去年の末に、またバイオリンのレッスンを再開しました。
といっても月1回有るか無いかの、のんびり進行なんですが。
ほいでこの間もまたレッスンに行きましてね。
ひたすら練習したスケールの成果を見せちゃうぞーって張り切ってたんです。
スタジオに到着。
レッスン時間まで少し間があったので、先にちょっと音出しておくかと、調弦を開始したんです。
その前に、駒が変な位置にいたので、全部の弦を少し緩めて、駒の位置を直しました。(伏線)
それから、調弦しました。
ピアノのペダル踏んで、Aの音出してね。
それに合わせようとA線を弾いたんですけど、なんかおかしい。
全然音が合わないのな。
普段はチューナーで音を合わせるし、ピアノで合わせた事はあんまり無いから、ちょっと手こずるかなぁとは予想していたんですが、そんなレベルじゃない。
そもそも、まるっきり音が違う気がする。
そんなバカなー。俺の耳はそこまで悪かったのか?
なんか音がボワンって感じ。ねぼけまなこ。仕事中の俺。
そのうち、あることに気づいたんです。
なんかね、楽器の中からカラカラ音がする。
この瞬間に、おそらく当たっているであろう最悪の予想が、俺の頭に浮かびました。
うん。魂柱こけてた。
多分、駒を立て直すために弦を緩めた時にこけたんだと思う。
といっても月1回有るか無いかの、のんびり進行なんですが。
ほいでこの間もまたレッスンに行きましてね。
ひたすら練習したスケールの成果を見せちゃうぞーって張り切ってたんです。
スタジオに到着。
レッスン時間まで少し間があったので、先にちょっと音出しておくかと、調弦を開始したんです。
その前に、駒が変な位置にいたので、全部の弦を少し緩めて、駒の位置を直しました。(伏線)
それから、調弦しました。
ピアノのペダル踏んで、Aの音出してね。
それに合わせようとA線を弾いたんですけど、なんかおかしい。
全然音が合わないのな。
普段はチューナーで音を合わせるし、ピアノで合わせた事はあんまり無いから、ちょっと手こずるかなぁとは予想していたんですが、そんなレベルじゃない。
そもそも、まるっきり音が違う気がする。
そんなバカなー。俺の耳はそこまで悪かったのか?
なんか音がボワンって感じ。ねぼけまなこ。仕事中の俺。
そのうち、あることに気づいたんです。
なんかね、楽器の中からカラカラ音がする。
この瞬間に、おそらく当たっているであろう最悪の予想が、俺の頭に浮かびました。
うん。魂柱こけてた。
多分、駒を立て直すために弦を緩めた時にこけたんだと思う。
魂柱ってのは、バイオリンの中で楽器のふくらみを支える、いわば大黒柱のような存在。
そいつがコケたとなると、そりゃあもう大問題ですよ。
へたすりゃ、その瞬間に楽器に亀裂が走って、壊れる事もあるらしいですからね。
俺は揺らすと、右に左にカラカラと魂柱が転がって愉快な音を立てる、この新たな楽器にクラスチェンジした元バイオリンを手に、途方にくれた。
そしたら先生が登場したので「もしかしなくても魂柱こけました」と伝える。
先生はF字孔から魂柱を取り出してくれた。
へーこれが魂柱かぁ。
そして、楽器に負担がかかるから、すべての弦を緩めるようにと言われたので、慌てて緩めて駒も取る。
そしてこの日のレッスンは、一階のスタジオで無理やり楽器を借りて、それでやりました。
アゴ当ての無いバイオリンで。
動揺していたわけではないんだけど、スケール練習の成果は微塵も出ておらず、むしろ悪くなってるぐらいでした。
先生もさすがに困ってました。
「一生音程まともにとれんかも。俺の技術ここで頭打ちかも」
と素で思いました。今も少し思ってます。
スタジオの人に教えてもらった「なんとかかんとかホーべル」とかいう楽器工房に、レッスンの帰りにそのまま駆け込みました。
前々に、何人かの人にここの事は聞いていたんです。
個人で最近やりだした工房らしいんです。
でも個人工房とかって、怖いじゃないですか。
職人気質な人がやってて、予約もなしに行こうものなら激怒して
「親子三代うちの敷居を跨ぐんじゃねぇ!」
とかって塩とか駒とか魂柱とか投げつけられかねないイメージがあるじゃないですか。
でもそんな事言ってられねぇ。
一刻も早く直したいので、もうそのまま車で突っ込みました。
地図を描いてもらったおかげでなんとか分かりましたけど、多分無かったら見つけられないと思います。
なんせ、店を示すものが一切無い。
かろうじて、工房のある2階に上がる階段の前に、バイオリンっぽい小さな置物が置いてあるだけ。
店の名前もよく分かってなかったけど、とりあえず飛び込みました。
そしたら丸顔のおっちゃんがいました。
その人に、魂柱コケたんですと涙ながらに訴えたら、すぐ見てくれました。
ものすごく丁寧で、色々と楽器について教えてくれながら、じっくりと楽器を見て直してくれました。全然イメージと違う。もうそれが逆に怖くて、いつ切れるのかとビクビクしてました。
魂柱の質とか、魂柱はどこに立ってるべきなのか、それはなぜなのか・・・
そんな話をしてくれました。
そして魂柱を立て直して、駒も立て直してもらえました。
魂柱がこけたことによる、楽器へのダメージは無いとの事。良かった!
さてお代をば、と思ったら
「お代は結構ですよ」
とか言うのな。
少しは食い下がったんだけど、本当に一円も取らなかったの。
特に何もしてませんからとか笑って言うの。
30分はかかってるのに。
こっ、これが平成の職人かっ!
