俺のおみや

富士山登山の続きです。









なんか少しだけ晴れてきました。
雲の形がどんどん変わって行くのと、自分の斜め下に雲があるというのが不思議な感じでした。









登山道はこんな感じで、案内札が所々に立ってます。
８合目ぐらいまではかなり頻繁に立てられていたので、おそらく迷うことはないかと。









頂上を見上げてみる。
見事なまでに雲の中。









６合目到着。
ここまで人と全く会わず。
やっぱり登山禁止だったんだろうかとドキドキしながら登ってた。

ブナみたいな森の中を行く。
ところどころに雪が積もってて、コースのところだけ除けた跡があった。
こんな高地の雪かきは相当大変だと思います。ご苦労様ですホント。









雲が減って、かなり遠くまで見えるようになってきた。
さっきから見えてるあの泉は、地図から言って山中湖かな。
ビューテホー。









山頂は相変わらず、雲と雪に覆われております。









登山道にも、こんな岩が目立つようになって来ました。
大またで一気に上りたくなりますが、そうすると呼吸をいったん止めることになるので、少し遠回りになってもいいから、小さな段差をコツコツと登るのがよさげ。
なおかつ、絶対に石を下に落とさないように慎重に登ります。
落石が当たったら、普通に死ぬるからね。

本６合目に到着。６．５合目みたいなもんです。








山小屋の前には、中の写真みたいに休憩できるようにイスが置いてあるところが多いです。
遠慮なく座らせてもらいました。
この時が一番晴れていて、雲がどんどん形を変えるのを、アホの子みたいに口半開きで眺めてました。

えっちらおっちらと登って７合目。








この直前、クライマーズ・ハイになってしまって、ガンガン登ってきたので予定よりもずいぶん早く到着してしまいました。なんかちょっと頭痛いような．．
反省の意味も込めて、ここでじっくりと休憩をとることにしました。
そしたら山小屋から人が出てきて、ここでついに人と出会うことが出来ました。
その人は山小屋の人だったんだけど、その後山小屋から、一夜を明かしたであろう団体が出てきて、装備のチェックとかしてました。挨拶してちょっと喋った。
少しにぎやかになってきた。
あの団体は、これから登るのかなー降りるのかなーと、ドキドキしながら見てました。
彼らが登るのなら登山禁止はウソって事になるし、是非とも登ってほしい。
しばらくしたら彼らが登り始めたので、心の中でガッツポーズしてました。

十分に休憩して出発。








雪が常に視界に入るようになってきた。
気温は余裕でヒトケタ。おまけに風があるので体感温度はもっと低い。
去年はここで、８月に初雪見たんだよなー。

人が前にいるので安心して登っていたのだが、やはりペースが違うので仕方なく追い越し。
ゆっくり行かなきゃならないのは分かってるんだが、あまりにも遅いと何もないところで風をモロに受けてしまうので、風をさえぎるもののところまでは少し速めに移動する必要がある。

富士山は７合目からが本番。
前の河口湖口から登った時も、７合目から岩場になって、ほとんどクライミング状態になってた。
須走口も同様で、７合目からがホントにキツかったです。
何がキツいって、とにかくこの強風。
７０キロを越える俺の体で踏ん張っていても、余裕で右へ左へニシヘヒガシヘ、メトロノームみてーに右往左往すんのな。
風が来る！と感じたらすぐに防御の姿勢をとらないと、突発的に来ると本当にコケる。ってかコケた。後数メートル転がってたら１合目までワープするとこだった。
みんなそんな感じで風が来る前にチョコマカ動いて、風が来るとピタっと止まる。その景色は「だるまさんが転んだ」を彷彿とさせました。
構えてる体制の後ろから風が来たりすると、スト２のケンに足払いくらったみてーに、ふわっと両足が前に浮くのな。
おまけに、その強風に乗せてアラレまで降ってきて、肌にパシパシ当たって猛烈に痛い。
立ち止まってるだけでは体力を消耗するだけなので、風の当たらない場所に、先に進むしかない。
あんな強風は生まれて初めてでした。２本のストックと２本の足で、必死に体を支えてました。
ホント、キツかった。
正直、降りようかと何度も思いました。
でもすれ違う下山者が「もう少し」「あと１５分」とか励ましてくれるもんだから、必死に登りました。ってか全然もう少しじゃなかったけどな。あと日本人より外国人のほうが多かった。フランス人でも英語使ってくれた。

つづき