【 ev-nif 】 イーブンイフ → イブニフ
on a 【 o-na 】 オンア → オナ
giving up 【 givi-ngup 】 ギビングアップ → ギビニアップ
came up 【 ca-mup 】 ケイムアップ → ケームアップ
walked away 【 walk-taway 】 ウォークド アウエイ → ウォークト アウエイ
on his 【 on-is 】 オンヒズ → オニズ
色んなものが、消えてしまってます。
on his 【 on-is 】なんかは オンヒズ→オニズと、Hが完全に無かった事にされてしまってます。黒歴史扱い。
色んなものが、消えてしまってます。
on his 【 on-is 】なんかは オンヒズ→オニズと、Hが完全に無かった事にされてしまってます。黒歴史扱い。
だよね?というニュアンスの「Isn't it?」を、ずーっとイズントイット言うて、生きてきました。ってか絶対中学で、そう習ったわ。
それが、実際にはみんな「イズニ?」と発音しているということに気づいた時の衝撃よ。
これも、リンキングサウンドだったんですね。
リンキングサウンドというものの存在に気付いたのが、割と最近の話なんですが、これって普通に、英会話の初歩の初歩らしいんで。
もしかしたらこの年で知らないのは、俺ぐらいなのかもしれませんね。激レア。
はい。ニーソを履いて吐いたところまでお伝えしました。
同室となったほかの二人は、ものすごく静かな老人2人でした。
後々この二人が間接的に、様々な問題を俺に投げかけるのですが、この時はまだ分からず。
同室となったほかの二人は、ものすごく静かな老人2人でした。
後々この二人が間接的に、様々な問題を俺に投げかけるのですが、この時はまだ分からず。
そして翌日。
手術後のリハビリが始まりました。
まだ腫れまくってるし痛みもあるのに、もうリハビリ。
手術後のリハビリが始まりました。
まだ腫れまくってるし痛みもあるのに、もうリハビリ。
でもこの時点で俺は、リハビリを完全にナメてました。
よく、オリンピック選手なんかが怪我をして、苦しいリハビリを乗り越えて~みたいな話を聞くたびに、
「いやいや、しょせんやってることは軽い筋トレでしょ(笑)」
とか思ってました。
よく、オリンピック選手なんかが怪我をして、苦しいリハビリを乗り越えて~みたいな話を聞くたびに、
「いやいや、しょせんやってることは軽い筋トレでしょ(笑)」
とか思ってました。
なので、わりと楽観視してました。
そもそも今の時点で、自分の意志で膝なんか曲げられないし、ちょっと曲げるだけで激痛もんだし。ちなみにこの、術後の膝を動かそうとするときに感じる痛みは、寝違えた首を無理に回すのに似た痛みです。動かせるわけがない。
そもそも今の時点で、自分の意志で膝なんか曲げられないし、ちょっと曲げるだけで激痛もんだし。ちなみにこの、術後の膝を動かそうとするときに感じる痛みは、寝違えた首を無理に回すのに似た痛みです。動かせるわけがない。
看護師さんが、一抱えもあるでっかい機械を持ってきたかと思うと、俺の右足をテキパキと拘束しましてね。これ、映画の拷問シーンで見たことある奴や。
スイッチを入れると、強制的に膝の曲げ伸ばしを行うという、セルフ拷問機です。
曲げ伸ばしする角度や速度などは設定できるのでずか、最初は20°からスタート。
そもそも動くわけない言うてるのに、20°の曲げ伸ばし。
強烈に痛いです。痛みに耐えて、プルプルして涙目になるぐらい、痛いです。
最終的には90°を目指すとかいう、若者特有の陳腐な夢物語を聞かされたような気がしますが、リハビリまじでハンパないわ。リハビリ乗り越えた人たちを、無条件に尊敬するわ。
スイッチを入れると、強制的に膝の曲げ伸ばしを行うという、セルフ拷問機です。
曲げ伸ばしする角度や速度などは設定できるのでずか、最初は20°からスタート。
そもそも動くわけない言うてるのに、20°の曲げ伸ばし。
強烈に痛いです。痛みに耐えて、プルプルして涙目になるぐらい、痛いです。
