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2025/04/19 19:41 |
比叡山 縦走
去年の秋ぐらいから、比叡山の縦走をやってみたかった。
来る屋久島徘徊の日に備え、2日以上山にこもる経験を増やしておきたかったというのもあり、山中での食事のバリエーションを増やしておきたいという意味もあり。

そして週末、本来は冬山ツアーに行くはずだったのに、参加者おもくそ俺一人。
余裕で開催中止となり、あいたこの日に決行することにした。

次々やってくる仕事を、ちぎっては投げちぎっては投げ。
余計な仕事は全て他人にスルーパス。
前日は上司に「リストラ対象は32~32歳のプログラマかなぁ」とか、それってモロ俺の事ですやん、ってか俺しかいませんやん、というようなことを真顔で言われても早々に帰宅し、縦走のための準備をいそいそと済ませた。泣きながら。

最近、また山に登る理由が変わった。
俺は間違いなく、食うために登ってる。
登山の回数を重ねるたびに、増える調理器具。そして増える山飯レシピ。
45リットルという、日帰りにしてはデカ過ぎるザックを満タンにして、重い足取りで山頂を目指す。そこで孤独なシェフが腕を振るい、セルフフルコース、メイドイン俺ですよ。
疲れて減ったおなか、最高の景色、こんな重いものをここまで持ってきたという無駄な達成感。
これらが合い混じり、ごはんがとてもおいしい。水がウマい。
下界ではとてもマズくて食えそうにも無い失敗作でも、それなりに食える。
ああ、食事!じゃなくて登山最高!

今回は屋久島に対応するべく、さらにデカい80リットルのザックを用意。
こいつがもうね、面白いぐらい何でも入る。
45の方ではどーしても入らなかった、フライパンとか鍋とかが、普通に入るからね。
そこに食べ物もしこたま詰め、夜死なないために防寒具も気持ち程度入れ込み、準備は万端。

そして迎えた当日。
早い目に登山を開始するために、朝5時起きで準備し、半には家を出てました。まだ外は暗い。

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そしたら途中で雪が降ってきましてね。
おお、さすがの屋久島も、俺の行く秋には雪は降らないだろう。
これに対応できたら、寒さ対策はバッチリだな!と、逆にテンションあげながら道を行きました。

しかし、琵琶湖を渡って西側に行ったあたりから、どうも嫌な気配が感じられた。
道路の電光掲示板は常に「道路凍結 走行注意」だし、-2度とか出てるし。
俺の車はもちろんノーマルタイヤ。チェーンなんか持ってすらいない。
しまった。俺の車は雪に対応してないんだった。
「雪対応グッズを買うぐらいなら、冬乗らね」
という態度でいたんだった。タイヤとか高いしね。

比叡山に近づくと、一気に銀世界に。
道行く車も低速走行になり、タイヤがいつ滑るかとビクビクしながら、ハンドルにしがみつく俺。
今日は予報晴れだし、まだ朝だし、昼になったら雪は溶ける可能性は大いにある。
でも、もし万が一、明日山を降りてきて道が凍っていたら?
凍った道の上でブレーキを踏んだら、滑って車が動き続ける、あの絶望的な感覚が俺の中を駆け巡る。

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雪山は挑戦してみたいけど、雪道のドライブはあかんわ。軽く死ぬる。
こらあかん。撤収。

帰り道、どんどん雪が止んでいく空模様を見上げながら、やっぱり行けるかも..と何度も思いましたが、これは勇気ある撤退であると自分を騙し続け、そのまま帰宅しました。
遊びで、スリルはいいけど、危険はダメだよね。
山は逃げないし、俺の命も休みもまだまだある。
時には臆病と言えるほど、慎重であって正しい。
と、車の中でブツブツ呟き続けて。
朝8時には帰宅してました。

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帰宅して、重いザックをバラしました。
靴は下駄箱へ。
服はクローゼットへ。
食べ物は冷蔵庫へ。
ああ切ない。数時間前には嬉々として、全く逆の行為をしていたというのに。
せっかく着込んだ登山用服も、仕方なく着替えました。
そしてフテ寝しました。

今夜は、部屋にテントはって山道具で夕食を作り、シェラフで寝て、ウサ晴らしをしたいと思います。

2010/01/16 13:58 | Comments(0) | TrackBack() | 登山

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