ずーっとやりたかった比良山の縦走を、ついにやりました。
前の機会には雪に阻まれ、それ以外は仕事と鬼のような上司に阻まれ、比良山に行く前に地上で遭難しちゃってたんですが、ついに行きました。
まぁ厳密には縦走じゃないんですが。
比良山の縦走なんて、大した事ないって思ってた。
なんかみんな普通に1泊2日ぐらいでやってるしね。
でも俺間違ってた。かなりキツかった。
登山がキツいと思ったのは久しぶり、ってなぐらいにキツかった。
計画では、蛇谷ヶ峰から入って武奈ヶ岳を経由して、八雲ヶ原でテント泊。
そこから道を戻って蛇谷ヶ峰に戻って、風呂に入って帰る、と。
比良山を知らない人には何言ってんのかサッパリでしょうが、1日10時間ぐらいは歩かないと、多分こなせない山行です。結構キツ目です。
前の機会には雪に阻まれ、それ以外は仕事と鬼のような上司に阻まれ、比良山に行く前に地上で遭難しちゃってたんですが、ついに行きました。
まぁ厳密には縦走じゃないんですが。
比良山の縦走なんて、大した事ないって思ってた。
なんかみんな普通に1泊2日ぐらいでやってるしね。
でも俺間違ってた。かなりキツかった。
登山がキツいと思ったのは久しぶり、ってなぐらいにキツかった。
計画では、蛇谷ヶ峰から入って武奈ヶ岳を経由して、八雲ヶ原でテント泊。
そこから道を戻って蛇谷ヶ峰に戻って、風呂に入って帰る、と。
比良山を知らない人には何言ってんのかサッパリでしょうが、1日10時間ぐらいは歩かないと、多分こなせない山行です。結構キツ目です。
でもアホの子である俺は、何も考えずに蛇谷ヶ峰に入る。
久しぶりのテント泊登山なので、荷物の感覚がイマイチ分かってなくて、前日の夜酔っ払いながらあれこれ詰めまくったら、80リットルのザックがほぼ満タンになった。
一体どこに亡命されるんですか?というような荷物。
ハードカバーの本が3冊とか、焼酎1瓶とか普通に入ってたからね。しかも焼酎が入らないから、仕方なく水とか食料を減らしたりしてた。
我ながら頭が悪する行為に、目を覆わんばかり。
ちなみにザックの重さは22キロありました。
でも一番の元凶はテントなんだよね。
バイクとかのツーリング用テントを山にも使ってて、こいつが5キロとかあるの。
登山用のテントなら、1キロぐらいだったりするしね。
まぁそんな事些細な誤差と思えるぐらい、俺の荷物はもう色々と駄目だった。
天気は良くて涼しいし、登山にはベストな日和だったんだけど。
考えることはとにかく「重い」これにつきた。
肩痛い。重い。重い。
「あんたの存在が重い」とか言って俺をフッたあの人は元気かなぁ、やべー、顔はおろか名前も思い出せねぇ、なんてぼんやり思うことで、気を紛らしてた。
ほどなく蛇谷ヶ峰山頂に着く。ここまではもう何度も来てるので超余裕。
晴れてると、かなり遠くまで見られて気持ちいい。
時間は10時過ぎ。
まだ昼には早いし、今日中に八雲に着くには急がねばならんので、昼食は後回し。
そしてここからは始めて歩くルートになるので、地図を見ながらゆっくり移動。
そしたら10分もあるかないうちに、低血糖症の症状が出た。
ん?これは塩が足りないのか?