最終的には90°を目指すとかいう、若者特有の陳腐な夢物語を聞かされたような気がしますが、リハビリまじでハンパないわ。リハビリ乗り越えた人たちを、無条件に尊敬するわ。
しかしこのリハビリは、ほんの初歩の初歩であり今後、理学療法士による、さらなる悪魔の所業が待っていることを、俺はまだ知らぬ存ぜぬ。
術後の、控えめに言っても地獄であった時間を、るろうに剣心と嫁のおかげでなんとか潜り抜け、一般の病室に戻される。
これから超、長時間滞在する事になるであろう大部屋は4人部屋で、1人は空いてたので3人が同室で過ごす事になる。
前回の入院時にも2人の同室者がいたんだけど、かなり特徴的な2人であった。
1人は老人。
常に大イビキで寝てて、それはそれでうるさくて困るんだけど、たまにそのイビキ止まって、今度は逆に心配になってくる方が1人。
もう1人は男子高校生。
こいつが戦後最大クラスの大問題児で、しょっちゅう仲間が見舞いに来て病室でワイワイやりやがるんですよね。
いや、俺はね、あくまでも「見舞いは談話室で」というルールを破り、病室で騒ぐ彼らが良くないと言っているだけです。決して全然そんなに、妬ましいとか羨ましいとかでは断じて無く、妬ましいとか羨ましい。その間俺はカーテン締め切って、ひとりぼっちでDSでテトリスしてましたからね。なにこの格差社会。
しかもその仲間の中には、女子も何人かいやがりましてね。ふざけんな病院送りにするぞボケ。
というわけで部屋に落ち着きまして。
まず、今の右膝の状態はといいますと、膝はアイスノン的なもので冷やしつつ、それごと包帯でぐるぐる巻きにされています。包帯のあちこちから、黒くて硬い糸が、所々はみだして見えています。もちろん、じんわりと痛いです。
膝はほとんど動かせませんが、伸ばしてさえ居ればそれほど痛くないので、ベットから降りる時は、左足を右足の下に差込み、持ち上げて、右膝は伸ばしたままの状態をキープしつつ、ゆっくり地面に下ろす、という方法で動く事ができます。
移動は松葉杖です。これで通算3回目の松葉杖生活。もはやベテランの域。
そしてここからは、公序良俗に反する文章になるのですが。
特筆すべきは、ニーソです。ニーハイソックス。
心配してください。履いてます。
術後の血行を促すためだとかなんとかいう理由で、白いニーソをはかされてます。
俺の知ってる「ニーソをはいている足」ってのは、こんなだと思うんですが。
足とニーソという、使ってる要素は同じなのに、実情は壊滅的に違って、脳が混乱する。
目の前に広がるのはベッドに投げ出した、まごうかたなきオッサンの足に、白ニーソという構図。はい。
キモメンに生まれて幾星霜。長い歴史の中でも、こんなにキモイ地獄絵図、見たことない。
ニーソとか絶対領域とかほんと大好物で、これまで付き合ってきた女性に再三お願いしてきたものの、誰一人、俺のキモ夢をかなえてくれる人はいませんでした。
それがまさか、こんな形で夢が叶うとは。
なんでも自己責任、自己解決という、この個人主義時代にふさわしい発想ですね。
これから超、長時間滞在する事になるであろう大部屋は4人部屋で、1人は空いてたので3人が同室で過ごす事になる。
前回の入院時にも2人の同室者がいたんだけど、かなり特徴的な2人であった。
1人は老人。
常に大イビキで寝てて、それはそれでうるさくて困るんだけど、たまにそのイビキ止まって、今度は逆に心配になってくる方が1人。
もう1人は男子高校生。
こいつが戦後最大クラスの大問題児で、しょっちゅう仲間が見舞いに来て病室でワイワイやりやがるんですよね。
いや、俺はね、あくまでも「見舞いは談話室で」というルールを破り、病室で騒ぐ彼らが良くないと言っているだけです。決して全然そんなに、妬ましいとか羨ましいとかでは断じて無く、妬ましいとか羨ましい。その間俺はカーテン締め切って、ひとりぼっちでDSでテトリスしてましたからね。なにこの格差社会。
しかもその仲間の中には、女子も何人かいやがりましてね。ふざけんな病院送りにするぞボケ。
というわけで部屋に落ち着きまして。
まず、今の右膝の状態はといいますと、膝はアイスノン的なもので冷やしつつ、それごと包帯でぐるぐる巻きにされています。包帯のあちこちから、黒くて硬い糸が、所々はみだして見えています。もちろん、じんわりと痛いです。
