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2024/11/23 06:45 |
天使待ち
バイオリズム、というのは確かにあると思う。

バイオリンの練習をしていて、やることなすこと上手くいく、ものすごく絶好調な日というものが、確かにある。年1回ぐらいは。
そんな時は、ついに俺も長い長い不毛の時代を経て、才能が花開いたのか!と、カーネギーホールで演奏し拍手喝采を浴びる自分を夢想してヨダレを流したりするわけだが、その誤解を解くのに、それほど時間は必要ない。
大抵は翌日、あっさりといつもどおりのへたくそな自分に戻っていて、知りたくも無い己の身の程を知らされてしまう。

これとは逆に、やることなすこと上手くいかないという、絶不調な日というのも確かにある。年に数回は。
これは絶好調とは違い、翌日以降も余裕で継続しやがるので、非常に理不尽である。
いったんこれになると、なかなか抜け出せない。
今まで何も考えずに出来ていた、ものすごく基本的なことが、どう頑張っても出来なくなってしまう。一体今まで自分が「出来ている」と思っていた事は、なんだったのか。なんでもう○年もやってるのに、こんな事が出来ないんだろう。もうこんな辛いこと辞めようかな。ついでに人生も辞めようかな。そんな事を毎回思う。5分に1回ぐらいは。
しかし、何かの拍子にふと抜け出せたりするので、残念ながら俺の人生総辞職は回避されてきた。
ひたすら我慢の子を続け、抜け出せる時を待つこの状態を、俺は「天使待ち」と呼んでいる。
ってか、寝て待て系は全部天使待ちなんだけど。

つい先日も、長い長い天使待ちに入りましてね。

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なんでか知らないんですけど、3と4の指の音程が壊滅的に悪くなってしまいました。
いや、まぁ俺は仕様的に余裕で半音ぐらいずれたりするんですけど、それどころじゃないぐらいずれてた。おまけに音階練習という、音程だけに特化した練習中ですら、派手にズレた。
俺の部屋は、冬になると息が白いのが当たり前になるぐらいに気温が低く、練習開始直後は指が冷たすぎて、上手く開かない。今回もそれかなーと思ってたんですけど、1時間ぐらい練習してもう十分暖まってるはずなのに、それでもずれるの。しかも縮こまってる方向ではなく、広げすぎてる方向にずれてる。

まぁこれだけなら、確実に音程を外す、ある意味絶対音感王と謳われた俺には良くあることなんですが、右手もひどかった。なんか常にビブラートかかってて、音が震えまくり。
隣の弦にも触れるし、音も外すし、ボーイングすらビブラートかかるし、音が潰れるし。聞くに耐えん。
なんだこれはー!今までにもヘタ期はあったけどレベルが違う。
今俺間違いなく、人生最大にバイオリンがヘタ。多分、産まれたばかりの俺に弾かせた方が、もう少しマシなんじゃないかってなぐらい。「元気な男の子ですよー」とか言われ、出産で疲れきったおかんが、それでも笑顔を見せる。たった今この世に生を受け、無限の可能性に満ちた俺、に弾かせたほうが多分うまい。あかんその時のおかんの気持ち想像したらなんか涙出てきたもうバイオリンとかどうでもいいわ。

そいでヘタ期に、ちょうどレッスンがあったので行きました。
レッスン前にも練習したんですけど、当然壊滅的なへたくそさ。数字で言うと53万で、あと2回変身を残してるぐらいヘタ。
そしてレッスンが始まり、俺はもう泣きそうになりながらも、最初に音階弾いたんです。
すんげー酷かったんですけど、全然突っ込まれなかった。
という事は、このものすごく酷い状態は、俺が気付かなかっただけで、結構比較的普通の俺なのか?
少なくとも、先生サイドは許容範囲らしいね。
それでも音階とか酷い有様だったので、ここでようやく「ヘタ期」であることを告白。
そしたらば、ボーイングとか弓の持ち方とか、相変わらず毎度のように言われることを今回も言われて、それに合わせてやってたらアラ不思議。いつもの俺に戻れたよ。

帰って弾いてみたら、普通に戻ってた。
ヘタ期抜け出せてる!

先生、あなたが天使でしたか。

2010/01/24 21:33 | Comments(0) | TrackBack() | 音楽

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