そんでもって、いよいよ被災地へ。
遠野まごころネットから釜石まで、バスで1時間30分ぐらい。
俺ね、きっと被災地を一目見たら、すんごい衝撃を受けると思ってた。
たった30秒の、ハリウッド版忠犬ハチ公のCMですら、普通に泣いてましたし、そんなモンと比べ物にならんぐらいの悲劇が起こった土地に行くわけじゃないですか。
そんな土地に降り立ったら、一体俺はどうなってしまうのか。
そして目の当たりにしました。
遠野まごころネットから釜石まで、バスで1時間30分ぐらい。
俺ね、きっと被災地を一目見たら、すんごい衝撃を受けると思ってた。
たった30秒の、ハリウッド版忠犬ハチ公のCMですら、普通に泣いてましたし、そんなモンと比べ物にならんぐらいの悲劇が起こった土地に行くわけじゃないですか。
そんな土地に降り立ったら、一体俺はどうなってしまうのか。
そして目の当たりにしました。
ただ、唖然とした。
感想は無いわ。言葉も無いわ。
衝撃とかいう問題じゃなかった。超越してた。
既に、あらかた片付けられているわけだけども、それでもこれ。
津波が壊した、元小学校を拠点にしとります。
各家庭敷地内に残った、瓦礫を撤去するのが今回の作業。
瓦やガラス、ゴミや陶器などといったものを、分別しながら拾い集める。
時々、意味のありそうなお宝が出てくることがある。
ぬいぐるみ、食器、卒業証書などなど。
それらは思い出ボックスに入れておき、住民の方にお返しする。
といっても、大抵は「捨てておいてくれ」と言われるそうだけど。
みんなで作業に当たる。
仕事と違って、強制された作業でも無いし、サボっても怒られるもんでもない。
でもそこは日本人、作業に没頭したらなかなか止まらない。
最初は無秩序だったのに、効率を上げるために集団になって、段々とルールが出来ていくのも面白い。好き好んで来ている人たちだからか、役割分担なんかも自然に出来て、非常に話が早い。
ただ、俺は1人でウロウロして、みんなの邪魔になってましたけどね。邪魔役は任せろ。
翌日。
地元の人が来て、こいのぼりを揚げてかはりました。
ちょっと感動しました。
この無味乾燥な土地に、ようやく色がつきました。
このこいのぼり、やたら低いところを泳いだりするので、校庭を歩いていると、たまに尾っぽで撫でてくれます。
いつかまた、このこいのぼりの下で、子供たちが駆け回る日々が来るといいなぁ。
その日を目指して、俺は瓦礫を拾うお。