俺のおみや

ついこの間まで、相変わらず仕事に忙殺されてましてね。
ようやく峠も越えて、以前に比べたら随分楽になったんです。

忙しい間って、仕事以外のことはほとんどできないんですよね。
特に運動量は最悪で、会社への行き帰りと、マウスのダブルクリックぐらいしか運動と呼べるものは無くて、あまりの体の鈍り具合に、日々悶々としながら仕事していたわけですわ。

余裕のある時間ができたから、何か運動したくなるじゃないですか。
なんかこう、ガッツリ体使うような、そういう運動がしたいと思いまして。
というわけで、気が付いたらトライアスロンに参加することになってたんですよね。

そこでふと気が付いたんですが、俺って泳げないんですよね。
いや、頑張れば２５メートルは泳げますし、命をかければ５０メートルも夢と消ゆ、なんですけど、トライアスロンってキロ単位泳ぐんですよ。
キロって（笑）
それは車での移動距離であって、泳ぐ単位は普通ミリだろ常識的に考えて。

そんで仕方なく、近所のスポーツジムに入会したんです。
ここはプールがあるし、泳ぎのレッスンもしてるらしいです。

ほいで早速泳ぎを習いました。
なんかもう、ダメだしされまくったんですけど、いちいち言うことがもっともなんですよね。
たとえば、水面に平行に手を伸ばしてたら体は浮かなくて、手先を水に沈めると体が浮いて安定するとか。
なるほど。
浮力は、水を押しのけた量に比例して得られるわけで、沈める物質量が増えれば浮力がたくさん得られる。手を沈めればその分、体が浮いて安定するというのは、理系的に大変分かりやすい説明だ。
これが音楽だと大変ですよ。
いい演奏をするには、曲のイメージを掴み取り、自分がどう弾きたいかを常に考えて弾けとか、日本語なのに何言ってるのか分からない事言われたりしますからね。

その他にも、水をかく動作であるとか、バタ足が生む推進力の理論であるとかを教えてもらい、なんか劇的に泳ぐの楽になったし、物凄く速くなった。当社比で。
２５メートルとか余裕で、１００メートルぐらいでもなんとかなるようになってきた。
２５メートルでは物足りず、延々と真っ直ぐなコースで流しそうめんのように泳ぎたいとすら思う。

少しずつ上達してるのが実感できてて、なんか水の中にいるのが凄く楽しくなってきた。
黄金期キタコレ。