人生初となる1日カフェ 当日。
OPENは11時からだったけど、俺達は9時から店に入って、仕込み開始。
---------- カイシ ---------
仕込みは1時間程度で予定通り終わり、開店までのんびりと、みんなでコーヒーを出しあってみたり、お客さんの役になってのロールプレイングなどをして時間をすごした。
開店時間になっても、入ってくるお客さんはまばら。
みんな暇なので、たまに来たお客さんにほとんど全員で監視。水が1ミリでも減ったら注ぎに行き、飲み物もオーダーが入ってから3人がかりで1杯のコーヒーを作ったり。
帰りは、もちろん全員でお見送り。
仲間のうち、常に何人かは休憩に出てたし、余るであろうウーロン茶とかケーキを、ガンガン飲み食いしてた。
もちろん来るお客さんは、仲間の身内ばかり。俺もわりと久しぶりに会う友人とか、会社の後輩も来てくれていたので、ほとんどずっと喋ってました(笑)
オーダーストップの頃には、誰も居ない状態になったので、早めに閉店。
そこから掃除や後片付けをして、今日の反省点とかを語らいながら、残った料理や飲み物をみんなで食べる。
予想通り、お客さんは少なかったよねー
でも色々と勉強になったねー
暇だったよねー(笑)
なんて話をしながら、退去時間になったので退去。
そして1日カフェは、終了しました。
---------- シュウリョウ ---------
と、なるはずだった。
当初の想定では、こんな風に平和に終わるはずだったんだ。
それでは現実編、はじまるよー。
OPENは11時からだったけど、俺達は9時から店に入って、仕込み開始。
---------- カイシ ---------
仕込みは1時間程度で予定通り終わり、開店までのんびりと、みんなでコーヒーを出しあってみたり、お客さんの役になってのロールプレイングなどをして時間をすごした。
開店時間になっても、入ってくるお客さんはまばら。
みんな暇なので、たまに来たお客さんにほとんど全員で監視。水が1ミリでも減ったら注ぎに行き、飲み物もオーダーが入ってから3人がかりで1杯のコーヒーを作ったり。
帰りは、もちろん全員でお見送り。
仲間のうち、常に何人かは休憩に出てたし、余るであろうウーロン茶とかケーキを、ガンガン飲み食いしてた。
もちろん来るお客さんは、仲間の身内ばかり。俺もわりと久しぶりに会う友人とか、会社の後輩も来てくれていたので、ほとんどずっと喋ってました(笑)
オーダーストップの頃には、誰も居ない状態になったので、早めに閉店。
そこから掃除や後片付けをして、今日の反省点とかを語らいながら、残った料理や飲み物をみんなで食べる。
予想通り、お客さんは少なかったよねー
でも色々と勉強になったねー
暇だったよねー(笑)
なんて話をしながら、退去時間になったので退去。
そして1日カフェは、終了しました。
---------- シュウリョウ ---------
と、なるはずだった。
当初の想定では、こんな風に平和に終わるはずだったんだ。
それでは現実編、はじまるよー。
基本的に、映画以外でテレビは観ません。
情報源として使うには非効率だし、娯楽としてはかける時間に見合うほど楽しくない、というのが主な理由です。
そんな時間があるなら、マリオカートでもしているほうが楽しいですよね。ひとりでも楽しいもん。楽しいもん...
さて、そんな俺でも極々稀にテレビを見ることがあります。
誰かが観ているのを、たまたまその場に居たから観ている、という状況がほとんどです。
リビングとか、旅行先での夜とか。
この間も、お笑い番組をやってましてね。
それを何とはなしに、見てました。
俺が知ってるお笑い最先端のギター侍は、もうおらんらしいね。
なんか、ネットで見つけた面白動画を紹介するみたいな番組で、
外国人の子供が、派手に転んだりする動画を流してみんなが笑う、みたいな番組だったのです。
例えば子供が自転車をこいでいて、余所見をしていたために木にぶつかって転ぶ動画を見て、みんな大爆笑なんです。一緒に見ていたおかんも、笑ってました。
例えばこんなの。
えっ...これ...どこが面白いの?
浮かぶ感情があるとすれば、「かわいそう」とか「痛そう」じゃないの?