病弱な奴は例外なく、今自分の体に足りないもの、そしてどうすれば改善するかに詳しい。
しょうがないのでちょっと道を外れ、そこで昼ごはんを作る。
軽く食事を取ったら回復したので、移動再開。
蛇谷から滝谷の頭への道は、こんな感じの林の中を進む。
道が分かりづらくて、変なところに踏み跡が有ったりもして、何度か道を間違った。でもすぐに気付き、正しい道に戻れた。
しかし俺も、ルートファインディングが上手くなってきたなー。
俺が思うに方向音痴のほうが、地図読みは上達するような気がする。
街では迷っても困るだけで済むけど、山ではシャレにならないからなー。俺はやれば出来る子。
滝谷の頭、須川峠、横谷峠と、似たような景色をずーっと進んでいく。正直あまり面白みのある道ではない。っていうか正しい道を見つけるのに精一杯。
あと、昼過ぎぐらいで体力は限界になっていて、足がほとんど上がらない。
もう惰性で進んでいるだけ。
辛うじて地図に書かれたコースタイムはクリアしているものの、荷物の重みが肩にのしかかり、この登山を決めた数日前の俺を心の中でボッコボコにするだけでは、もうごまかせなくなってきた。
たとえ明日とはいえ、この道をまた戻る気力は、もう無いな。
ならば山は下りよう。降りてバスで車まで帰ろう。うんそうしよう。
武奈ヶ岳に登る体力も、もう無いな。
ならば直接テント場に行こう。うんそうしよう。
テント場である八雲ヶ原に行く体力も、もう無いな。
ならばこの先の川があるところの側でテントはろう。うんそうしよう。
この先の川は、広谷があるな。そこで寝る。決定。
単独行の気軽さで、大幅に予定変更。
あわよくば蓬莱山まで行って、縦走完成してやろうと考えてたけど、絶対無理。
フラフラと地蔵山まで行き、一歩一歩必死に歩いてイクワタ峠を経て、釣瓶岳へ。
このあたりから「武奈ヶ岳」への標識が増えてくる。
武奈ヶ岳からの夕日を見たい気もするけど、あと200メートルも体を上げられる力は残ってないわ。
武奈ヶ岳との分かれ道の、細川峠に到着。
おお、水音が聞こえるー。
川へと急なくだりを降りる。
あああー位置エネルギーが減っていくー。せっかく頑張って登ったのにー。
川にたどり着く。
やったーやっと休める!
さぁどこにテントを張ろうかな!
おっ、ここ広くていいな!
と、足を踏み入れたら、ズブズブと足が埋まっていった。
湿地帯じゃねーか!
こんなところにテント張ったら、明日にはテントごと埋まってまうわ!
これは困るなー。でもここを離れると水が確保できないしなーと、先に進んでみると、湿地でない場所が出てきた。
その先にもっと良い所もありそうだったけど、とにかく一秒でも早くテント張って寝転がりたかったので、ちょっと斜めになったその場所にテントを張る。
この斜めのせいで、相当寝にくかった。
枯葉を集めてきて、テントの下になる部分にばら撒いておく。
こーしておくと、少しだけ暖かい。
早く張れることだけがとりえの、超重いテントを張る。
やったー疲れたーもうしぬー。
テントに入り、体を拭いて、靴を脱いで横になる。
ああああー疲れたー明日も山歩きとかもう無理。誰だよこんな企画考えたのは!
物凄く眠かったけど、今眠ったら食事しないままになり、明日の行動に差し支えるので、とにかくご飯だけは作ろうと、重い体を起こす。
前にも使った、ボイルで作る真空パックご飯を温める。
しかしコイツは水に浮く。鍋の底に沈める必要がある。
そこで、近場で拾ってきた石をご飯の上に乗っけて、重石の役目を果たす。
おお、俺ってムチャクチャ頭いいな!
そしたらご飯パックが、段々ふくらんできましてね。
石がちょっとずれて、ご飯の一部が水面浮上しちゃったんですよ。
石の位置を変えねばと石を掴んだんです。素手で。
「ンゴガハッ!!!!!111」
この日、比良山系に登山されていた皆様、大変驚かせてしまいまして申し訳ありません。
あれは俺の絶叫でした。
石って、物凄く熱を持つんだね。焼き石とかいうもんね。
俺ってムチャクチャ頭悪いな。
これにハヤシライスのルーをかけていただく。
まぁ、食えなくは無い。主にご飯がマズい。
やはりアルファ米だろうか。しかしあれ高いんだよなぁ。
炊飯は時間とガスがかかるし。
なんとか山中でおいしいご飯を食べる方法はないものか。
ちょうど食べ終えた頃、雨が降ってきた。
横になって体を伸ばした瞬間、プツリと意識が途切れる。
次に目が覚めたのは、21時過ぎだった。
あたりはもう真っ暗。
はぁ、まだ夜明けまで何時間もある。
一人テント登山の最大の弱点は、夜が暇ということだ。
あと地味に怖い。
外に時々動物の気配がする。まさか熊ではないだろうが、鳴き声から察するに鹿っぽい。
テントアタックされたらかなわんので、ライトを点けておく。
