農鳥小屋の主人は、ちょっとヘンな人らしい。
ヘンな人は、自分およびその周りでおなかいっぱいな人生を歩んでいるので、これ以上増やすことも無いと、関わらずに出発。
また暴風の稜線をてくてく歩く。
小屋から農鳥岳まで、200メートルほど上昇する必要がある。
見た目は天竺みてーな高度感があるけど、数字にすると200メートル。
最近ようやく、どのぐらいの時間で、どのぐらい登れるのかが、なんとなく分かるようになってきた。それというのも、数分おきに高度計やGPSを見て、まだこんなけしか進んでないの?と何度も絶望感に浸るというマゾな遊びを繰り返してきたおかげだ。授業中に、時計ばかり見ていた学生時代を思い出す。あの頃から1ミリも進歩してないのに、歳だけくって満34歳。そろそろ役職についていても全くおかしくない年齢。なのに平。
横には小次郎岳が。
かっこいい。
そして逆サイドには鳳凰三山。
薬師岳、観音岳、地蔵岳の3つの山を総称して鳳凰三山と呼びます。鳳凰とか、名前がカッコイイ。一輝。
一部冠雪しとりますな。
白峰三山の上り口、広河原にあるビジターセンターには、この鳳凰三山の、それぞれかっこいい写真がポスターとして貼られていて、ものすごく行ってみたくなります。
ヘンな人は、自分およびその周りでおなかいっぱいな人生を歩んでいるので、これ以上増やすことも無いと、関わらずに出発。
また暴風の稜線をてくてく歩く。
小屋から農鳥岳まで、200メートルほど上昇する必要がある。
見た目は天竺みてーな高度感があるけど、数字にすると200メートル。
最近ようやく、どのぐらいの時間で、どのぐらい登れるのかが、なんとなく分かるようになってきた。それというのも、数分おきに高度計やGPSを見て、まだこんなけしか進んでないの?と何度も絶望感に浸るというマゾな遊びを繰り返してきたおかげだ。授業中に、時計ばかり見ていた学生時代を思い出す。あの頃から1ミリも進歩してないのに、歳だけくって満34歳。そろそろ役職についていても全くおかしくない年齢。なのに平。
横には小次郎岳が。
かっこいい。
そして逆サイドには鳳凰三山。
薬師岳、観音岳、地蔵岳の3つの山を総称して鳳凰三山と呼びます。鳳凰とか、名前がカッコイイ。一輝。
一部冠雪しとりますな。
白峰三山の上り口、広河原にあるビジターセンターには、この鳳凰三山の、それぞれかっこいい写真がポスターとして貼られていて、ものすごく行ってみたくなります。
可能な限り、反対側に隠れて風をやり過ごしつつ、まだまだ進む。
そしてようやく、農鳥岳に到達。
日本で4番目に高い山ー。
さて。
改めてこれからの距離と、現在時間などを考慮してみると、どうもテン場に着くのは遅くなりそうな雰囲気。
実はうすうす気付いていたけど、もうどうしようもないので、気付かなかったフリしてた。
嫌な事は先送りにして、さらに面倒なことにするという、これも子供の頃から全く変わってない俺の性癖。満34歳。大きな子供がいても全くおかしくない年齢。なのに独身。
もしもテン場につけなかった場合、そこまでのどこか適当な場所でテントを張って、宿泊ということになる。その場合、飲み水の確保などが難しくなるのだが。
2人の持ち物を合わせてみても、飲み水はほとんど無い。酒は大量にあるが。
まずい、こんなんで遭難したら、
「アホ2名 水も持たず南アルプスで遭難 酒は大量に保持」
みたいな記事で、むっちゃ叩かれる。
ここからは2人して、わりと本気で下った。
途中で黄色い服を脱いで、もう黄色くなくなったキイロイオジサンにも出会った。
同じ場所の小屋に泊まるらしい。
前を歩くおじさんがボソッと
「熊が出ないといいねぇ」
と呟き、去っていった。
熊!?出るのここ?
グラム女に熊よけの鈴を出してもらうも、ものすごく小さな音の可愛い鈴しか出てこなくて、何も持ってきてない自分を棚に放り投げてキレる俺。
足がかなり痛くなったが、なんとか予定の大門沢小屋に到着。
もうバッテバテで、テントを張って休んでたら、いつの間にか寝てた。
つづき
そしてようやく、農鳥岳に到達。
日本で4番目に高い山ー。
さて。
改めてこれからの距離と、現在時間などを考慮してみると、どうもテン場に着くのは遅くなりそうな雰囲気。
実はうすうす気付いていたけど、もうどうしようもないので、気付かなかったフリしてた。
嫌な事は先送りにして、さらに面倒なことにするという、これも子供の頃から全く変わってない俺の性癖。満34歳。大きな子供がいても全くおかしくない年齢。なのに独身。
もしもテン場につけなかった場合、そこまでのどこか適当な場所でテントを張って、宿泊ということになる。その場合、飲み水の確保などが難しくなるのだが。
2人の持ち物を合わせてみても、飲み水はほとんど無い。酒は大量にあるが。
まずい、こんなんで遭難したら、
「アホ2名 水も持たず南アルプスで遭難 酒は大量に保持」
みたいな記事で、むっちゃ叩かれる。
ここからは2人して、わりと本気で下った。
途中で黄色い服を脱いで、もう黄色くなくなったキイロイオジサンにも出会った。
同じ場所の小屋に泊まるらしい。
前を歩くおじさんがボソッと
「熊が出ないといいねぇ」
と呟き、去っていった。
熊!?出るのここ?
グラム女に熊よけの鈴を出してもらうも、ものすごく小さな音の可愛い鈴しか出てこなくて、何も持ってきてない自分を棚に放り投げてキレる俺。
足がかなり痛くなったが、なんとか予定の大門沢小屋に到着。
もうバッテバテで、テントを張って休んでたら、いつの間にか寝てた。
つづき
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