真剣にそう思いました。今も思ってます。多分イタイ子です、あたし。
またある時、あまり泳げない芸人さんが、必死にターンをしようとする様をカメラでとらえていて、その様を笑うという番組もありました。
みんな笑ってました。連れも涙を流して笑ってました。
これです。
俺もターンは上手くできないし、苦労もしたから
「確かに最初はこうなっちゃうよね。難しいよね」
という感想しか出ませんでした。
なんで、真剣にやってる人を笑えるの?
いや、これは明らかに、俺のほうが一般から外れているとは思う。
バラエティー番組だし、笑わそうとして芸人も努力しているのだろうし、笑わせられたら大成功なのだろう。
しかしなぜ、これが笑えるのだろうか?
笑えるかどうかは理屈じゃないかもしれないけど、これは明らかにユーモアじゃないよね。
真剣に考えてみた。
「人の失敗 笑える」とかでグーグル先生に聞いてみると、
なんだかものすごいネガティブな情報ばかりが引っかかりまくったので、ビビッて終了。検索の仕方が悪かった。
その時、ふと気がついたんです。
正月にやってる、ペーパードライバーの芸人に、高級車とかトラックを運転させて、めちゃくちゃな走りを笑う番組。
あれは面白いと思うわ。笑うわ俺。
よく考えたらあれだって、本人たちは真剣だよな。何であれは笑えるんだろうか?
あれが笑えるなら、ターンとか子供失敗動画だって笑えるはずだよな。
いや、正月番組のほうは、本人もヘラヘラ笑っていたりするしな。その違いかな。
いったい何故、このような差が出てしまうのか。
涙腺のゆるいひとや、怒りっぽい人がいるように、笑いについても個人差があるのは当然としても、これはちょっと違う気がする。
このままでは、
女子「この間テレビで~だったんですよー。笑えますよねー」
俺「それの何が面白いの?頑張ってる人を指差して笑うとか、どうなの?人として」
とかって痛いマジレスしちゃう、悪夢のような場面を作り出しかねない。
「笑いのツボが違う」
って、男女の別れの理由の、わりと上位に挙がる項目ですよね。
これが理解できないと、世の中は不景気が続いているというのに、俺の非モテレベルは絶頂右肩上がりを絶賛継続中になりかねない。いやもうなってますがね。
上記の動画が笑える人は、是非ともその理屈を教えてくださいわりと真剣に本当にマジでお願いします。
情報源として使うには非効率だし、娯楽としてはかける時間に見合うほど楽しくない、というのが主な理由です。
そんな時間があるなら、マリオカートでもしているほうが楽しいですよね。ひとりでも楽しいもん。楽しいもん...
さて、そんな俺でも極々稀にテレビを見ることがあります。
誰かが観ているのを、たまたまその場に居たから観ている、という状況がほとんどです。
リビングとか、旅行先での夜とか。
この間も、お笑い番組をやってましてね。
それを何とはなしに、見てました。
俺が知ってるお笑い最先端のギター侍は、もうおらんらしいね。
なんか、ネットで見つけた面白動画を紹介するみたいな番組で、
外国人の子供が、派手に転んだりする動画を流してみんなが笑う、みたいな番組だったのです。
例えば子供が自転車をこいでいて、余所見をしていたために木にぶつかって転ぶ動画を見て、みんな大爆笑なんです。一緒に見ていたおかんも、笑ってました。
例えばこんなの。
えっ...これ...どこが面白いの?
浮かぶ感情があるとすれば、「かわいそう」とか「痛そう」じゃないの?
真剣にそう思いました。今も思ってます。多分イタイ子です、あたし。
またある時、あまり泳げない芸人さんが、必死にターンをしようとする様をカメラでとらえていて、その様を笑うという番組もありました。
みんな笑ってました。連れも涙を流して笑ってました。
これです。
俺もターンは上手くできないし、苦労もしたから
「確かに最初はこうなっちゃうよね。難しいよね」
という感想しか出ませんでした。
なんで、真剣にやってる人を笑えるの?
いや、これは明らかに、俺のほうが一般から外れているとは思う。
バラエティー番組だし、笑わそうとして芸人も努力しているのだろうし、笑わせられたら大成功なのだろう。
しかしなぜ、これが笑えるのだろうか?