そして持ってきた酒を飲みつつ本を読みつつ、静かな時間を楽しむ。
暇。そして寒い。
シュラフで堪えられるギリギリの気温だな。
あと俺の体と服が汗臭い。
酒とか本は持ってきているのに、あまり着替えを持ってきてないという体たらく。
本にも飽き、時計を見たら0時過ぎ。
まだ夜明けまで4時間以上あるなー。
携帯のメールを見返したり、画像を見返したりして暇を潰す。
あと地図を眺めて、明日の行動を考える。
もう帰りたいし。なるべく早く山を下りられるルートを行こう。
色々考えた結果、武奈ヶ岳に登り、そこからワサビ峠を経て明王院の方に降りて、そこからバスで帰るのが一番楽で、かつそこそこ楽しめるという結論に至る。
ただし、バスまでの時間が相当ある場合は、歩いて車を置いてる蛇谷に戻る必要がある。
10キロ以上の道を歩くのは、それはそれでキツいなぁ。
でもまぁ、田舎のバスっつっても、2、3時間に1本はあるだろう。のんびり待とう。
そこから寝たり、寒さで起きたりを繰り返してるうちに、いつの間にか5時になっていた。
もう外は明るい。
早速外に出て、川で顔を洗って、朝食を作る。
棒ラーメン。
2杯食ってやろうと思ったけど、ガス切れで調理できず。
よく見ると飲み水もギリギリ。
食べ物も、あとは非常食のみ。
多すぎるのも考え物だが、今回は色々とギリギリ過ぎたなー。
テントをたたむ。
この時初めて気付いたんだけど、テントの表面凍ってたわ。
つまり氷点下だったって事か。
どおりで昨夜寒かったわけだ。さすが1000メートルだわ。
ここから武奈ヶ岳山頂へ。
朝一番の200メートル上昇はキツかったけど、昨日の疲れはほとんど取れてたので、それなりに楽しく登れた。
朝日が綺麗だー。
そして武奈ヶ岳山頂へ。
さすがにこの時間には誰もいない。
ここにも何度か来てるけど、独り占めは初めてだわ。
比良山系で一番高い山。
見晴らしは抜群です。
俺にとって、それまではただのトレーニングだった山登りを、初めて「楽しい」と思わせてくれた、思い入れのある山です。
そこから休み休み、痛む足をかばいかばい、なんとか下山。
ここらあたりでようやく他の登山者に出会う。
ってか最近、登山する若い女子が増えたよね。
そんな女子と二人とか、2-2とかで登ってる人たちばかりに出くわしたよ。
俺は女子と山に登るなんて、mixiのイベント以外無いわけですが。
山の経験は多分、俺のほうが無駄に長いよ?なのにこの差は何?
やっぱあれか、顔か。
もしくは三高とかいうやつか。
あれがないと女子は来てくれないのか。
高学歴、高収入、高見沢、ってやつか。
俺も来世は、この三つを兼ね備えた男になりたいもんだ別にそうでもないかな。
バスの時刻表。
1日2本!
運が良い事に、バス到着10分前にたどり着いていた。
これ逃していたら、半日ここで待つか、数時間かけて歩く必要があった。
普段ついてないと思ったら、こんなところで運を浪費するわけですね俺は。
というわけで何とか、無事に帰還しました。
やっぱテント泊は、仲間とわいわい行きたいのぉ。
おまけ。
ねこ。
木が猫に見えた。
角度が違うと、左のも猫に見えて、2匹並んでいるように見えてた。
足痛くて殺伐とした心が、ちょっと和んだ。
今回の軌跡
久しぶりのテント泊登山なので、荷物の感覚がイマイチ分かってなくて、前日の夜酔っ払いながらあれこれ詰めまくったら、80リットルのザックがほぼ満タンになった。
一体どこに亡命されるんですか?というような荷物。
ハードカバーの本が3冊とか、焼酎1瓶とか普通に入ってたからね。しかも焼酎が入らないから、仕方なく水とか食料を減らしたりしてた。
我ながら頭が悪する行為に、目を覆わんばかり。
ちなみにザックの重さは22キロありました。
でも一番の元凶はテントなんだよね。
バイクとかのツーリング用テントを山にも使ってて、こいつが5キロとかあるの。
登山用のテントなら、1キロぐらいだったりするしね。
まぁそんな事些細な誤差と思えるぐらい、俺の荷物はもう色々と駄目だった。
天気は良くて涼しいし、登山にはベストな日和だったんだけど。
考えることはとにかく「重い」これにつきた。
肩痛い。重い。重い。
「あんたの存在が重い」とか言って俺をフッたあの人は元気かなぁ、やべー、顔はおろか名前も思い出せねぇ、なんてぼんやり思うことで、気を紛らしてた。
ほどなく蛇谷ヶ峰山頂に着く。ここまではもう何度も来てるので超余裕。
晴れてると、かなり遠くまで見られて気持ちいい。
時間は10時過ぎ。
まだ昼には早いし、今日中に八雲に着くには急がねばならんので、昼食は後回し。
そしてここからは始めて歩くルートになるので、地図を見ながらゆっくり移動。
そしたら10分もあるかないうちに、低血糖症の症状が出た。
ん?これは塩が足りないのか?
