最初は、モデムの付録に付いてきたCDでサインアップしたので、特に選ぶ事無く月/1500円の従量制プロバイダ『BIGLOBE』と契約した。
従量制なので、月に15時間以上接続すると、それ以後の接続量は目だま飛び出るほど取られるわけだが、
最初は
「月に15時間も使うわけねーべ」
と思って、課金(15時間を超えると10円/分ぐらいでどんどん料金が加算されていくシステム)なぞ全く気にしていなかった。
が、俺はあっさりとネットの世界にハマった。
毎晩のようにチャットに入り浸り、一晩中やってることも珍しくなかった。
当然、15時間などは半月ぐらいで無くなって、月末に来た請求書はのけぞるほど凄い数字が記載されていた。
チャット破産の予感を感じた俺は、月50時間/5000円のコースに変えた。
まぁいくらなんでも、50時間は使わないだろうと思っていたのだが、チャットしたりホームページ作ったりメールしたりネット恋愛したりしてるうちに、あっさり月100時間を突破し、俺のバイト代の大半は接続料に消えた。
当時、いくら繋いでも同料金という固定制のプロバイダが一般的で無かったため、仲間には50時間のプランを二つ申し込んでる奴もいた。
今は知らないけど当時のBIGLOBEには会員専用チャットというものがあり、インターネットが流行しだしたばかりの頃だったため、そこに来る人はほぼ固定メンバーで、しかもみんなとってもいい奴ばかり。
中にはオフラインで会う人もいたし、恋愛関係になったりと、あれやこれやと凄く楽しくて毎晩のように通って、みんなとチャットをした。
しかしやがてインターネットは普及し、このチャットにも知らない人がどんどん増え、量の増加は質の低下に繋がり、初期のメンバーはまた一人、また一人とBIGLOBEを去っていった。
この頃から固定制のプロバイダが増えてきたので、固定制に乗りかえる人がどんどん出てきた。
乗り換えない唯一の理由としての、会員専用チャットの魅力が徐々に無くなってしまったので、従量制に見切りを付け、みんな退会していった。
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