笑えるかどうかは理屈じゃないかもしれないけど、これは明らかにユーモアじゃないよね。
真剣に考えてみた。
「人の失敗 笑える」とかでグーグル先生に聞いてみると、
なんだかものすごいネガティブな情報ばかりが引っかかりまくったので、ビビッて終了。検索の仕方が悪かった。
その時、ふと気がついたんです。
正月にやってる、ペーパードライバーの芸人に、高級車とかトラックを運転させて、めちゃくちゃな走りを笑う番組。
あれは面白いと思うわ。笑うわ俺。
よく考えたらあれだって、本人たちは真剣だよな。何であれは笑えるんだろうか?
あれが笑えるなら、ターンとか子供失敗動画だって笑えるはずだよな。
いや、正月番組のほうは、本人もヘラヘラ笑っていたりするしな。その違いかな。
いったい何故、このような差が出てしまうのか。
涙腺のゆるいひとや、怒りっぽい人がいるように、笑いについても個人差があるのは当然としても、これはちょっと違う気がする。
このままでは、
女子「この間テレビで~だったんですよー。笑えますよねー」
俺「それの何が面白いの?頑張ってる人を指差して笑うとか、どうなの?人として」
とかって痛いマジレスしちゃう、悪夢のような場面を作り出しかねない。
「笑いのツボが違う」
って、男女の別れの理由の、わりと上位に挙がる項目ですよね。
これが理解できないと、世の中は不景気が続いているというのに、俺の非モテレベルは絶頂右肩上がりを絶賛継続中になりかねない。いやもうなってますがね。
上記の動画が笑える人は、是非ともその理屈を教えてくださいわりと真剣に本当にマジでお願いします。
計画立案は11月。
それから約2ヶ月。
仲間を集め、場所の押さえやメニュー決め、試作、試食を経て、一度はダメだしされたものの、どうにかこうにか、1日カフェを予定通り行えることが決まった。
内容にも値段にも、散々モメて出来たメニューがこちら。
俺はどうしても、自分の作ったケーキを売りたかった。
だって、1つでも売ったらもうプロと言えるじゃん?パティシエじゃん?
でも、人様にお金を取って提供する以上、最低限のクオリティは必要じゃん?
という訳で、俺の持ちネタの中から、もっとも確実性が高いと思ったシフォンケーキを出す事にしたわけです。
これが悪夢の始まり始まりーでございました。
まず、プロのシフォンケーキというものを知る為に、ネットで1ホール注文してみました。輸送に備えたラッピング方法とかも、知りたかったしね。
届いてから、様々な角度から観察した。
味に関しては、あんまり遜色無い。けどやっぱり形が綺麗なところが、決定的に違う。しっかり立ってるし、断面を見ても大きな穴なんて無いしね。
ふむ、この品質のものを作ればいいのですな?
悪いけど正直、楽勝じゃね?とか思ってた。俺のシフォンは、形はあんまりよくないけど、味はいいし。店と違って採算度外視なんで当たり前っぽい気もするけども。
あとは形さえ整えればいいんでしょ?
そしてカフェ2週間前に、真剣にシフォンを焼いてみた。当日大阪まで移動することを考えて、型に入れたまま運べるように、紙の型を買って、それを使って焼いた。焼いた。焼いた。
うん、何回作っても失敗。ひどい有様。
縮みすぎたり、中に大きな空洞が出来ていたり。
そんな馬鹿なー!
シフォンケーキなんて、今まで失敗なんてほとんどしたことが...まてよ?
