ちょっと前にアイゼン以外の冬山装備を一切持たず、適当に比良山に入って、そのあまりの積雪量に泣きながら帰って来たんですが。
改めて装備を整え、雪山に挑んでみました。
一人で行くつもりだったんですが、友人も行くと言ってくれたので、ついでに山仲間どもにも声をかけまくってみました。ざっと20人ぐらいは。
余裕の全滅でした。
「雪山テント泊とかアホか」という、ごく一般的な意見まで頂戴する羽目になってしまいました。それならそもそも登山をやってる時点で大して変わらないだろうと、鼻くその俺が笑っておきました。
改めて装備を整え、雪山に挑んでみました。
一人で行くつもりだったんですが、友人も行くと言ってくれたので、ついでに山仲間どもにも声をかけまくってみました。ざっと20人ぐらいは。
余裕の全滅でした。
「雪山テント泊とかアホか」という、ごく一般的な意見まで頂戴する羽目になってしまいました。それならそもそも登山をやってる時点で大して変わらないだろうと、鼻くその俺が笑っておきました。
当日。
堅田駅からバスで坊村へ。
前回は平日に行ったから、バスの中に登山者は俺1人だったけど、今回は年季の入った登山者の方々がいる。ついでに友人もおるし。
もしかしたら既にトレース(誰かの歩いた道)ができていて、今回歩くのは楽かも!と楽観的に捕らえていた。
最悪、誰かが前を歩いてくれるまで、出発にモタモタしてれば楽じゃね?とも思ってた。家訓は他力本願です。
そしたら、坊村の前の平って停留所で、みんな降りてしまうのな。
唯一残った女性の方も、同じ場所では降りたものの、俺たちとは全然違うブナの方に行ってしまうし。
さらに、雪道はとっても綺麗。足跡ひとつなし。
ここ数日、だーれも歩いていないことは雪を見るより明らか。
たまに鹿の足跡があるけど、人間の足跡は一切無し。
結局山を降りるまで、1人の人間にも出会わなかったし、足跡も痕跡もありませんでした。
曇り空だけど雪はほとんど降ってないし、風も無いしで快適ではありました。
樹氷が綺麗。
とても静かで、聞こえるのは雪を踏む音ぐらい。
大自然に埋没しているというのは、なんだか自分の小ささを認識できて癒される。
しかし、癒されてる場合ではなかった。
ワカンのおかげで軽減されているものの、時々は足が膝ぐらいまで雪に沈む。
それをいちいち振り上げて歩くもんだから、想像以上に足が疲れる。
俺の歩いた後をひたすら歩く友人は、とっても楽そう。
たまには前後替われと文句を言うも、見事にスルー。
そのくせ「俺の歩幅が広くて歩きにくい」と文句まで言いだし、ちょっと雪山事故にでも遭遇させたろかな?ぐらいは考えた。
歩いていると靴紐が緩むんだけど、靴紐が凍ってて上手く締められない。
そのままにしておいたら、かかとに靴擦れが出来て、ちょっと痛かった。
それと、やはり軽登山靴の防水力では限界があり、靴の中も濡れていた。それと足が寒い。
なるほどー。やはり冬用の靴というのは意味があるんだなー。
堂満岳に続く登山道を歩くんだけど、途中で登山道なんか余裕で埋没していて、位置的には登山道の数メートル上を歩いている、というよりもがいている形になる。
雪に覆われているのでなだらかな斜面なのかと思いきや、足が思いっきり埋まる場所もあり。
こうやって埋まる場所をひたすら探して、雪を掻き分けて歩くか、登山道を軽く無視して斜面を登るか。
どちらの道も非常に大変で危険。
崖で踏み抜けば、そのまま麓まで落下アンドこの世にセイグッバイコース。
おまけにのんびり出発しているから、このままのペースでは予定していたテン場まで行けないかもしれない。
楽に登れるところは無いかなーと右往左往してみたけど、結局諦める。
もうどっかそのへんの、安全なところでテン泊しよう。
俺が雪と戯れて死にそうになっているのを見て、さすがの友人もすぐに完全同意してくれた。
戻って、夫婦滝を目指す。
結局こっちも登山道なんか辿れない状態で、途中で行き止まり。
その近くで広めになっている箇所を、今回の宿泊場所と決めました。
ではでは。テントを張らねば。
まずは整地作業。ふわふわの雪を押し固める。
雪の上で移動しながら、地団太を踏みまくる。
斜めになっているところには雪を足して、なるべく真っ直ぐになるように固める。
30分ぐらいはこの作業に費やす。
平らになったところにテントを立てて、入り口には靴を脱げる穴を掘る。
こーしておくと、テントの中から出て靴を履くのが楽だからね。
