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2024/11/23 09:48 |
12/06版 六甲山カフェの日常 その3
うららかな午後。


毎回、新しいメニューを引っさげて登場してはいるのですが。新しいメニューが生まれるまでには、様々な試行錯誤があります。
この試行錯誤を「試作」と称して、片っ端から気になったレシピを試して食べているので、俺の体重および体脂肪率は不況知らずの右肩上がり。オミヤノミクスは大成功です。

メニューに載せる一品を作り出すまで。
まず気にしているのが、提供速度。
料理やドリンクを作って、お客さんに出すまでの時間の事です。
一般的には、お客さんが不快感を感じない時間は、10分がリミットと言われています。
だから、提供する時間が短くなるように、工夫が必要です。

ベストなのは、そのまま提供できるものです。
これに該当するのは、主に買い物ですね。例えば購入したケーキなどを、お皿に乗せて出す場合。これなら待ち時間はほぼ0です。でもこれは味気ないですよね。お客さんの立場なら「これなら家で食うよ」って思えちゃいますし。
次は下ごしらえ済みのものを、温めるだけ、なんてものですね。
俺のバターチキンカレーなんかも、このジャンルに当たると思います。
もちろん、下ごしらえにかかる時間は、提供時間には無関係ですので、どんなにかかってもOKです。提供時間が短く出来るように、どこまで作っておくか、それをどんな手を加えて出すかを、一番に考えています。

よくやるのは、夜に下ごしらえをしておいて、朝に作ってみる方法です。
これで、ゼロから作ってそのまま出すのと比較して、どのくらい味に変化があるのかを見てます。冷凍したり、冷蔵したり。あれやこれや。

六甲山カフェでは、俺がひとりでやっている事から、注文が重なると10分を超えることもわりとあります。それでも、今のところありがたいことに、トラブルはありません。

あとは価格です。
一般的には、フードは原価の20%以下、ドリンクは10%以下に抑えるのがベストと言われています。六甲山カフェでは、そもそもドリンクの時点で30%ぐらいになっちゃってるので、このセオリーから思いっきり外れています。フードはメニューにもよりますが、50%を超えているものもあります。
なるべく売りたいものの原価を低くするというのが鉄則ですが、幸いにして六甲山カフェは家賃が安いので、その分を買い入れにまわすことで、なんとかなっています。
加えて、俺を含めてここのカフェの店長たちは、他に仕事を持っていますので、儲けを度外視している事が多いです。だから50%なんてアホみたいな原価が、まかり通ってしまうのです。

主に気にしているのは、この2点です。

この試行錯誤が、たまらなく楽しいです。
あれやこれやを経て、味的にも作業的にも時間的にも、満足できそうと思えたものが、メニューに追加されます。

まだまだ俺の女子力は、上がっていきそうです。(ふくよかになっているという点で)

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2014/12/27 20:27 | Comments(0) | カフェ

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