そもそも今まで、家族や友人に振舞うことしかしてこなかったので、真剣に「商品」として作ったことが無かった。けど、よくよく考えたら昔っから空洞化現象はあったような気がしてきた。
たまたま上手く行った事もあったけど、上手く行かないまま、「まぁ味はいいしー」とかって振舞って、食べてもらってきたような気がしてきた。ってか間違いないわ。
そしてこの二週間。毎日シフォンケーキを焼いた。
仕事で深夜に帰ってからでも、毎日焼いた。毎日ほぼ失敗した。
もちろん、いたずらに作っていたわけでは決して無くて、毎回失敗の原因を考えて、それを解消するべく対策を講じてきたにもかかわらず、失敗につぐ失敗。
先日学校でパティシエ先生に薦められて買った、「科学でわかる お菓子のなぜ?」も何度も何度も繰り返し読んだ。
シフォンケーキの命である、メレンゲについても、数限りない動画を見まくった。
これとか10回ぐらい見た。
卵白をあわ立てて作るメレンゲが、どの状態がベストなのかが全然わからず、もう完全に試行錯誤。ある人は「角が立つぐらい」というし、ある人は「ミキサーに付けて持ち上げたときにおじぎしない程度」とかいうし。例えば明確に「メレンゲ硬度 4.02ンゲ」とかいう数値で表すことができればいいのに、そういうのが比較的出来にくい世界なので、もうひたすら試してみるしかない。完全にトライアンドエラー。
なんだかブラックボックステストみたいでした。
お菓子って化学反応を利用しているから、正解の方程式は必ずあるはずなんです。ただし、一つ一つは科学で説明できる要素であっても、それらが複数絡まるからやっかいなんですよね。
例えば、砂糖には甘くするだけでなく、メレンゲのあわ立ちを抑える力もあるんです。これをどのタイミングでどの程度入れるかによって、メレンゲのあわ立ち具合も大きく変化します。
その後に卵黄をからめるわけですが、卵黄のほうが比重が大きいので、そのまま混ぜるとメレンゲの泡がつぶれてしまいます。そうならない為に、まずメレンゲの一部を卵黄になじませて...というような、化学反応を知った上での対処が必要になってくるんです。
こういう「なぜそうするのか」なんて、上手く行っていれば考えなくていいんですが、レシピどおりに作っているはずなのに失敗するとなると、こういうことを考えざるを得ないわけです。
お菓子は失敗すると商品価値はゼロなので、失敗原因を推察して、毎回新しい技を試していました。毎晩、オーブンの前で一喜一憂していました。
大体、お菓子のレシピは曖昧すぎる。
「卵白を混ぜながら、砂糖を3回に分けて入れます」
どのタイミングで入れればいいのかも分からないし、都度の分量も分からない。
「そんなもん試行錯誤してたどり着けよ俺達も苦労したんだからよ」
という、残念な後進の育成方針を貫く、老パティシエの皮肉な笑いを浮かべた顔が見えるようだわ。
試行錯誤の結果、俺が最終的にたどり着いたメレンゲの気持ちは。
角が立つぐらいで止めると、混ぜ不足。
かといってボソボソになるまでいくと混ぜ過ぎ。
ミキサーで混ぜていて、ミキサーから感じ取れるメレンゲの硬さが、少し重く変化し、その次にさらに重く変化した瞬間が、一番成功率の高いメレンゲでした。あかんわこの偽パティシエもダメだわ曖昧だわ。
人生で一番、シフォンケーキに真剣になった二週間でした。
累計で、卵50個以上消費しました。シンクが卵の殻だらけになってました。
前日。
プレーンのシフォンと、紅茶のシフォンをそれぞれ3つずつ焼く予定でした。
元々、ココアのシフォンを焼く予定を、難易度を下げてプレーンにしたというのに、成功率は5割程度。紅茶に限っては、ケーキの型がいつもより小さいことに気がつかず、分量間違いでえらいことに。全滅かもしれないけど、とにかく合計6個は焼いた。
俺は相当にヘコんだ。
みんなに「シフォン得意だし!」と大見得切ったのに。
あんなけ毎日練習したのに。
このどうしようもない結果。
仲間たちにメッセンジャーで「ごめんシフォン失敗しました部分的にしか使えないかもしれません本当に生まれてすみません」と連絡した。
即座にレスがあったので、恐る恐る開いてみたら、カットしてツリーみたいな形にしたらどうかとか、カットした部分を集めてクリームとヨーグルトなんかでパフェにするのも面白いかもーとかいうようなレスでした。
失敗した俺をなじるでもない。
慰めるでもない。
ならばケーキは諦めて料理をがんばりましょう的な言葉でもない。
現状を受け入れ、そこから何か出来ないかと提案してくれる仲間の言葉に、泣きました。多分、俺が一番欲しかった言葉だったと思います。
その言葉で、俺もようやく立ち直り、あれやこれやと対処法を考えられるようになりました。
仲間が優秀なら、組織のリーダーがカスでも素晴らしいチームとなる。カスリーダーの俺は、改めてそのことを強く感じました。
それから約2ヶ月。
仲間を集め、場所の押さえやメニュー決め、試作、試食を経て、一度はダメだしされたものの、どうにかこうにか、1日カフェを予定通り行えることが決まった。
内容にも値段にも、散々モメて出来たメニューがこちら。
俺はどうしても、自分の作ったケーキを売りたかった。
だって、1つでも売ったらもうプロと言えるじゃん?パティシエじゃん?
でも、人様にお金を取って提供する以上、最低限のクオリティは必要じゃん?