バーナーもここに置けば、風除けになるし。
ここでようやく一段落。
重い荷物を、少なくとも今日はもう持たなくてもいいし、夜までまだまだ時間がある。
それをどう過ごしてもいいわけで、とっても幸せな時間ですな。
風はあんまりないけど、やってみたかったので雪の壁を作ってみた。
スコップで雪を切り出し、ブロックを載せていく。
ブロックを固めずに乗せたもんだから、途中で大崩壊したけど。
下のブロックを大きくして、ちゃんと固めていくとそれっぽくなった。
なるほどー。やっぱり基礎工事は大事だな。
プログラムみたいに、後から適当に修正してけばいいもんではないんだな。
俺は大工に成らんくてよかった。
こう雪があると、何でも作れて楽しい。
滑り台も作ってみた。
色々と試行錯誤したんだけど、デコボコしててあんまり滑らなくて、ショボーンでした。
当然、雪だるまも作るわな。
体が巨大になりすぎて、転がすのに疲れきってしまい、頭は非常にエコサイズ。
コイツは壊さず、そのまま置いてきた。
多分5月ぐらいまでは生き残ってると思う。
日が翳ってきたあたりから、遊びにも飽きたので、テントの前で友人とダベりながらお菓子を食う。
俺もかなり持ってきたが、友人のおかし量もなかなかのもので、ちょっとお菓子パーティになっとった。
そのせいでご飯も食べないまま、俺が持ってきた酒で宴会突入。
ほとんど無風とは言え、暗くなってくるとさすがに寒くなってきたのでストーブで火をおこす。
拾ったまきが少なすぎて、あっという間に燃え尽きた。
友人がまき拾いに行くも、30秒で諦めて手ぶらで帰るという、比類なき根性の無さぶりを発揮。
そこからは寒くなったので、テント内に移動して宴会の続き。
あまりにテレビを観ない俺に驚愕した友人が、AKB48のシステムについて一生懸命説明してくれた。おかげで投票システムという、物凄くどうでもいい知識を得られた。
焼酎に雪を浮かべて、雪割で呑んでいたんだけど、いつの間にかストレートになっとった。
酒が無くなる頃、時計を見ると23時になっとって、慌てて就寝。
結局夕食はつまみで終了でした。
夜は思ったほど寒くも無く、割と快適に眠れた。
ただやっぱり、寝袋の表面が濡れた。シュラフカバーは必要なのか..あれ高いんだよなぁ。
翌朝。
適当に起きて、適当に荷物をたたんで、来た道をそのまま帰る。
俺が踏んできた道ができていたから、帰りは凄く楽でした。
テントは表面がうっすらと凍ってたけど、チャックも普通に動いたし、問題なし。
前の1500円のテントは、チャックが凍って出られなくなったからなー。
結局、今回も敗退でした。
こりゃあもう装備とかの問題じゃないわ。普通に無理だわ。
堅田駅からバスで坊村へ。
前回は平日に行ったから、バスの中に登山者は俺1人だったけど、今回は年季の入った登山者の方々がいる。ついでに友人もおるし。
もしかしたら既にトレース(誰かの歩いた道)ができていて、今回歩くのは楽かも!と楽観的に捕らえていた。
最悪、誰かが前を歩いてくれるまで、出発にモタモタしてれば楽じゃね?とも思ってた。家訓は他力本願です。
そしたら、坊村の前の平って停留所で、みんな降りてしまうのな。
唯一残った女性の方も、同じ場所では降りたものの、俺たちとは全然違うブナの方に行ってしまうし。
さらに、雪道はとっても綺麗。足跡ひとつなし。
ここ数日、だーれも歩いていないことは雪を見るより明らか。
たまに鹿の足跡があるけど、人間の足跡は一切無し。
結局山を降りるまで、1人の人間にも出会わなかったし、足跡も痕跡もありませんでした。
曇り空だけど雪はほとんど降ってないし、風も無いしで快適ではありました。
樹氷が綺麗。
とても静かで、聞こえるのは雪を踏む音ぐらい。
大自然に埋没しているというのは、なんだか自分の小ささを認識できて癒される。
しかし、癒されてる場合ではなかった。
ワカンのおかげで軽減されているものの、時々は足が膝ぐらいまで雪に沈む。
それをいちいち振り上げて歩くもんだから、想像以上に足が疲れる。
俺の歩いた後をひたすら歩く友人は、とっても楽そう。
たまには前後替われと文句を言うも、見事にスルー。
そのくせ「俺の歩幅が広くて歩きにくい」と文句まで言いだし、ちょっと雪山事故にでも遭遇させたろかな?ぐらいは考えた。
歩いていると靴紐が緩むんだけど、靴紐が凍ってて上手く締められない。
そのままにしておいたら、かかとに靴擦れが出来て、ちょっと痛かった。
