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2024/11/01 16:29 |
かりんくん永眠
本日、かりんくん(うさぎオス)が老衰により、その長い生涯に幕を閉じました。
2001年2月26日生まれ。約13歳(人間で言うと93歳)という、記録的な長生きうさぎでした。
今夜は酒でも飲みながら、かりんくんの生き様を書いてみたいと思います。
大変長く、ウザいです。

幼少期。
うちは向かい、両隣、後ろの各家すべてが犬を飼っているという、四面楚歌犬飼いエリアに住んでいた。
当然のことながら、うちも犬が飼いたい!と熱望したのだが、うちにはおかんによる鉄の掟があった。
いわく
「一匹増えたら、一匹出て行け」
というもので、早い話が、犬を飼うならお前出て行けよ、という事である。
物心ついた頃から、何度も言われていた記憶がある。しかも真顔で。
このたった一言で、それ以降何十年と続く俺の動物飼いたい欲求を、余裕で粉砕してきたおかん。
この人は、ガチで俺をたたき出しかねないわ。
わずか5歳程度の子供時代に、親の冷酷さを知った俺は、
・おかんに逆らわない
・なるべく早く手に職をつける
という鉄則を、九九よりもずっと早く頭に叩き込んでいた。

今から13年前。俺氏23歳。
社会人としても安定してきた今なら、たとえ放り出されてでも動物が飼いたい!
色々考えた結果、泣かないし家の中で飼えるしで、うさぎに決めた。
おかんに何も言わずにペットショップをめぐるも、田舎のペットショップにはうさぎがいなかった。そこでネットにて、里親さん募集のページにたどり着き、里親募集している京都の女性と連絡を取った。
彼女とメールでやり取りして、5匹ほど生まれたうさぎのうち、1匹を譲り受けることが決まった。彼女は元々つがいで2匹を飼っていたのだが、目を離した隙に子供が出来てしまい、その子供たちを里子に出すということで、そのHPに登録していた。
5匹のうさぎのうち、1匹だけ黒うさぎがいるという話を聞いていた。白よりも黒のほうがなんとなくいいかも!と思っていたけど、まずは全員とご対面してから、ということで、彼女の家へはせ参じた。
道中で、うさぎの小屋とかえさ箱とか、教えてもらった必要なものをガンガン購入。そのまま面会へ。
部屋の中を所狭しと走るうさぎたち。
でも、やはり知らない人だからか、俺が撫でようとしてもみんな逃げてしまう。
ふと気がつくと、俺の後ろにくだんの黒うさぎが寝転んでいた。他のウサギは脱兎の如く逃げ惑うのに、黒うさぎだけが俺のそばでリラックスしてくれていた。
これはあかんやろ。もう音速でそのこに決定。
種類はネザーランドとドワーフライオンのハーフ。
ネザーランドの小ささと、ライオンのたてがみを併せ持つ、最高に可愛いうさぎ。

動物用キャリーに乗せて、車の後部座席に乗せて滋賀まで移動。
もう気になって気になって、信号待ちのたびに後ろをのぞいたし、寒くないかとやたらと暖房をつけたり消したりしてた。
家についてウサギ小屋を組み立てて、住まわせてみる。かりんにそっと触れてみる。緊張のためか、体がガチガチ。何も食べないし何も飲まない。
心配していたけど、あまり見つめ続けるのもストレスになるだろうと、出来るだけ見ないようにした。半日ぐらい過ぎた後に、えさが少し減っていて、フンも見つけて、ものすごく嬉しかった。

しばらくは2階の俺の部屋で飼っていたんだけど、しばらくして1階に連れてって、おかんに見せた。
「一匹増えたら・・」が出るかと思ったら、そんな言葉を出す前に、かりんの可愛さにヤラれたらしく、あっという間にメロメロ。赤ちゃん言葉で話しかけるし、おもちゃやおやつを買いまくってくるし、たまに間違えて俺の名前で呼びかけるし。
ものすごい溺愛ぶり。
受け入れられてホッとしたけど、本来、孫に注ぐべき愛情を、かりんに注いじゃってる感が否めなくて、姉貴と二人で反省しているフリしといた。

名前は、当時やってたHPに集まる仲間に案を出してもらって、
「黒いから、かりんとうで、かりん」
に決定。
男の子なのに、かりん。
元飼い主さんに、お別れのときに
「かっこいい名前つけてもらいなねー」
って言ってもらってたのに、あんまりかっこよくなくてちょっと心苦しかった。


元々は、ちいさなウサギ小屋に住まわせていたのが、だんだんとリビングに放される時間が長くなり、最終的にはリビングに放し飼い状態となった。
最初は、上の写真にあるソファーから下りられなかった。一度滑って落ちたときなんかは、ものすごい勢いでソファーに飛び上がったりしてた。それが徐々に行動半径を広げて、リビングどころか1階全てが彼の居住空間となるのに、それほど時間はかからなかった。
一度なんか、仕事から帰った俺と、階段の3段目まで登ったかりんと玄関でばったりでくわし、彼が大急ぎで逃げ帰るという事があった。よっぽど驚いたのか、それ以来、2階へは行こうとしなかった。
ちなみにこのソファーは、彼のオシッコで修復不能となり、破棄されました。

