俺のおみや

赤穂は地味に遠い。
兵庫だから滋賀から近いと思っていたけど、ほとんど岡山の近くに有ることを大会一週間前ぐらいに知り、ちょっとショック。
大会は朝８時より受付開始なので、これはもう前泊しておいたほうが良いなと判断。

大会前日。
何回も何回もシミュレーションして、確実に忘れ物が無いことを何度も確認し、自転車とかウエットスーツとか色々車に放り込んで、いよいよ自宅を出発。
会場のすぐ近くにある、赤穂パークホテルまでドライビン。
ホテルは高速から近くて、３時間ぐらいであっさり到着。
ホテルは綺麗だし、大会が終わるまで車置かせてくれたし、ホテルの人の対応も親切でした。安くてわりと広いし。ここオススメ。

チェックインして荷物を部屋に置いたら、会場の下見に、歩いて行ってみた。
５分ぐらいで会場に到着。まずその広さにビビる。
赤穂海浜公園って、むちゃくちゃ広いのな。







噴水。俺が近づいたら止まった。
水は生暖かかった。







事前にもらったコースマップによると、スイムでは左のメガネ橋をくぐって行くらしい。なんか楽しそう！
しかし水は濁ってるなー。藻が浮いてるなー。
海水らしく、潮の臭いがほのかにする。
右の写真の、奥にあるブイが折り返しで、あそこからこちらに向かって泳いで、橋をくぐる。
くぐった先にもブイがあって、そこでまた折り返して、再度橋をくぐって戻るコースみたい。
５００メートル、やっぱ長いわ。

あちこちで、明日の準備をされてました。






ランのコースも下見しようかと思ったけど、歩いたら３０分ぐらいかかりそうなので止めた。

とりあえず、広い公園であることは分かった。
ホテルに戻る。

車で夕食の買出しへ。
来る途中に気付いたんだけど、バイクに付ける水筒忘れたわ。
水は必ず持てとか言われているし、なんとかしないと。
ペットボトルに付ける、ワンタッチで開くキャップが有るといいんだけど。
あと夕食。弁当屋は無いか。
それとお菓子も食べたい。

そんな俺のワガママに、赤穂は完全対応！！
ホテルのすぐ近くに、スーパー、ホカ弁屋、１００円ショップが向かい合った聖域（サンクチュアリ）が有った！すげーぞ赤穂！

そこでしこたま必要なものを購入。
でも酒は控える。
アル中特待生である俺が旅先で飲まないなんて、ヘタすりゃ成人して以来初かもしれません。いかにビビってるかがお分かりいただけますでしょうか。






ちゃんと１００円ショップで蓋も購入。






大会前は弁当を２個食うのが、俺のジャスティス。
しかもひとつはスペシャルだ。
ホカ弁を食うと、毎日のように食っていた大学時代を思い出す。
安い弁当の代名詞であったノリ弁は、実はＮｏ２だと知った時は衝撃でした。
相変わらずおいしかったけど、さすがにこの歳で揚げ物弁当２個（内一個は大盛りスペシャル）というのはキツかった。俺も歳を取ったもんだ。
しばらくベットで横になって泣いてた。

１人のビジネスホテルというのも久しぶり。
ぬるいお風呂につかり、ボケーっと過ごす。
２０時ごろ、ベットに入る。
これだけ栄養も睡眠も取れば、明日は（体調は）完璧だな！とほくそえみながら眠る。

．．．．眠れない。
こっ、この俺が！
眠りに入るあまりの早さに、音速の貴公子と呼ばれたい俺が！
猛吹雪の冬山でも、テントが雪の重みで潰れてくるその瞬間まで、熟睡していた俺が！
もう一度風呂に入ったりもしてみたけど、やっぱり眠れない。

色々と眠れない理由を考えると、やはり不安感、これに尽きる。
明確に何が不安ってのは無いんだけど、漠然とした不安感が、頭の中をぐるぐる駆け巡る。
２２時ぐらいになっても眠れないので諦めて、普段全く観ないテレビでも観る事にする。
２７時間テレビとかやってた。
俺でも知ってる、とんねるずとかナイナイが出てた。
生放送って、もう見てて可哀相になってくる。
場の雰囲気を悪くする人、それを何とかしようと取り繕う人。
芸人同士が本気でケンカしているところとか見せて、これが今の視聴者にはウケるのだろうか。これがプロのエンターテイメントなのだろうか。
眠れない不安を、テレビ番組にぶつけてウサを晴らす。
あと、事故で半身不随になったけど、懸命に生きて結婚して子供も産んで、その直後病死した女性のドキュメンタリーを観て泣いたりしてた。

それでもまだ眠れないので、友人にメールしたり電話したり。
これが最後の電話になるかもしれない。俺の死に事件性があれば、最後に話した人に連絡が行くかもしれない。俺の最後の言葉なんかも聞かれるかもしれない。
何かかっこいいこと言わなきゃなーとか思いながら話してたら、いつの間にか電話終わってた。

そして気が付いたら、あっさり寝てた。
つづき。