それと、やはり軽登山靴の防水力では限界があり、靴の中も濡れていた。それと足が寒い。
なるほどー。やはり冬用の靴というのは意味があるんだなー。
堂満岳に続く登山道を歩くんだけど、途中で登山道なんか余裕で埋没していて、位置的には登山道の数メートル上を歩いている、というよりもがいている形になる。
雪に覆われているのでなだらかな斜面なのかと思いきや、足が思いっきり埋まる場所もあり。
こうやって埋まる場所をひたすら探して、雪を掻き分けて歩くか、登山道を軽く無視して斜面を登るか。
どちらの道も非常に大変で危険。
崖で踏み抜けば、そのまま麓まで落下アンドこの世にセイグッバイコース。
おまけにのんびり出発しているから、このままのペースでは予定していたテン場まで行けないかもしれない。
楽に登れるところは無いかなーと右往左往してみたけど、結局諦める。
もうどっかそのへんの、安全なところでテン泊しよう。
俺が雪と戯れて死にそうになっているのを見て、さすがの友人もすぐに完全同意してくれた。
戻って、夫婦滝を目指す。
結局こっちも登山道なんか辿れない状態で、途中で行き止まり。
その近くで広めになっている箇所を、今回の宿泊場所と決めました。
ではでは。テントを張らねば。
まずは整地作業。ふわふわの雪を押し固める。
雪の上で移動しながら、地団太を踏みまくる。
斜めになっているところには雪を足して、なるべく真っ直ぐになるように固める。
30分ぐらいはこの作業に費やす。
平らになったところにテントを立てて、入り口には靴を脱げる穴を掘る。
こーしておくと、テントの中から出て靴を履くのが楽だからね。
バーナーもここに置けば、風除けになるし。
ここでようやく一段落。
重い荷物を、少なくとも今日はもう持たなくてもいいし、夜までまだまだ時間がある。
それをどう過ごしてもいいわけで、とっても幸せな時間ですな。
風はあんまりないけど、やってみたかったので雪の壁を作ってみた。
スコップで雪を切り出し、ブロックを載せていく。
ブロックを固めずに乗せたもんだから、途中で大崩壊したけど。
下のブロックを大きくして、ちゃんと固めていくとそれっぽくなった。
なるほどー。やっぱり基礎工事は大事だな。
プログラムみたいに、後から適当に修正してけばいいもんではないんだな。
俺は大工に成らんくてよかった。
こう雪があると、何でも作れて楽しい。
滑り台も作ってみた。
色々と試行錯誤したんだけど、デコボコしててあんまり滑らなくて、ショボーンでした。
当然、雪だるまも作るわな。
体が巨大になりすぎて、転がすのに疲れきってしまい、頭は非常にエコサイズ。
コイツは壊さず、そのまま置いてきた。
多分5月ぐらいまでは生き残ってると思う。
日が翳ってきたあたりから、遊びにも飽きたので、テントの前で友人とダベりながらお菓子を食う。
俺もかなり持ってきたが、友人のおかし量もなかなかのもので、ちょっとお菓子パーティになっとった。
そのせいでご飯も食べないまま、俺が持ってきた酒で宴会突入。
ほとんど無風とは言え、暗くなってくるとさすがに寒くなってきたのでストーブで火をおこす。
拾ったまきが少なすぎて、あっという間に燃え尽きた。
友人がまき拾いに行くも、30秒で諦めて手ぶらで帰るという、比類なき根性の無さぶりを発揮。
そこからは寒くなったので、テント内に移動して宴会の続き。
あまりにテレビを観ない俺に驚愕した友人が、AKB48のシステムについて一生懸命説明してくれた。おかげで投票システムという、物凄くどうでもいい知識を得られた。
焼酎に雪を浮かべて、雪割で呑んでいたんだけど、いつの間にかストレートになっとった。
酒が無くなる頃、時計を見ると23時になっとって、慌てて就寝。
結局夕食はつまみで終了でした。
夜は思ったほど寒くも無く、割と快適に眠れた。
ただやっぱり、寝袋の表面が濡れた。シュラフカバーは必要なのか..あれ高いんだよなぁ。
翌朝。
適当に起きて、適当に荷物をたたんで、来た道をそのまま帰る。
俺が踏んできた道ができていたから、帰りは凄く楽でした。
テントは表面がうっすらと凍ってたけど、チャックも普通に動いたし、問題なし。
前の1500円のテントは、チャックが凍って出られなくなったからなー。
結局、今回も敗退でした。
こりゃあもう装備とかの問題じゃないわ。普通に無理だわ。
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