膝はほとんど動かせませんが、伸ばしてさえ居ればそれほど痛くないので、ベットから降りる時は、左足を右足の下に差込み、持ち上げて、右膝は伸ばしたままの状態をキープしつつ、ゆっくり地面に下ろす、という方法で動く事ができます。
移動は松葉杖です。これで通算3回目の松葉杖生活。もはやベテランの域。
そしてここからは、公序良俗に反する文章になるのですが。
特筆すべきは、ニーソです。ニーハイソックス。
心配してください。履いてます。
術後の血行を促すためだとかなんとかいう理由で、白いニーソをはかされてます。
俺の知ってる「ニーソをはいている足」ってのは、こんなだと思うんですが。
足とニーソという、使ってる要素は同じなのに、実情は壊滅的に違って、脳が混乱する。
目の前に広がるのはベッドに投げ出した、まごうかたなきオッサンの足に、白ニーソという構図。はい。
キモメンに生まれて幾星霜。長い歴史の中でも、こんなにキモイ地獄絵図、見たことない。
ニーソとか絶対領域とかほんと大好物で、これまで付き合ってきた女性に再三お願いしてきたものの、誰一人、俺のキモ夢をかなえてくれる人はいませんでした。
それがまさか、こんな形で夢が叶うとは。
なんでも自己責任、自己解決という、この個人主義時代にふさわしい発想ですね。
今回の手術ですが、右足(膝)だけの手術なので、麻酔は2パターンから選べました。
部分麻酔と、全身麻酔です。
部分麻酔のほうが、全身麻酔と比較すると危険度は低いし、麻酔から覚めた後の体調も良いしで、大抵の人が部分麻酔を選ぶそうな。
そう先生に提示された後、光の速さで全身麻酔を選択。
だってさー。
部分麻酔って、要は自分の足が、切った張ったの世界に誘われて、文字通り斬ったり貼ったりしている様子が丸見えなわけでしょ。何その拷問。
中学の保険体育で、心臓の仕組みみたいなのの授業を受けてたら、気持ち悪くなってそのまま気絶した事もあるような、気絶力に定評のある俺が、そんなもん目の当たりにして意識を保てるとでも?絶対無理でしょ確信してる。
部分麻酔のはずが、手術中にセルフ全身麻酔になってしまう未来が容易に見える。
というわけで全身麻酔で手術は始まる。
全身麻酔と言っても、こちらサイドは特に何もする事も無く、元々入ってる点滴の管から、麻酔を注入されるだけ。
点滴の針が刺さっているところが痛くなってきたら、麻酔が効いてきた証拠とか言われて、そんなもんかと待ってると、すぐさま、じわじわ痛くなってきた。
どんどん痛くなってきた。
いや、ちょっと呻くぐらい痛いんですけど?まだ落ちないの?
普段は、気軽にホイホイ気絶するくせに、こんな時だけ耐えるとか、俺性格悪すぎでしょ。
とか考えたのが最後。
部分麻酔と、全身麻酔です。
部分麻酔のほうが、全身麻酔と比較すると危険度は低いし、麻酔から覚めた後の体調も良いしで、大抵の人が部分麻酔を選ぶそうな。
そう先生に提示された後、光の速さで全身麻酔を選択。
だってさー。
部分麻酔って、要は自分の足が、切った張ったの世界に誘われて、文字通り斬ったり貼ったりしている様子が丸見えなわけでしょ。何その拷問。
中学の保険体育で、心臓の仕組みみたいなのの授業を受けてたら、気持ち悪くなってそのまま気絶した事もあるような、気絶力に定評のある俺が、そんなもん目の当たりにして意識を保てるとでも?絶対無理でしょ確信してる。
部分麻酔のはずが、手術中にセルフ全身麻酔になってしまう未来が容易に見える。
というわけで全身麻酔で手術は始まる。
全身麻酔と言っても、こちらサイドは特に何もする事も無く、元々入ってる点滴の管から、麻酔を注入されるだけ。
点滴の針が刺さっているところが痛くなってきたら、麻酔が効いてきた証拠とか言われて、そんなもんかと待ってると、すぐさま、じわじわ痛くなってきた。
どんどん痛くなってきた。
いや、ちょっと呻くぐらい痛いんですけど?まだ落ちないの?
普段は、気軽にホイホイ気絶するくせに、こんな時だけ耐えるとか、俺性格悪すぎでしょ。
とか考えたのが最後。