病弱な奴は例外なく、今自分の体に足りないもの、そしてどうすれば改善するかに詳しい。
しょうがないのでちょっと道を外れ、そこで昼ごはんを作る。
軽く食事を取ったら回復したので、移動再開。
蛇谷から滝谷の頭への道は、こんな感じの林の中を進む。
道が分かりづらくて、変なところに踏み跡が有ったりもして、何度か道を間違った。でもすぐに気付き、正しい道に戻れた。
しかし俺も、ルートファインディングが上手くなってきたなー。
俺が思うに方向音痴のほうが、地図読みは上達するような気がする。
街では迷っても困るだけで済むけど、山ではシャレにならないからなー。俺はやれば出来る子。
滝谷の頭、須川峠、横谷峠と、似たような景色をずーっと進んでいく。正直あまり面白みのある道ではない。っていうか正しい道を見つけるのに精一杯。
あと、昼過ぎぐらいで体力は限界になっていて、足がほとんど上がらない。
もう惰性で進んでいるだけ。
辛うじて地図に書かれたコースタイムはクリアしているものの、荷物の重みが肩にのしかかり、この登山を決めた数日前の俺を心の中でボッコボコにするだけでは、もうごまかせなくなってきた。
たとえ明日とはいえ、この道をまた戻る気力は、もう無いな。
ならば山は下りよう。降りてバスで車まで帰ろう。うんそうしよう。
武奈ヶ岳に登る体力も、もう無いな。
ならば直接テント場に行こう。うんそうしよう。
テント場である八雲ヶ原に行く体力も、もう無いな。
ならばこの先の川があるところの側でテントはろう。うんそうしよう。
この先の川は、広谷があるな。そこで寝る。決定。
単独行の気軽さで、大幅に予定変更。
あわよくば蓬莱山まで行って、縦走完成してやろうと考えてたけど、絶対無理。
フラフラと地蔵山まで行き、一歩一歩必死に歩いてイクワタ峠を経て、釣瓶岳へ。
このあたりから「武奈ヶ岳」への標識が増えてくる。
武奈ヶ岳からの夕日を見たい気もするけど、あと200メートルも体を上げられる力は残ってないわ。
武奈ヶ岳との分かれ道の、細川峠に到着。
おお、水音が聞こえるー。
川へと急なくだりを降りる。
あああー位置エネルギーが減っていくー。せっかく頑張って登ったのにー。
川にたどり着く。
やったーやっと休める!
さぁどこにテントを張ろうかな!
おっ、ここ広くていいな!
と、足を踏み入れたら、ズブズブと足が埋まっていった。
湿地帯じゃねーか!
こんなところにテント張ったら、明日にはテントごと埋まってまうわ!
これは困るなー。でもここを離れると水が確保できないしなーと、先に進んでみると、湿地でない場所が出てきた。
その先にもっと良い所もありそうだったけど、とにかく一秒でも早くテント張って寝転がりたかったので、ちょっと斜めになったその場所にテントを張る。
この斜めのせいで、相当寝にくかった。
枯葉を集めてきて、テントの下になる部分にばら撒いておく。
こーしておくと、少しだけ暖かい。
早く張れることだけがとりえの、超重いテントを張る。
やったー疲れたーもうしぬー。
テントに入り、体を拭いて、靴を脱いで横になる。
ああああー疲れたー明日も山歩きとかもう無理。誰だよこんな企画考えたのは!
物凄く眠かったけど、今眠ったら食事しないままになり、明日の行動に差し支えるので、とにかくご飯だけは作ろうと、重い体を起こす。
前にも使った、ボイルで作る真空パックご飯を温める。
しかしコイツは水に浮く。鍋の底に沈める必要がある。
そこで、近場で拾ってきた石をご飯の上に乗っけて、重石の役目を果たす。
おお、俺ってムチャクチャ頭いいな!