という訳で、俺の持ちネタの中から、もっとも確実性が高いと思ったシフォンケーキを出す事にしたわけです。
これが悪夢の始まり始まりーでございました。
まず、プロのシフォンケーキというものを知る為に、ネットで1ホール注文してみました。輸送に備えたラッピング方法とかも、知りたかったしね。
届いてから、様々な角度から観察した。
味に関しては、あんまり遜色無い。けどやっぱり形が綺麗なところが、決定的に違う。しっかり立ってるし、断面を見ても大きな穴なんて無いしね。
ふむ、この品質のものを作ればいいのですな?
悪いけど正直、楽勝じゃね?とか思ってた。俺のシフォンは、形はあんまりよくないけど、味はいいし。店と違って採算度外視なんで当たり前っぽい気もするけども。
あとは形さえ整えればいいんでしょ?
そしてカフェ2週間前に、真剣にシフォンを焼いてみた。当日大阪まで移動することを考えて、型に入れたまま運べるように、紙の型を買って、それを使って焼いた。焼いた。焼いた。
うん、何回作っても失敗。ひどい有様。
縮みすぎたり、中に大きな空洞が出来ていたり。
そんな馬鹿なー!
シフォンケーキなんて、今まで失敗なんてほとんどしたことが...まてよ?
そもそも今まで、家族や友人に振舞うことしかしてこなかったので、真剣に「商品」として作ったことが無かった。けど、よくよく考えたら昔っから空洞化現象はあったような気がしてきた。
たまたま上手く行った事もあったけど、上手く行かないまま、「まぁ味はいいしー」とかって振舞って、食べてもらってきたような気がしてきた。ってか間違いないわ。
そしてこの二週間。毎日シフォンケーキを焼いた。
仕事で深夜に帰ってからでも、毎日焼いた。毎日ほぼ失敗した。
もちろん、いたずらに作っていたわけでは決して無くて、毎回失敗の原因を考えて、それを解消するべく対策を講じてきたにもかかわらず、失敗につぐ失敗。
先日学校でパティシエ先生に薦められて買った、「科学でわかる お菓子のなぜ?」も何度も何度も繰り返し読んだ。
シフォンケーキの命である、メレンゲについても、数限りない動画を見まくった。
これとか10回ぐらい見た。
卵白をあわ立てて作るメレンゲが、どの状態がベストなのかが全然わからず、もう完全に試行錯誤。ある人は「角が立つぐらい」というし、ある人は「ミキサーに付けて持ち上げたときにおじぎしない程度」とかいうし。例えば明確に「メレンゲ硬度 4.02ンゲ」とかいう数値で表すことができればいいのに、そういうのが比較的出来にくい世界なので、もうひたすら試してみるしかない。完全にトライアンドエラー。
なんだかブラックボックステストみたいでした。
お菓子って化学反応を利用しているから、正解の方程式は必ずあるはずなんです。ただし、一つ一つは科学で説明できる要素であっても、それらが複数絡まるからやっかいなんですよね。
例えば、砂糖には甘くするだけでなく、メレンゲのあわ立ちを抑える力もあるんです。これをどのタイミングでどの程度入れるかによって、メレンゲのあわ立ち具合も大きく変化します。
その後に卵黄をからめるわけですが、卵黄のほうが比重が大きいので、そのまま混ぜるとメレンゲの泡がつぶれてしまいます。そうならない為に、まずメレンゲの一部を卵黄になじませて...というような、化学反応を知った上での対処が必要になってくるんです。
こういう「なぜそうするのか」なんて、上手く行っていれば考えなくていいんですが、レシピどおりに作っているはずなのに失敗するとなると、こういうことを考えざるを得ないわけです。
お菓子は失敗すると商品価値はゼロなので、失敗原因を推察して、毎回新しい技を試していました。毎晩、オーブンの前で一喜一憂していました。
大体、お菓子のレシピは曖昧すぎる。
「卵白を混ぜながら、砂糖を3回に分けて入れます」
どのタイミングで入れればいいのかも分からないし、都度の分量も分からない。
「そんなもん試行錯誤してたどり着けよ俺達も苦労したんだからよ」
という、残念な後進の育成方針を貫く、老パティシエの皮肉な笑いを浮かべた顔が見えるようだわ。
試行錯誤の結果、俺が最終的にたどり着いたメレンゲの気持ちは。
角が立つぐらいで止めると、混ぜ不足。
かといってボソボソになるまでいくと混ぜ過ぎ。
ミキサーで混ぜていて、ミキサーから感じ取れるメレンゲの硬さが、少し重く変化し、その次にさらに重く変化した瞬間が、一番成功率の高いメレンゲでした。あかんわこの偽パティシエもダメだわ曖昧だわ。
人生で一番、シフォンケーキに真剣になった二週間でした。
累計で、卵50個以上消費しました。シンクが卵の殻だらけになってました。
