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2024/11/23 14:20 |
オシャレカフェのオーナーになりたいのです。その2
俺には「いつか」が多すぎる。
部屋の片付け、新しい習い事、試験勉強などなど。
なんでもかんでも「いつか」やろうと思ったまま、放置プレイしている事案が多すぎると、この道36年の俺の専門家(脳内俺)から指摘を受けました。
昔から、よく言いますよね。
・いつかやろうは馬鹿野郎
・「いつか」は、永遠に来ません(映画 人生がときめく片づけの魔法)
・「いつか」は危険な言葉だ。「永遠に来ない」と同じ意味だ(映画 ナイト&デイ
俺のやるべきことや目標は、いつかまみれなんですよ。
もうね、ほとほと自分のいつか加減に嫌気がさしましてね。
いつかカフェをやりたいっていう子供の頃から放置された夢を、ほんのわずかでも前進させる為に
なんてのはまぁ8割方ウソで、黒髪女子バイトに「オーナー♪」と呼んでもらいたいかために、カフェスクールに入学したんですがねデュフフ。このためなら人生賭けられるわ。

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7月に申し込みして、数週間後に1日レッスン体験というのがありまして、参加してきました。
てっきり話を聞くだけだと思って気楽に行ったら、いきなり包丁握らされましたからね。
2品も作るとか。もちろん各自がそれぞれで作り上げるんですよ。
しかも、先生であるシェフが一通りの作り方を実演して見せた後、何のフォローもなく「ではどうぞ」と実践ですよ。
これまで俺が体験してきたお気楽料理教室では、調理は大抵は先生との同時進行で、先生も生徒が全員着いて来るまで待っていてくれる上に、あらかじめレシピが配布されている上、複数人で1品作る関係上、相談や人任せという他力本願が出来たという2重3重の安心親切設計だったんですが、ここはそんなもの一切ありゃしねぇ。全て自分ひとりで完結させなきゃならない。
先生が慣れた手つきで実演している間、こっちは死ぬ気でメモをとって、先生のやってること、言ってることの要点を残さずメモりつつ、目はその動作を追い続けなければならない。
どの材料をどのように下ごしらえして、どのタイミングでどう使うのか。
火の大きさや時間、加える調味料のタイミングなんかを、たった1回の実演で把握しなくてはならない。しかも先生は強面で、筋肉隆々。ふざけた質問しようものなら、笑いながらフライパンで後頭部をフルスイングできるタイプの男だ。質問それはすなわち本日が命日。
お気楽気分はぶっ飛び、ここ数年でこんなに真剣になったのは、片手で握った分を全て貰える1円つかみ取りの時以来ってなぐらい、ガチの俺出した。
目は先生の手元に釘付けで、それでもメモる手をとめずに書きまくった結果。

このときほど、自分の悪筆を反省した日は無かった。いざ作る段になって全てが同時進行なので、早く次の工程を把握せにゃならんのに、メモを見ても走り書き過ぎて何書いているのかわからん。その間にもお湯はボコボコ湧きたち、アルミフライパンはチンチンに焼かれ、放置された材料は暗黒街に堕ちてゆく。全てが時間との勝負。
慌てていたせいで、パスタをザルを入れる前に投入してしまうなどのミスをするも、先生からのフォローは皆無。当たり前だけど、自分のミスは自分でフォローしなきゃならん。
音速でパスタを引き上げて、ざるに投入して無理やり沈めるという荒業で事なきを得る。
使ったこと無い調理器具や材料を使い倒し、周りのトントントントンというリズミカルな包丁の音にプレッシャーを感じながら、なんとか必死に作り上げた。しつこいけど本当に必死に作ったよ。

トマトとシーチキンのパスタと、生ハム+マスカルポーネのなんやかんやデザート。
この日レッスンに参加した生徒は10人ぐらいで、最後にみんなでお互いの作ったものを試食し合いました。
同じように作ってるのに、味のつき方とか見た目とか、やっぱりみんな違う。
ちなみに俺のは、誰よりも薄味でした。育った環境がモロに出るよね。
このとき、黒胡椒の美味しさと味付けの大切さを知りました。
でも10人も試食し合ってると、食べたときに相手に伝える感想が、貧困なボキャブラリーでは厳しい状態になりました。
・おいしい(冒頭の挨拶みたいなもの)
・黒胡椒が効いてる/優しい味=効いてない
・包み方が綺麗/前衛的=あまり綺麗でない
・トマトが形を保ってる/溶け込んでいる=時間かけすぎ
などなど。オブラートに包んだほめ方をせねばならない。
味や見た目の違いを言葉で表現するのも、なかなか難しいもんだなぁ。料理評論家は語彙の豊富さという意味でも、凄い人たちなのかもしれん。

後で知ったんだけど、ガチの料理学校とかでは、みんなこういうスタイル(一回見せて後は実践)で教わるらしいね。
確かに必死度がハンパ無かったわ。ちょっと泣いてたもん。

ちょっと認識が甘すぎたせいで苦労したけど、ものすごく良い経験になった。
志を同じくする仲間たちと共に、楽しくがんばりたいと思いますえ。

2013/10/20 22:25 | Comments(0) | カフェ

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