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2024/11/23 17:29 |
テニス必勝法
テニスしてきました。
英語で言うとplay tenisuってきました。

中学生二年生の終わりに、学校が分離したんです。
新たに家の近くに学校が出来て、三年の半分は元の学校に、半分はこちらの学校にと別れたんですね。
俺は新しい学校の近くだったので、そのピカピカの新しい校舎に入ったんです。

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そこで、新たに部活を選び直すことが出来たんです。
大抵の奴は、一年の時に決めた部活を再度選んでました。
俺はバスケ部から0.2秒で帰宅部に乗り換え現在にいたっていたので、次も帰宅部ってのはどうかなーと思い、何にしようかと考えました。

当時、モテる、もとい流行っていたのはサッカー、テニス、バスケだったんです。バスケはスラムダンクのせいで、新入部員100人とかアホみたいな事になってました。
この三つから選ばねば。モテるために。
まず、バスケは元々いたし、仲間内でやってる方が楽しいのでパス。
サッカーもパス。サッカーは小学生の時やっていたんですわ。
当時の小学生サッカーは「デブ = キーパー」という方程式が確立されていましてね、デブな俺のポジションは、流れるように自然に、キーパーになりました。
当時の小学生のサッカーなんて、フォーメーションとか皆無。全員がボールに群がるだけで、作戦もクソもあったもんじゃないです。
雪とか降ってる中、みんな攻め上がってだーれもいないゴールの前で一人、寒さに震えてました。

となるとテニスしかない。モテる為にはテニス部に入るしかない。
しかし、テニス部には嫌いな奴がいたので、似たようなスポーツである卓球を選びました。
よーし、これで俺もモテモテだなと、会心の笑みを浮かべてました。
そして相変わらずモテない1年を、卓球部で過ごしました。
何故だ。完璧な作戦だったのに。

というのが、俺とテニスのなれそめなんですが、大学ぐらいに友人がテニスやってましてね、遊びでよく一緒にテニスやりました。
そのうちテニスが面白くなってきて、マイラケット買ったりもしました。
そーなると、やっぱもっと上手くなりたくなるじゃないですか。
しかし、イケメンで、中学高校と硬派にテニスを続けてきた友人と俺とでは、テニス的にも人としても生物としても、もんのすげぇ差があることは否定できない。
この差を埋める方法は無い物か。人としては諦めたから、せめてテニスだけでも埋めることはできぬか。

俺は考えた。
そして見つけた。究極のテニス必勝法を。

テニスというのは、サーブから始まる。
サーブ権を持つ側が、サーブを打ち、相手がレシーブする。
世界最高のプレイでも、これは不変である。

ならば、絶対に打ち返せないサーブと、絶対に相手のサーブを打ち返して終わりにするレシーブを身につければ、それ以外の小技は全くの無用となる。
これだ!
よーし、まずは究極のサーブを身につけてやる。

そして文献をあさった結果、その時出ていたテニスなんとかって雑誌に
「これが究極のサーブだ!」
みたいな、おあつらえ向きな特集があったんです。
その雑誌を購入し、穴が開くほど読みまくり、特訓しました。
サーブなんて、下から打っても入らない事も多々ある腕なのに、上に放り投げた球を飛び上がって斜めに打ち抜く、その究極のサーブを、ひたすら練習した。何十回、何百回とこのサーブだけを練習し続けた。
基本を完全に無視しているので、なかなか上達しない事から何度も諦めそうになった。くじけそうになった。

でも、そのたびに思った。
いつか、あのイケメンの整った顔めがけて、こっそりと確実に究極のサーブをおみまいしてやるのだ。
倒れたイケメンに、泣きながら駆け寄る奴の彼女。
そこで俺登場。
「一体誰がこんな酷いことを..大丈夫。俺が必ずキミを守ってみせる。じっちゃんの名にかけて!」
とかなんとかうまい事言ってだまくらかし、彼女を略奪する完璧な計画を反芻し、闘志をみなぎらせた。

そしてついに、究極のサーブをほぼマスターした。
このサーブは速いだけでなく、ボールに激しい回転がかかっているので、たとえ打ち返そうとしても球はあさっての方向に飛んでいってしまうという、ホワイトハウスも真っ白の恐ろしい球なのだ。

出陣。イケメンとの対決。
奴は、俺との実力差を考慮して、下から軽くサーブを打ってくる。どこまで良い奴なんだ。
しかし、誠に遺憾ながら、お命ちょうだいいたす。
俺は早速、究極のサーブをお見舞いする。
それは見事に奴のコートに突き刺さり、イケメンは驚愕の声を上げた。

俺は調子に乗って連発。
しかし、あっさりと二発目にして返される。
超高速で返ってきた球に、わたくし一歩も動けません。ただいまぐらい言え。
イケメンいわく、そのサーブは速いだけで回転とか無いから返すのは簡単との談。
そんな..あんなけ練習したのに..

そしたらイケメンの奴、ここからが酷かった。
ようは、こんなのが打ちたいんだろ?ってな事を言いながら、俺が夢見たフォームを完璧にトレースして、すさまじい速度の球が、俺の横を駆け抜けていった。俺を通り過ぎて行った球たち1998。

こっ、この男!
ちょっと見ただけで、俺の究極の技をモノにしやがって!オメーは格闘マンガの主人公か!!

よく分かった。テニスは顔なんだ。イケメンじゃないと上手くならないんだ。そうに決まってる。
この日から、俺はラケットから足を洗った。

2007/04/01 00:55 | Comments(0) | TrackBack() | スポーツ

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