俺のおみや

「叩いたら速攻固まるアレ、どうなった？」
「あーそれ多分、Ａが邪魔してんな」
「死ぬ前に何か吐いてない？吐いたもん見てみ」
「やっぱりＡか。じゃあＡを殺してみて」
「死なない？Ａには子供いるんか？」
「あ、親がいるんか。孫もいるな。まず親に子を殺せって指示して、死んだの確認してから親を殺して」
「生かしておくとロクなことにならんから、他にも子供いたらまとめて殺して」
「じゃあ全員殺して。全員殺せたら自分も死ぬ」

ＩＴ関係の仕事では、このような会話は日常であり、当たり前のように使ってる。
その世界にどっぷりつかっている俺は、今まで一度もヘンだと思わなかった。
上のは、まともに動かないソフトについて、電話対応をイメージした会話の片割れなんだけど、改めて考えると相当変、というかヤバイ会話だよね。一体どこの殺し屋の話なのかと。

元々ＰＣは外国から入ってきたものだから、ソフトを終了させるコマンド「ｋｉｌｌ」とかをそのまま翻訳して使ってるせいで、こんな言葉になったのだと推測される。
別に教育を受けたわけでもないのに、これが通じるのも不思議だなぁ。

つい先日、飲み会の最中に電話がかかり、ちょっと外に出て現場のトラブルに対応してたんです。んで上記のような会話を当たり前のようにして、終わってふと 前を見ると、目の前の椅子に座ってた女子高生が俺をガン見してた。
その時は
「また汚物を見る目されてるよ．．心配しな くてもあと１００年もすれば死ぬから大丈夫だよ生まれてすいません」
的な、いつもの「このブサなんで生きてるの？」な感想を抱かれたんだと思った んだけど、よく考えたら会話の内容が問題くさい。
現場の対応者が新人で意思疎通がうまくいかず、イライラしながら大きな声で話しとったから、たぶ ん余裕で聞こえてたと思う。

ちょっと自覚して自重したいと思います。絶対直らないけど。