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2024/11/23 01:05 |
アゴでタイタニックを沈める男。普通の男へ。その32

入院生活も後半に入り、とりあえず喋って動けるようになったあたりから、いろんな人が見舞いに来てくれた。

最初はやっぱり音楽仲間。
というか、ほとんど音楽仲間のみ。
バイオリンやってなかったら、確実に友達ゼロでした。あぶねーあぶねー。

予想外の人も、結構来てくれました。
 

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面会は病室は基本NG。
ナースステーションから、面会が来ている事を、ベットについてるインタフォンみたいなので教えてくれます。
それを受けて、いそいそと待合室みたいなところに行きます。

まず最初は、数年前からご無沙汰の友達。
奴はナースで、月イチぐらいで遊んでいたんですけど、彼氏ができたとたんに全く遊んでくれなくなったひどい女なんです。まぁ普通か。
それが突然の見舞いによる再会で、かなり驚きました。
そーいえば、手術前に入院するってメールしたっけ。あれだけでここを見つけ出すとはさすが。
つーかむっちゃ綺麗になってんですけどこの人。
これが本気か。俺の前では、どんなけ手加減してたんだよおい。
最近どうよー遊んでるかーみたいな話をした。

そして病室に帰ると直後にまた、面会が来ているとの事。
あれ?なんか忘れたのかなと思って行ってみると、会社の女の子が二人来てくれてた。
「なんや普通に動いてるやん」
とか言われる。
どうやら会社では、俺はまだ動けず喋れずの状態のまま、情報の更新がされてないらしい。
会社の様子の話をする。
お見舞いといって、プリンをもらう。
「今食べませんか?食べますよね!?」
と強引に押し切られ、お見舞いにもらった3つのプリンは、それぞれひとつずつ食べました。
俺が普段食うような、スーパー見切り品とかシャトレーゼのんとは全然違った。

別の日、また行ってみると、オッサンがいた。誰?
オッサンは俺を見たとたんに、色々と喋りだした。
俺は適当に相槌をうちながらも、必死に脳内データベースから、このオッサンが誰であるのか照合をかけまくったのだが、依然として該当者無し。

やたらと歯の話題ばっかりしてくるし、歯を見せてと言われて見せたぐらいで、ようやく気がついた。
歯の主治医だ!
普段はマスクしてるから、全顔なんて初めて見たし、気づかなかった。
まさかお見舞いに来てくれるなんて。
歯の器具が一部取れているので、退院したら付け直しましょうとかいう話をする。
お花までもらっちゃった..
まさかイチ患者の見舞いまでしてくれるなんて。なんていい先生。

あと、病室で寝ていると、男女の二人組みが入ってきた。
話し振りから察するに、どーやら近所の人らしい。
微妙な会話をした。
缶コーヒーもらった。

いとこ家族がまとめて来てくれた。
もうやたらめったらいろんなものをもらった。
いとこ兄からは、海遊館のペーパークラフトをもらった。
ジンベイザメとラッコのんで、ヒマなので何回も読んだ。ラッコの赤ちゃん可愛すぎ。

姉貴のダンナが来た。単品で。
この人がまた、悪い人じゃないんだけど空気読めない人。
お互いに喋ることなんて全然無いのに、会話が続かなくても、じーっと俺のほうを見ているの。
俺はもう視線に耐え切れなくなって、ベットの上で彼に対して横向いて三角座りしたまま、シーツにのの字を書いてた。
30分ぐらいで、喋ったのはまとめて1分も無いぐらい。
近年まれに見る、気まずい時間だった。
その後熱出た。

でもさー。見舞いって行くほうも受けるほうも、結構難しいよね。
動ける患者は、ずっとベットにいるわけじゃないし、そうなると事前に気をつけておかないと、見舞いに行ったのに不在って事になりかねない。
行く側はサプライズしたいって思えば、突然行きたいだろうし。
突然行ったら行ったで、体調悪い時とかに来られると、お互いにキツいだろうし。
なかなか難しいなー。
特に女性の場合は、そういう時化粧とかすんのかな。それだとなお難しい。

でも、見舞いに来てくれると、やっぱ嬉しいね。
見舞いに来てくれた、および来たいと言ってくれながら来られなかった仲間たち。
ありがとう。大好き。

2008/08/31 01:04 | Comments(0) | TrackBack() | 顎関節症

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