いやね、さっきも直している最中に電話があって、どうやら調整に出している楽器をいつとりに行けばいいかみたいな話をしてたみたいなんですよ。
その中でも、楽器を見たけど調整すべき箇所は無いので、何もしませんでした、と。
だから調整費は無料ですよ、と。
そんな話があったから、俺ももしかしたらとは思ったんだけど、ありえねー。
電話の向こうの人も、いやいやお金を払うよとゆーてるみたいで、ずいぶん押し問答がありましたけど、結局タダみたいでした。
ありえねー。
じゅうなんとかやに出したら、頼んでもいない弓の毛替えや弦の張替えまでしやがって、金をふんだくっていくやり方とは根本的に違う。
まだこんな人がいたんだな。
次の調整はここにもってこーと、固く誓いました。
バヨ仲間に以前、見せてもらったチラシ。
場所は京阪浜大津駅前 十字路交差点の、AUのある側のコンビニ(ファミマ)の横のビル。
そして直ったバイオリンで意気揚々とスケール弾いたら、絶望的に合ってなくて泣きそうでした。
楽器より、俺を調整してくれる工房は無いものか。
そいつがコケたとなると、そりゃあもう大問題ですよ。
へたすりゃ、その瞬間に楽器に亀裂が走って、壊れる事もあるらしいですからね。
俺は揺らすと、右に左にカラカラと魂柱が転がって愉快な音を立てる、この新たな楽器にクラスチェンジした元バイオリンを手に、途方にくれた。
そしたら先生が登場したので「もしかしなくても魂柱こけました」と伝える。
先生はF字孔から魂柱を取り出してくれた。
へーこれが魂柱かぁ。
そして、楽器に負担がかかるから、すべての弦を緩めるようにと言われたので、慌てて緩めて駒も取る。
そしてこの日のレッスンは、一階のスタジオで無理やり楽器を借りて、それでやりました。
アゴ当ての無いバイオリンで。
動揺していたわけではないんだけど、スケール練習の成果は微塵も出ておらず、むしろ悪くなってるぐらいでした。
先生もさすがに困ってました。
「一生音程まともにとれんかも。俺の技術ここで頭打ちかも」
と素で思いました。今も少し思ってます。
スタジオの人に教えてもらった「なんとかかんとかホーべル」とかいう楽器工房に、レッスンの帰りにそのまま駆け込みました。
前々に、何人かの人にここの事は聞いていたんです。
個人で最近やりだした工房らしいんです。
でも個人工房とかって、怖いじゃないですか。
職人気質な人がやってて、予約もなしに行こうものなら激怒して
「親子三代うちの敷居を跨ぐんじゃねぇ!」
とかって塩とか駒とか魂柱とか投げつけられかねないイメージがあるじゃないですか。
でもそんな事言ってられねぇ。
一刻も早く直したいので、もうそのまま車で突っ込みました。
地図を描いてもらったおかげでなんとか分かりましたけど、多分無かったら見つけられないと思います。
なんせ、店を示すものが一切無い。
かろうじて、工房のある2階に上がる階段の前に、バイオリンっぽい小さな置物が置いてあるだけ。
店の名前もよく分かってなかったけど、とりあえず飛び込みました。
そしたら丸顔のおっちゃんがいました。
その人に、魂柱コケたんですと涙ながらに訴えたら、すぐ見てくれました。
ものすごく丁寧で、色々と楽器について教えてくれながら、じっくりと楽器を見て直してくれました。全然イメージと違う。もうそれが逆に怖くて、いつ切れるのかとビクビクしてました。
魂柱の質とか、魂柱はどこに立ってるべきなのか、それはなぜなのか・・・
そんな話をしてくれました。
そして魂柱を立て直して、駒も立て直してもらえました。
魂柱がこけたことによる、楽器へのダメージは無いとの事。良かった!
さてお代をば、と思ったら
「お代は結構ですよ」
とか言うのな。
少しは食い下がったんだけど、本当に一円も取らなかったの。
特に何もしてませんからとか笑って言うの。
30分はかかってるのに。
こっ、これが平成の職人かっ!
いやね、さっきも直している最中に電話があって、どうやら調整に出している楽器をいつとりに行けばいいかみたいな話をしてたみたいなんですよ。
その中でも、楽器を見たけど調整すべき箇所は無いので、何もしませんでした、と。
だから調整費は無料ですよ、と。
そんな話があったから、俺ももしかしたらとは思ったんだけど、ありえねー。
電話の向こうの人も、いやいやお金を払うよとゆーてるみたいで、ずいぶん押し問答がありましたけど、結局タダみたいでした。
ありえねー。
じゅうなんとかやに出したら、頼んでもいない弓の毛替えや弦の張替えまでしやがって、金をふんだくっていくやり方とは根本的に違う。
まだこんな人がいたんだな。
次の調整はここにもってこーと、固く誓いました。
バヨ仲間に以前、見せてもらったチラシ。
場所は京阪浜大津駅前 十字路交差点の、AUのある側のコンビニ(ファミマ)の横のビル。
そして直ったバイオリンで意気揚々とスケール弾いたら、絶望的に合ってなくて泣きそうでした。
楽器より、俺を調整してくれる工房は無いものか。
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楽器を粗末に扱わせないための
脅し文句だと思っていました(汗)。
でも、よくなってよかったですね。
私も気をつけます。
そして、近くに(と言っても1時間はかかる)
工房ができたことも喜びたいです。
次回の毛替えは、そこに持ち込もうっと。