前日。
プレーンのシフォンと、紅茶のシフォンをそれぞれ3つずつ焼く予定でした。
元々、ココアのシフォンを焼く予定を、難易度を下げてプレーンにしたというのに、成功率は5割程度。紅茶に限っては、ケーキの型がいつもより小さいことに気がつかず、分量間違いでえらいことに。全滅かもしれないけど、とにかく合計6個は焼いた。
俺は相当にヘコんだ。
みんなに「シフォン得意だし!」と大見得切ったのに。
あんなけ毎日練習したのに。
このどうしようもない結果。
仲間たちにメッセンジャーで「ごめんシフォン失敗しました部分的にしか使えないかもしれません本当に生まれてすみません」と連絡した。
即座にレスがあったので、恐る恐る開いてみたら、カットしてツリーみたいな形にしたらどうかとか、カットした部分を集めてクリームとヨーグルトなんかでパフェにするのも面白いかもーとかいうようなレスでした。
失敗した俺をなじるでもない。
慰めるでもない。
ならばケーキは諦めて料理をがんばりましょう的な言葉でもない。
現状を受け入れ、そこから何か出来ないかと提案してくれる仲間の言葉に、泣きました。多分、俺が一番欲しかった言葉だったと思います。
その言葉で、俺もようやく立ち直り、あれやこれやと対処法を考えられるようになりました。
仲間が優秀なら、組織のリーダーがカスでも素晴らしいチームとなる。カスリーダーの俺は、改めてそのことを強く感じました。
改めて、己の歳を感じるイベントってありますよね。
先日、
・イトコに子供が生まれた
・中学校の同窓会に参加した
などという、歳を痛感せざるを得ないイベントに、立て続けに遭遇しました。
普段は、俺と同じような独身とばっかりつるむので、
「やっぱ世の中独身ばっかりだなー」
とかひとりで納得していたんですが、よく考えなくても当然でした。
こういう日の当たるイベントに参加すると、嫌がおうにも「世間一般的な36歳の立ち位置」というものを、おなかいっぱい見せられて、自分のおもくそ間違った立ち位置を再認識させられます。
かつては鉄板だった
「休み何してるのー?」
という定番のトークはじめを繰り出しても、
「子供と遊んでる、かなぁ?」
とかいう、人間として至極まっとう過ぎる答えが返ってきて、これは文句なしにベストアンサーに選ばざるを得ない。
全く、いつからそんな正しい大人になっちまったんだよ。
返して!俺と同じぐらいもう色々とダメだった、あの頃のお前を返してよ!
元々いた場所は同じだったはずなのに、いったい俺は何をしくじってこんなところに来てしまったのか。
今まで漠然と思っていましたけど、もう色々と取り返しがつかない年齢になってしまったんだな、と思いました。
顕著なのが、やっぱり家族ですよね。
もうそろそろ本気で、一生独りを覚悟しなきゃならん歳になってきました。
もちろん、今から奇跡が起きれば、俺が結婚やら何やらする可能性もゼロです。いや、ゼロではないかもしれませんよね例えば粗大ごみ置き場を竜巻が通り抜けたらその後にボーイング747が完成していたレベルの奇跡が起きれば。
ただ、そんな奇跡が起きようとも、若いときに出来た家族とは、決定的に違うものがいっぱいあるわけです。
非モテのサラブレッドとして生まれ、それにおごることなく、今日に至るまでせっせと非モテスキルを無意識に磨いてきました。人生において、結婚するかしないかなんて選択の余地は皆無だったわけですが、だからと言って、選べなかった人生を後悔しているわけではないんです。
今の独り身人生をおもくそ謳歌しまくってますし、多分これからもしていく事になるでしょう。残念ながら。
ただ、ちょっと、寂しいよね。
先日、
・イトコに子供が生まれた
・中学校の同窓会に参加した
などという、歳を痛感せざるを得ないイベントに、立て続けに遭遇しました。
普段は、俺と同じような独身とばっかりつるむので、
「やっぱ世の中独身ばっかりだなー」
とかひとりで納得していたんですが、よく考えなくても当然でした。
こういう日の当たるイベントに参加すると、嫌がおうにも「世間一般的な36歳の立ち位置」というものを、おなかいっぱい見せられて、自分のおもくそ間違った立ち位置を再認識させられます。
かつては鉄板だった
「休み何してるのー?」
という定番のトークはじめを繰り出しても、
「子供と遊んでる、かなぁ?」
とかいう、人間として至極まっとう過ぎる答えが返ってきて、これは文句なしにベストアンサーに選ばざるを得ない。
全く、いつからそんな正しい大人になっちまったんだよ。
返して!俺と同じぐらいもう色々とダメだった、あの頃のお前を返してよ!
