中学生の頃。バスケ部でした。
スラムダンク世代ですが、これがきっかけではありません。
きっかけは姉貴が
「バスケ上手い奴はモテる(バスケ部に入ったからモテるとは言ってない)」
と言ったからに、他なりません。
カッコの中の本質を見抜けなかったために、バスケ部に入り、しかしモテず絶望し、やがて幽霊部員となるのにそれほど時間はかかりませんでした。
さて、そんな少ない部員経験の中でも、試合は一種のお祭りでした。
誰が出るんだろう。今回は1年も出るらしいよ。まさかの秘密兵器の俺が!?
などと、仲間うちザコばかりで大興奮したりしていましたが、普通に小学生からバスケやってる奴が選ばれていました。
そらそうだよな。
そして、ベンチに入れない部員が、ずらずらとベンチの後ろに中腰で居させられているんですが、そんなザコどもにも仕事があります。
それは、声出しです。
試合で自分たちのチームが何かしらアクションを起こしたときに、それに合わせた掛け声を出します。それもわりと長くて、リズムに乗せて発声しなくてはならない代物で、いわば、ラップみたいなもんでした。
唯一覚えているのが、点を入れたときとファウルをしたときです。
点を入れたときは
「いいぞー!いいぞー!○○(点を入れた人の名前) GO!GO!もう1本! エーラッセェ!エーラッセェ!エーラッセェ!・・・」が、きりがいいところまで続きます。
エーラッセェ!は、特に意味は無さそうな、人外語です。ここからは全員で声出ししますが、「もう1本」まではソロです。ソロは当番制で、一人ずつ順番に回ってました。
自分がソロパートのときに、点を入れた人の名前が分らなかったりすると、物凄く困りました。
そしてもうひとつが、ファウル(反則)をした時です。
「ナーイスファウルーナイスファウルー バンバンババンバン!(手拍子)ナイスファウルー」
ファウルしたときに、常にコールしていたわけではなかったと思いますが、わりと頻繁にしてました。その試合中、そんな事しているのは、うちの学校だけだったような気がします。
これね。すげぇ違和感あった。
だって反則ですよ?ナイスは無いでしょ。
そりゃあね、戦略的にわざと、ファウルする場面もあるかと思いますよ。
その場合でも、あくまでも意図的ではないものだ、というのが建前じゃないですか。
ファウルをして気落ちしている選手を励ます、みたいな意味があるとしても、さすがにこれは人としてどうなの。
とか思いながらも、先輩怖いのでコールしていました。
そしたら案の定、試合が終わった後終了式で、県の偉い人みたいなのが
「ある学校がナイスファウルとコールしていましたが、これってスポーツマンとしてどうなの」
みたいに言われましてね。
他の学校も含めた全選手を前に。
どう考えても、うちの学校のことを言われてましたよ。
それからは多分、このコールもなくなったと思います。
ちなみに、たまたま順番的に、ナイスファウルのコールを最後にしたのは俺でした。
つまり俺が最後の、ナイスファウルコーラーです。スポーツマン失格のレジェンドです。
調べてみたら、コール応援とかって色々あるみたいですね。
言ってるほうも大声出せて、楽しかったりするんですよね。
まぁ結局俺は、試合にほとんど出る事がなく、出ても足をチョイチョイひっぱる程度にしか活躍できなかったので、あまりコールしてもらえませんでしたけどね。
スラムダンク世代ですが、これがきっかけではありません。
きっかけは姉貴が
「バスケ上手い奴はモテる(バスケ部に入ったからモテるとは言ってない)」
と言ったからに、他なりません。
カッコの中の本質を見抜けなかったために、バスケ部に入り、しかしモテず絶望し、やがて幽霊部員となるのにそれほど時間はかかりませんでした。
さて、そんな少ない部員経験の中でも、試合は一種のお祭りでした。
誰が出るんだろう。今回は1年も出るらしいよ。まさかの秘密兵器の俺が!?
などと、仲間うちザコばかりで大興奮したりしていましたが、普通に小学生からバスケやってる奴が選ばれていました。
そらそうだよな。
そして、ベンチに入れない部員が、ずらずらとベンチの後ろに中腰で居させられているんですが、そんなザコどもにも仕事があります。
それは、声出しです。
試合で自分たちのチームが何かしらアクションを起こしたときに、それに合わせた掛け声を出します。それもわりと長くて、リズムに乗せて発声しなくてはならない代物で、いわば、ラップみたいなもんでした。
唯一覚えているのが、点を入れたときとファウルをしたときです。
点を入れたときは
「いいぞー!いいぞー!○○(点を入れた人の名前) GO!GO!もう1本! エーラッセェ!エーラッセェ!エーラッセェ!・・・」が、きりがいいところまで続きます。
エーラッセェ!は、特に意味は無さそうな、人外語です。ここからは全員で声出ししますが、「もう1本」まではソロです。ソロは当番制で、一人ずつ順番に回ってました。
自分がソロパートのときに、点を入れた人の名前が分らなかったりすると、物凄く困りました。
そしてもうひとつが、ファウル(反則)をした時です。
「ナーイスファウルーナイスファウルー バンバンババンバン!(手拍子)ナイスファウルー」
ファウルしたときに、常にコールしていたわけではなかったと思いますが、わりと頻繁にしてました。その試合中、そんな事しているのは、うちの学校だけだったような気がします。
これね。すげぇ違和感あった。
だって反則ですよ?ナイスは無いでしょ。
そりゃあね、戦略的にわざと、ファウルする場面もあるかと思いますよ。
その場合でも、あくまでも意図的ではないものだ、というのが建前じゃないですか。
ファウルをして気落ちしている選手を励ます、みたいな意味があるとしても、さすがにこれは人としてどうなの。
とか思いながらも、先輩怖いのでコールしていました。
そしたら案の定、試合が終わった後終了式で、県の偉い人みたいなのが
「ある学校がナイスファウルとコールしていましたが、これってスポーツマンとしてどうなの」
みたいに言われましてね。
他の学校も含めた全選手を前に。
どう考えても、うちの学校のことを言われてましたよ。
それからは多分、このコールもなくなったと思います。
ちなみに、たまたま順番的に、ナイスファウルのコールを最後にしたのは俺でした。
つまり俺が最後の、ナイスファウルコーラーです。スポーツマン失格のレジェンドです。
調べてみたら、コール応援とかって色々あるみたいですね。
言ってるほうも大声出せて、楽しかったりするんですよね。
まぁ結局俺は、試合にほとんど出る事がなく、出ても足をチョイチョイひっぱる程度にしか活躍できなかったので、あまりコールしてもらえませんでしたけどね。