忍者ブログ
[PR]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。


2024/11/23 00:55 |
新しいチューナーを購入
「曖昧さ」ってのは、優しさでもあると思う。

例えば、仮の話ですけど、びっくりするぐらいモテない男がいるとしますよね。
まぁモテないのも当然で、基本無口、人の話聞かない、でも自分の話は延々とするという、どうしょうもない男なんですよ。彼は。
そんな俺がこの間飲み会に行きましてね。右隣に口の悪い女友達、左隣に初対面の女性、という席に落ち着いたんです。
そいで口の悪い方が、どうしたら俺がモテるか、生まれ変わり以外で、的な話題を繰り出してきやがりましてね。左の女性にも、その話題をふったわけです。

そりゃあね。
普通の女性なら、俺を見た瞬間
「ああ、こいつは無いわ」
と即断できるでしょうよ。
だけど、それをさすがに初対面で言ってのける女性は、変人の多い俺の周りでも、あまり多く無いです。ほんの7~8割程度です。
彼女は残りの2割に席を置く逸材だったらしく、
「やっぱり完璧だとモテにくいんですよ。隙を見せてください。そしたらモテますよー」
とか笑顔で言うんです。
次の瞬間
「モルディブとかどう?」
ってハネムーンの予約を取り付けそうになりましたけど、さすがにそれが社交辞令、というか人として身に付けた処世術ということは理解してますので、仕方なく、後はハンコ押すだけにしてある緑の紙はカバンにしまったんですが。

分類的に言えば、彼女の言うことは間違いなく「嘘」です。
ただしそれは悪意ではなく、人としての思いやりであり、いわゆる善の嘘とでも言うべきもの。
この場でこのような嘘をつかず、本音丸出しにして
「個別評価と総合評価どっちがいい?答えは全部、キモい、だけど」
とか言われたら、さすがの俺も、ちょっとあの世への移住を検討しちゃいますよ。

時と場合によっては、思ったことをストレートに伝えるのは良くない。それが真実であろうとも。
人生において、例え嘘偽りであっても、真実を覆い隠すべきタイミングは結構多い。

そこでようやく本題なんですけど、チューナーを買いましてね。

こいつは、楽器の音程を知るための機械でして、楽器の側に置いて音を出すと、その楽器の音を表示してくれるんです。
こいつは楽器に直接くっつけることも出来て、楽器から出る振動を直接拾ってくれたりするスグレモノなんです。
アンサンブルとか、たくさんの人が弾いているところで音を合わせようとすると、他の人の音を拾っちゃったりして合わせにくいんですけど、これなら自分の音だけを拾ってくれます。
さらに、土台がほぼ360度回転するので、どんな付け方をしても、自分の見える位置に付けられるというところも素晴らしい。

ただね、一点だけ問題がある。
こいつ、正確すぎるんです。
いや、チューナーが正確でなかったら不良品なんで、正確であることはもちろん必要なんですが、目指す音とのズレを、+50から-50の数値で示してくれるんです。
A(ラ)の音を出そうと思って弾いたら、
「A +32」(翻訳:ラより32(当社基準)も高いよバカ)
とか出るんです。
あわてて少し低めにすると、今度は
「A -18」(翻訳:今度は18も低いよ程度を知れ阿呆)
とか言うんです。

前に持っていたチューナーは
「ぴったりー」「ちょっとずれてる」「すげーずれてる」
の、3表示しかなかったんです。
だから、そうかそうかずれてるか、ならこうしたらどうかな?あららまたずれちゃったかはっはっは的な、和気藹々とした音あわせができたんです。

しかし今度のチューナーは、そんな「曖昧さ」は一切排除されており、明確に数値化してくる。
しかも完璧に合わせても、弾いてるうちに弦が下がってきて
「A +2」
とか出たりするようになるんです。
そんなものいちいち合わせていたら、一曲弾くたびにチューニングしなきゃならんことになるんです。でもほっとくといつまで経っても+2のままだし、へたすりゃ増えてくし、仕方なく合わせるし、ますます練習しないし。

正確なのは結構なんですが、さすがに±50はやりすぎだろ。
曖昧さは、世界に誇れる日本の美徳だと思いますです。

拍手


2012/03/26 00:15 | Comments(2) | 音楽

コメント

チューナー振り切れる(笑)??
posted by ほそみっちーat 2012/03/28 22:03 [ コメントを修正する ]
綺麗な音は出てないでしょうな。
posted by たからat 2012/04/15 22:11 [ コメントを修正する ]

コメントを投稿する






Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字 (絵文字)



<<お世話になります。 | HOME | 折れた弓折れた>>
忍者ブログ[PR]