主におかしをあげるのはおかんの役目だったので、おかんにはすぐになついたけど、俺には全然なつかなかった。
そんな彼がある日、自分から俺の膝の上に飛び乗ってくることがあった。俺はものすごく感動して、とうとう俺の愛を分かってくれたか!と万歳しかけて、ふと、あれ?なんかふとももが、生暖かくね?
うん、普通にトイレ代わりにされただけでした。
不等式でいうと
おかん>かりん>>>>>>>>(越えられない壁)>>>>トイレ=>俺
こんな感じと思われます。
臭いがどうしても取れなくて、まだ買ったばっかだったジーンズ捨てたわ。


俺が赤ちゃんの頃に、中に入って遊んでいたらしいカゴが、一時期、彼のお気に入りの場所でした。


スリッパとの比較画像。スリッパになる芸を仕込もうかと思ったけど、オバQとかぶるので断念しました。

ずっと大好物だったお菓子「ぱくっとキャロット」

トイレを覚えてくれて、かならずここでしてくれました。
うちの子天才!と方々で自慢しまくってましたが、わりと普通に覚えるらしいです。


アタマがやられていた時につくった、かりんTシャツ。
厳選した写真を使ったのに、ごちゃごちゃして分かりにくいと家族には不評でした。


結局、ほとんど使うことの無かったウサギ小屋。


うちの子モデルデビュー!を目指してあれこれ写真を撮ってました。
結局、黒うさぎは写真うつり的に不利、という現実が分かっただけで、いつの間にかみんな飽きてやらなくなりました。

かりんお見合い!
残念ながら、この縁談は破談になりました。

1ヶ月ほど前から、転ぶことが多くなりました。
朝リビングに降りてきたら、転んだまま起き上がれず、もがいているかりんを見つけたときは、凄く驚きました。
それ以来、おかんも俺も、定期的にかりんが転んで無いかを、見に行くようになりました。

随分痩せて、目やにがかなりひどくつくようになって来ました。
目やにを取ろうとするも、固まっててなかなか取れず、かりんも痛そうなので取れないまま。

えさをあまり食べなくなりました。

やがて、あまり動かなくなりました。
たまに移動するときも、後ろ足に力がなく、フラフラで今にも転びそう。
跳んでいくというよりも、這っている感じでした。

ついに、寝たままほとんど起きなくなりました。
スポイトでジュースや水を口に注ぐと、少しは飲んでくれるのですが、食べ物はほとんど受け付けませんでした。
常にもぐもぐ動いていた鼻も、途切れ途切れになってきました。

目を開けることが少なくなってきました。
開けていてもほとんど薄目で、名前を呼ぶとかろうじて反応してくれる、という程度になりました。かりんを毛布に包んでベットに横たえ、家族みんなでかりんをかこんで、見守っていました。鼻がひくひく動いている、おなかが呼吸で波打ってる。それがいつまでも続いて欲しくて、じっと静かに、見守っていました。

2013年11月23日 朝6時40分頃。
とうとう、動かなくなりました。

思えばかりんは生まれてこの方、ほとんど病気らしい病気もせず、最期も大往生だったと思います。
かりんが幸せだったかどうかは分かりませんし、本人が決めたらいいと思いますが、かりんがいてくれて俺達は凄く幸せでした。
自分たち以外に、動いている動物が家にいること。
笑わせてくれたり、困らせてくれたり、怒らせてくれたり。
これがどれだけ幸せなことか。彼の存在が、生きがいのひとつでもありました。

ありがとう。お疲れ様でした。
先にいってる人たちによろしく。
俺達もいずれはいきますので、それまで楽しく過ごしててください。

拍手


2013/11/23 20:30 | Comments(2) | 日常

コメント

覚えていらっしゃるでしょうか。
ずっと昔、一度だけ大阪オフ会で会ったことがあります。
うちもネザーの雑種のうさぎを、今年の夏に11歳で亡くしました。
同じ老衰でした。
かりんちゃん、どうしているかなあと思っていましたが…。
とってもとっても長生きでしたね。
ずごく幸せで、親孝行なうさぎさんだったと思います。
お疲れ様でした。

私はすでに別のうさぎと暮らしています(里親になりました)。
もしまたうさぎと暮らしてもいいなあと思えたら、是非迎えてください。
うさぎでしか満たされない寂しさや幸せがあると思います。

今はかりんちゃんの思い出と笑い話を、是非家族の方と語ってくださいね。
かりんちゃんとうちのミント、虹の橋で会えてたらいいなあ。
posted by ミントうさぎat 2013/11/25 12:08 [ コメントを修正する ]
名前は記憶にあります。
ご無沙汰です。かりんともども、覚えていてくださってありがとうございます。
うちも色々と話をしましたが、今はもう次を飼わないというところで、落ち着きました。
またいつ、気分が変わるかは分かりませんが。

先に逝ったペットが迎えてくれる虹の橋の話、ステキですよね。
あいつ俺が行くとき、ちゃんと待っててくれるやろかなー。
posted by たからat 2013/11/27 20:25 [ コメントを修正する ]

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