そしたらご飯パックが、段々ふくらんできましてね。
石がちょっとずれて、ご飯の一部が水面浮上しちゃったんですよ。
石の位置を変えねばと石を掴んだんです。素手で。
「ンゴガハッ!!!!!111」
この日、比良山系に登山されていた皆様、大変驚かせてしまいまして申し訳ありません。
あれは俺の絶叫でした。
石って、物凄く熱を持つんだね。焼き石とかいうもんね。
俺ってムチャクチャ頭悪いな。
これにハヤシライスのルーをかけていただく。
まぁ、食えなくは無い。主にご飯がマズい。
やはりアルファ米だろうか。しかしあれ高いんだよなぁ。
炊飯は時間とガスがかかるし。
なんとか山中でおいしいご飯を食べる方法はないものか。
ちょうど食べ終えた頃、雨が降ってきた。
横になって体を伸ばした瞬間、プツリと意識が途切れる。
次に目が覚めたのは、21時過ぎだった。
あたりはもう真っ暗。
はぁ、まだ夜明けまで何時間もある。
一人テント登山の最大の弱点は、夜が暇ということだ。
あと地味に怖い。
外に時々動物の気配がする。まさか熊ではないだろうが、鳴き声から察するに鹿っぽい。
テントアタックされたらかなわんので、ライトを点けておく。
そして持ってきた酒を飲みつつ本を読みつつ、静かな時間を楽しむ。
暇。そして寒い。
シュラフで堪えられるギリギリの気温だな。
あと俺の体と服が汗臭い。
酒とか本は持ってきているのに、あまり着替えを持ってきてないという体たらく。
本にも飽き、時計を見たら0時過ぎ。
まだ夜明けまで4時間以上あるなー。
携帯のメールを見返したり、画像を見返したりして暇を潰す。
あと地図を眺めて、明日の行動を考える。
もう帰りたいし。なるべく早く山を下りられるルートを行こう。
色々考えた結果、武奈ヶ岳に登り、そこからワサビ峠を経て明王院の方に降りて、そこからバスで帰るのが一番楽で、かつそこそこ楽しめるという結論に至る。
ただし、バスまでの時間が相当ある場合は、歩いて車を置いてる蛇谷に戻る必要がある。
10キロ以上の道を歩くのは、それはそれでキツいなぁ。
でもまぁ、田舎のバスっつっても、2、3時間に1本はあるだろう。のんびり待とう。
そこから寝たり、寒さで起きたりを繰り返してるうちに、いつの間にか5時になっていた。
もう外は明るい。
早速外に出て、川で顔を洗って、朝食を作る。
棒ラーメン。
2杯食ってやろうと思ったけど、ガス切れで調理できず。
よく見ると飲み水もギリギリ。
食べ物も、あとは非常食のみ。
多すぎるのも考え物だが、今回は色々とギリギリ過ぎたなー。
テントをたたむ。
この時初めて気付いたんだけど、テントの表面凍ってたわ。
つまり氷点下だったって事か。
どおりで昨夜寒かったわけだ。さすが1000メートルだわ。
ここから武奈ヶ岳山頂へ。
朝一番の200メートル上昇はキツかったけど、昨日の疲れはほとんど取れてたので、それなりに楽しく登れた。
朝日が綺麗だー。
そして武奈ヶ岳山頂へ。
さすがにこの時間には誰もいない。
ここにも何度か来てるけど、独り占めは初めてだわ。
比良山系で一番高い山。
見晴らしは抜群です。
俺にとって、それまではただのトレーニングだった山登りを、初めて「楽しい」と思わせてくれた、思い入れのある山です。
そこから休み休み、痛む足をかばいかばい、なんとか下山。
ここらあたりでようやく他の登山者に出会う。
ってか最近、登山する若い女子が増えたよね。
そんな女子と二人とか、2-2とかで登ってる人たちばかりに出くわしたよ。
俺は女子と山に登るなんて、mixiのイベント以外無いわけですが。
山の経験は多分、俺のほうが無駄に長いよ?なのにこの差は何?
やっぱあれか、顔か。
もしくは三高とかいうやつか。
あれがないと女子は来てくれないのか。
高学歴、高収入、高見沢、ってやつか。
俺も来世は、この三つを兼ね備えた男になりたいもんだ別にそうでもないかな。
バスの時刻表。
1日2本!
運が良い事に、バス到着10分前にたどり着いていた。
これ逃していたら、半日ここで待つか、数時間かけて歩く必要があった。
普段ついてないと思ったら、こんなところで運を浪費するわけですね俺は。
というわけで何とか、無事に帰還しました。
やっぱテント泊は、仲間とわいわい行きたいのぉ。
おまけ。
ねこ。
木が猫に見えた。
角度が違うと、左のも猫に見えて、2匹並んでいるように見えてた。
足痛くて殺伐とした心が、ちょっと和んだ。
今回の軌跡
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