元々いた場所は同じだったはずなのに、いったい俺は何をしくじってこんなところに来てしまったのか。
今まで漠然と思っていましたけど、もう色々と取り返しがつかない年齢になってしまったんだな、と思いました。
顕著なのが、やっぱり家族ですよね。
もうそろそろ本気で、一生独りを覚悟しなきゃならん歳になってきました。
もちろん、今から奇跡が起きれば、俺が結婚やら何やらする可能性もゼロです。いや、ゼロではないかもしれませんよね例えば粗大ごみ置き場を竜巻が通り抜けたらその後にボーイング747が完成していたレベルの奇跡が起きれば。
ただ、そんな奇跡が起きようとも、若いときに出来た家族とは、決定的に違うものがいっぱいあるわけです。
非モテのサラブレッドとして生まれ、それにおごることなく、今日に至るまでせっせと非モテスキルを無意識に磨いてきました。人生において、結婚するかしないかなんて選択の余地は皆無だったわけですが、だからと言って、選べなかった人生を後悔しているわけではないんです。
今の独り身人生をおもくそ謳歌しまくってますし、多分これからもしていく事になるでしょう。残念ながら。
ただ、ちょっと、寂しいよね。
2013年に読んだ本は96冊。
その中から、凄く良かった本を紹介。
<誰もが楽しめる部門>

戻る男 (中公文庫)
「あの時に、ああしていれば..」という後悔をたくさん持つ男が、過去にタイムスリップすることで解決していく話。タイムスリップについての筋もちゃんと通っていて、ラストも綺麗。
タイトルも秀逸。
<理系が特に楽しめる部門>

モルフェウスの領域
最初で唯一の被験者となった、コールドスリープ(人工冬眠)で眠り続ける少年と、それを保護する女性科学者の話。
コールドスリープによる問題点のほとんどを、事細かに一応解決させた世界設定が素敵。
<山好きが特に楽しめる部門>

灰色の北壁
登山に関する3つの小説。短編集。
登山をする人の心理として、ものすごく共感できることばかり。これを読めば、危険な冬山に登ろうとする人の心理が、理解できると思います。納得は出来ないにしても。
山で死んじゃダメ、ゼッタイ。

サマーレスキュー ~天空の診療所~ (河出文庫)
山の医者ががんばる話。
短いし心理描写も少ないけど、泣ける。
山で死んじゃダメ、ゼッタイ。
その中から、凄く良かった本を紹介。
<誰もが楽しめる部門>
戻る男 (中公文庫)
「あの時に、ああしていれば..」という後悔をたくさん持つ男が、過去にタイムスリップすることで解決していく話。タイムスリップについての筋もちゃんと通っていて、ラストも綺麗。
タイトルも秀逸。
<理系が特に楽しめる部門>
モルフェウスの領域
最初で唯一の被験者となった、コールドスリープ(人工冬眠)で眠り続ける少年と、それを保護する女性科学者の話。
コールドスリープによる問題点のほとんどを、事細かに一応解決させた世界設定が素敵。
<山好きが特に楽しめる部門>
灰色の北壁
登山に関する3つの小説。短編集。
登山をする人の心理として、ものすごく共感できることばかり。これを読めば、危険な冬山に登ろうとする人の心理が、理解できると思います。納得は出来ないにしても。
山で死んじゃダメ、ゼッタイ。
サマーレスキュー ~天空の診療所~ (河出文庫)
山の医者ががんばる話。
短いし心理描写も少ないけど、泣ける。
山で死んじゃダメ、ゼッタイ。
