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2024/11/23 10:31 |
歴史街道丹後100kmウルトラマラソン 当日
翌朝。
4時にスタートなので、ホテルからの移動とか食事など色々考えて、1時半に起きる。
目覚めて1秒後に行動が出来る特技を大いに活かし、15分後にはもう車で会場に向かってた。

当然、あたりは真っ暗。
コンビニもガラガラで、来ているのは走る格好をした人がほとんど。
道も空いているので、スタートの1時間前には会場に到着してしまった。

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わりと暇。凄く暇。
数分毎に放送が入り、スピーカーから大声で、スタートの時間を報告してくれる。
これ、近所の方はたまらんだろうなぁ。

暇。ってか眠い。
椅子に寝転がって、普通に寝てる人もいるし。
ストレッチしながら、とにかくひたすら待つ。

そしてスタート直前に、徳光さん登場。
俺は遠くにいたので顔は見えなかったけど、マイクで声は聞こえた。
先日の24時間マラソンの事を指して、ボクは60kmぐらいで精一杯でしたけど、みなさんは100kmですかー凄いですねー的な事ゆってはった。

そしてスタート。
1000人もいるから、ぜんぜん進まないかと思ったけど、意外に早く進みだした。
スタート付近は観客も多く、徳光さんも司会のおねーさんも元気にエールを送ってくれるので、ものすごくにぎやか。
足元に注意しながら、前に進む。
少しずつ歩く速度が上がっていく。

とにかく、ジョギング程度の、無理の無い速度で。俺がとれる作戦はそれだけ。
上り坂はほとんど歩くような速度で走り、それ以外はトロトロ徐行。
かなり後ろの方からスタートしたのに、ガンガン抜かれた。

1キロも走ると、抜かれることも抜くことも無くなり、周りも随分静かになった。
自分を含めて走る音と、固まって走る人の話し声が聞こえるぐらいで、真っ暗な海沿いの道をひたすら走った。

海から徐々に太陽が昇り、明るくなってくる。
夜明けを感じながら走るなんて、初めての経験で、なんだかワクワク。

そうこうしている間に、エイドに到着。
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エイドでは水、ポカリ飲み放題。
梅干とか甘納豆とか、そういった食べ物も用意してあった。
エイドもいろんな種類が合って、置いてあるものもちょっとずつ違う。
中盤ではほとんどのところで梨とバナナが食べ放題で、俺ほど食ってる人はいなかった。梨大好き。
俺の場合は休憩というより、普通に食事だった。

ダラダラ走って、21キロを突破。
これまでの最高記録であるハーフマラソンの距離を抜け、ここからは未知の領域。
タイム的には人生最低だけど、楽しければいいのでキニシナイ!
この頃にはすっかり空も明るくなり、本格的に汗もかくようになってきた。
腰にポーチをつけて、ここに小さなドリンクボトルを付けて来たんだけど、わりと正解だった。俺のようにダラダラ走っていると、エイドからエイドの間に喉が乾いてしまう。こんな時、エイドもらった水が、かなり重宝した。

さらにダラダラ走って30キロ。
ここで初めての時間制限がある関門。
時刻は8時20分。関門は8時30分。
関門まであと数キロで、頑張れば抜けられそうだったけど、まぁ30キロ走れたし、もうそろそろ足も痛くて、そこから先は走れそうに無いから、ここでリタイヤしようと思っていた。
スタートからずっと聞いている音楽が、ちょうどB’zに切り替わった。稲葉さんも「ここまで来たことを称えましょう」とかゆーてくれてるし。完璧なエンディングじゃん?

走ってる間に30分になり、これでリタイヤ確定。
それでもまわりも走ってるし、俺もせっかくなので走り続けた。
やがて関門のエイドが見える。
ああ、よく頑張った俺。30キロでも上等だよ、うん。
そして時間を記録する床を踏み込んで、俺的ゴール!終了!
さて、リタイヤは...って、あれ?
後ろから来た人が、普通にそのまま走ってレース続行しちゃってるよ?
よくよく見てみると、関門は「8時38分」であり、俺はギリギリクリアしちゃってた。

直後、
「ここでエイドを締めます。2分後までに出発しない人は、リタイヤとみなします」
とか運営の人がゆーもんだから、終わる気マンマンだったのに、足もあちこち限界なのに、追い立てられるように走り出す羽目になった。

そこから先は、苦難の道だった。
もうとにかく足が痛い。
どんどん痛みは増していき、最後の方は走ってる時間よりも、歩いている時間の方が長くなってた。
足の筋を伸ばすと、人生最高に張ってるのが分かるが、いくら延ばしてもほとんど回復しない。足の裏も痛くて、最後の方には一歩ごとにうめいてしまうほどの痛み。
走るよりも歩く方が痛くて、それでも走るのも痛くて、3歩走ってはストレッチ、また歩いてはストレッチを繰り返しながら、とにかく進んだ。
頭の中では、次のエイドで休む。絶対リタイヤすると1億回ぐらい唱えながら進んだ。
そしてエイドに着き、リタイヤを申し出ると
「もう止めるんですかー?楽しみましょうよー」
とか、年の頃女子高生ぐらいの、可愛い女子(本物)に言われちゃって、そりゃ足がもげてても行くしかないでしょう。運営はあれをどうにかしろ。俺を殺す気か。
エイドを出て10秒後ぐらいに、人生最大級の後悔をするんですが、それでも次のエイドまで必死に進む。そしてまたけしかけられて、ウン!ボク頑張る!って走り出す。
そんなことを2,3回繰り返した挙句、区切りとなる昼ごはん(うどん)が食べられるエイドにて、とうとう永眠することを決めた。
もうこのまま進んでも、時間的に60キロ地点でリタイヤ確定なのもあったが、とにかく足が痛くて、もう全然楽しくなくなったので、終えることにした。
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この時間まで走ってる人は少なくて、ほとんどは後ろから来た60キロの方々。ゼッケンの色で100キロの人かどうかは分かるので、ひとりだけいたお仲間に声を掛ける。
彼も同じく、ここでリタイヤするらしい。
しばらく、いかに辛かったかというネガティブな話題でものすごく盛り上がった。

リタイヤする旨を告げると、車が車で待てと言われる。
フラフラ歩いていると、なんか男女高校生がずらっと並んで、前に椅子が置かれていて、足のマッサージをしてくれるブースがあった。
これまた可愛い女子(本物)の前が空いていて、どうぞとか言われた。
しかし俺の中の何かが邪魔をして、その横の男子の前に座ってしまう。
俺のバカ!クララなんか物の数にも入らんぐらいのいくじなし!
タダで女子(本物)に足揉んでもらう機会なんて、この先一生無いのに!
男子に足をもまれながら、数秒前に戻る方法を真剣に検討してた。
ってかマッサージは普通に素人さんでした。それでも随分、足がマシになったわ。
あと俺、くすぐり耐性ムチャクチャ低いの忘れてたわ。爆笑しそうに何度もなったわ。

その後、車で送られて会場に戻り、俺の初100キロマラソンは終了。
会場に戻ったら、舞台で徳光さんがトークショーみたいなんしてたわ。

この日から約一週間、ハンパない筋肉痛が続きましたとさ。
やはり、トレーニングが全然全然足りませんでした。
これからは月300キロ走るお。
 

2011/09/29 22:13 | Comments(0) | TrackBack() | スポーツ

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